300系新幹線電車 単語


ニコニコ動画で300系新幹線電車の動画を見に行く

サンビャクケイシンカンセンデンシャ

2.3千文字の記事
これはリビジョン 1680705 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

300系新幹線電車とは、東海道・山陽新幹線用の新幹線電車である。

概要

JR東海・JR西日本 300系新幹線電車
300系新幹線電車
JRCenter Shinkansen Series 300

JR東海が開発した東海道・山陽新幹線第3世代車両。のぞみ型車両とも言う。新幹線電車として初となる技術を数多く実用化した。

1990年に量産先行車が登場、その後1992年から98年まで量産された。93年以降製造分は山陽新幹線博多延伸用に製造された0系の置き換えを兼ねていた。のぞみ号博多乗り入れ決定後はJR西日本が3000番台を製造している。

2010年現在はN700系によって急速に置き換えが進んでおり、編成数は全盛期の3割程度にまで減少した。主にこだま号での運用が中心であり、ひかり号やのぞみ号運用は稀である。
また、ユニット構成が特殊(MTMユニット)な事から0系100系のように短編成化するのが難しいらしく、短編成化の予定がない。現在廃車中のJR東海のJ編成とJR西日本のF編成はJR西日本保有の100系と同時期に消滅となった。

なお、報道では2012年12月までに引退となっていたが、JR東海・JR西日本から2012年3月17日ダイヤ改正での引退発表されている。

※ちなみに、本系列は登場から20年で形式消滅と400系ほどではないが他の新幹線車両より短かい。東海道新幹線用の車両の寿命はもともと『製造後13年~15年を過ぎた次の検査時期まで』であり、300系の最終増備車が単にその時を迎えたに過ぎない。また300系の最高速度性能270km/hは現在も東海道新幹線区間では原則的に変わっておらず、285km/h以上の走行が可能である山陽新幹線区間は別として、東海道新幹線区間に限ればスピード面では別に差し迫った問題ではなかったのである。即ち、700系の製造に移行された時点で2012年前後の全廃が事実上「既定路線」となっていたことに留意する必要がある。

技術

1世代前の100系と300系を比較してみると、似ているところを探すことは難しい。一方、300系の登場から10年後の主力であるN700系とでは、時間的な隔たりがありながらも共通点をいくつも見出せることだろう。これは300系が今日の技術の真の礎となっていることを意味する。まさに新幹線電車における技術革新の金字塔である。
具体的な例として、車体構造、制御方式、台車構造が主なものとして挙げられる。

車体の材質に採用されたアルミニウム合金は、既に200系で実用化されていた。しかし200系は鉄製車体を1.5倍程度の厚さのアルミで置き換えた構造で、アルミの特性を生かしたものではなかった。300系は組立を容易にし(製造価格の低減)、無駄を一切排除した(重量の低減)新しい構造のアルミ車体を持ち、革命的な軽量化での量産を達成した。

制御方式にはVVVFインバーターを採用。大出力ときめ細かな空転制御により、編成内の動力車を減らした。また制御装置やモーターはコンパクトで軽くなり、車両重量・編成重量の軽量化に寄与した。

台車には枕ばりを廃し小型軽量化した円筒案内式ボルスタレス台車(台車(鉄道)の項を参照)を採用。上記2項による車体の大幅な軽量化によって台車にかかる荷重も軽減、台車自身も軽量化が可能になった。

軽量化は、鉄道を取り巻く非常に広い分野にメリットをもたらす。より低価格で、より速く、より省エネで、より低騒音で、より軌道破壊の少ない車両を最新の技術で目指すという方針は、300系で初めて確立し実現されたのだ。

番台区分

0番台

JR東海が所有するJ編成で0系の置き換えを行った。製造は16両編成61本。
現在はN700系の増備によって廃車が発生しており、2011年12月時点では4本(J54~57)が残存していた。2012年4月1日時点では全編成が廃車となっており車籍はない。

東海道新幹線での0番台定期運用は2012年2月1日で終了し、以後は記念の車体装飾が施された編成が臨時「のぞみ」に運用された。
ラストランは3月16日の「のぞみ329号」(J57編成・東京→新大阪、全車指定)。

3000番台

JR西日本が所有するF編成。製造は16両編成9本。
山陽新幹線に残る100系の置き換えを500系V編成と700系E編成で完了する為短編成化の予定もなく、JR東海の700系C編成がJR西日本に9編成譲渡される形で置き換えられる(なお、J編成引退後も当面は残ると言われていたのだが、F5編成から博多・広島→浜松廃車回送が始まるなど予断を許さない状況にあった。現在はF5・6・2・1・4・3編成の順に廃車回送されている)。
2012年10月1日時点ではF9編成が廃車待ちで残っている。

ラストランは3月16日の「のぞみ609号」(F7編成・新大阪→博多、全車指定)。定期列車最終は3月13日の「こだま727号」(F8編成)。

ちなみに、JR西日本所属車両ではあるが2010年3月13日時点での定期運用はJ編成同様に岡山以東の「ひかり」「こだま」となっている。
F編成の東海道新幹線定期運用は2012年3月12日までで、2月2日以降の300系の東海道定期運用はF編成のみとなっていた。

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

  • JR東海
  • JR西日本
  • 東海道新幹線
  • 山陽新幹線
  • スーパーひかり
  • 鉄道車両一覧
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の使用車両
0系 - 100系 - 300系 - 500系WIN350) - 700系 - 800系 - N700系 - ドクターイエロー
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の列車名
※下線付きは現在未使用
関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/08(月) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/08(月) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP