200系新幹線電車とは、日本国有鉄道(国鉄)及びこれを承継した東日本旅客鉄道(JR東日本)が設計・製造・在籍した新幹線電車である。
1982年の東北・上越新幹線の開業に合わせて開発・製造され1980年に発表された。0系をベースとしているが雪対策の為先頭部のスカートはスノープラウと一体となっている。車体色は0系同様のクリーム10号とされたが、帯色は緑14号が採用された。
ユニット構成は0系同様の2両1ユニットで、この構成は以後の東北系統の車両においてもE3系1000番台以降の新在直通車両を除いて踏襲されている。
なお、型番が200となっているのは登場当時に東海道・山陽は奇数、東北・上越は偶数としたからであり、この名残が300系以降に表れている。また、200系登場によりそれまで「新幹線電車」と呼ばれていたものが正式に”0系”と呼ばれるようになった。
リニューアル工事などを施して活躍していたが、次世代のE5系登場に合わせる形で東北新幹線の速度底上げが行われ、ミニ新幹線用のE3系を除く車両がE5系に統一され、それによりE2系・E4系が上越新幹線へ転属する事から、車齢の高い200系は順次廃車されていった。
2011年11月19日からE5系が「はやて・やまびこ」に投入され東北新幹線の定期運用からは離脱し、上越新幹線のみの運用となった。その後、2013年1月26日にはE5系の増備に伴いE2系4編成が上越新幹線に転用され、200系は3編成の運用へと減らされた。2013年3月16日のダイヤ改正で定期運用が終了し、国鉄及びJR東日本の新幹線としての役目を終えた。
上述の通り0系をベースとしているが、路線状態によっていくつかの面で設計が変更されている。
0系タイプの先頭形状をしている編成で12両。開業当時の編成である。最高速度は210km/h。1993年にF編成改造やG編成への組み換えが行われており現在は存在しない。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
| 221 | 226 | 225 | 226 | 225-4 | 226 | 215 | 226 | 237 | 226 | 225 | 222 |
1983年11月デビュー。0系タイプの先頭形状だが一部は100系タイプ。最高速度240km/hに対応しており、主に東京駅~盛岡駅間の「やまびこ」に使用されていたが、2004年3月13日のダイヤ改正で定期運用は終了している。
F19編成:オリジナルスタイルの200系の中では最後まで生き延びた編成。DS-ATCを試験搭載し、開業前の東北新幹線盛岡~八戸間を試運転した実績があった。2007年5月11日付けで廃車されている。
F80編成:F17編成を長野オリンピック臨時輸送用に改造。2004年6月18日付けで廃車されている。
F90番台:上越新幹線下り上毛高原駅~浦佐駅で275km/h運転を行う為に改造。2004年までに廃車されている。
F30編成の221形と237形は新幹線総合車両センターに保存されている。
また、F37編成の3両(221形・215形・222形)が北海道の函館本線流山温泉駅前に保存されていたが、2013年に解体された。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
| 221 | 226 | 225 | 226 | 225-4 | 226 | 225 | 226 | 237 | 226 | 215 | 222 |
上越新幹線「とき」や東北新幹線「あおば」の利用率から10両に減車したが、後に8両に短縮。このグループから廃車は始まった。2000年までに全廃。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 |
| 221 | 226 | 225-4 | 226 | 215 | 226 | 237 | 222 |
東北新幹線のフラッグシップとして運用。速達型「やまびこ」を中心に運用された。先頭形状は100系タイプ、2階建て2両(普通車個室ありの9号車・売店ありの10号車)を含む16両編成であった。2007年に至るまでは唯一の貫通16両編成だが、当時最長12両対応だった上越新幹線には乗り入れられなかった。秋田新幹線開業やE2系の増強などで活躍の幅を狭め、2005年8月28日までに廃車された。
東海道新幹線から100系が引退した後も東京駅に顔を出していた「100系顔の新幹線」であったが、さよなら運転などの催しは特に行われないまま引退した。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 | 13号車 | 14号車 | 15号車 | 16号車 |
| 221-20 | 226 | 225 | 226 | 225 | 226 | 225-4 | 226 | 249 | 248 | 215 | 226 | 237 | 226 | 225 | 222-20 |
10両編成で、最後まで残った200系編成。全て0系タイプの先頭形状である。最高速度240km/h。
山形新幹線開業に際して、併結運転ができるよう改造された編成である。E2系、E4系が登場するまで、ミニ新幹線との併結運転は専らこのK編成で行われていた。
一部車両については先頭形状や内装の一新などの延命工事が行われている。なお、この延命工事は2010年までの使用を想定して行われている。
2013年4月1日時点ではK43・47・51編成計30両が在籍していた(配置・新潟新幹線車両センター)。
0系引退後、最後の「団子鼻の新幹線」として親しまれ、各種イベント列車に使われた後、4月14日のさよなら運転をもって全車が営業運転から退いた。
K31編成の222形が大宮の鉄道博物館、K25編成の221形が福島県の研修センター、K47編成の221形が新津鉄道資料館に保存されている。
| 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 |
| 221 | 226 | 225 | 226 | 225 | 226 | 225-4 | 226 | 215 | 222 |
| 東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の車両 |
| 200系 - 400系 - E1系 - E2系 - E3系 - E4系 - E5系/H5系 - E6系 - E7系/W7系 - E8系 |
| 東北・北海道・上越・北陸新幹線及び山形・秋田新幹線の列車 |
| 東北・北海道: はやぶさ - はやて - やまびこ - なすの - あおば 上越: とき - たにがわ - あさひ 北陸: かがやき - はくたか - つるぎ - あさま 山形・秋田: つばさ - こまち ※下線付きは現在不使用 |
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最終更新:2025/12/09(火) 18:00
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