ロッキード C-130 ハーキュリーズは、アメリカのロッキード社が開発した輸送機である。
初飛行は1954年、1956年からアメリカ空軍で使用が開始された。今現在も数々の国で使用されている傑作輸送機。オーパーツ的な設計思想に基づき作られたため、半世紀たった今でも改良が続けられている。
朝鮮戦争当時、米軍の航空輸送を担っていたのはC-47、C-46、C-119といったWW2以前、あるいは最中に設計された機体しかなく、輸送力が貧弱だった。C-47、C-46が空挺兵の落下傘降下、C-119が重量物(車両)運搬用という形で分けられているのも非効率。というわけでこれらを統合した航空輸送機が望まれていた。
こうして92名の人員、72名の戦闘装備歩兵、64名の空挺兵を輸送し、かつ降下が可能てあること、そして奥行き12m、幅3m、高さ2.7mの貨物スペースをもつことが求められ、各社の開発がスタートした結果、C-130が見事戦術輸送機としての座を射止めることになった。
カーゴスペースを満たすため、翼を高翼式として幅広のボディが可能になった。また機体後部の貨物扉はそのままランプとなって車両を直接乗り入れ可能になるだけではなく。頑丈な主脚で少々の荒い滑走路でも短距離離着陸可能。という当時としては画期的な設計思想によりその後の戦術輸送機、あるいは戦略輸送機のベーシックかつスタンダードな形状の祖ともなった輸送機となった。
これによりアメリカのみならず旧西側諸国をはじめ、60ヶ国以上で使われている(wikipediaより)。航空自衛隊も16機を運用している。
また機体のバリエーションが豊富なのも有名で、105mm砲を積んだガンシップAC-130を筆頭に、電子戦機(放送機)EC-130コマンドソロ、特殊部隊向けのMC-130シリーズ(コンバット・タロンなど)を筆頭に10種類以上の特殊用途のバリエーション機体がある。
1963年空母「フォレスタル」に離着陸テストが行われ無事成功している。が、あまり必要性を感じられなかったらしく、以後空母への離着陸は行われていない。
ロッキード・マーティンが自社負担で1990年代に開発した最新版。エンジンの換装やプロペラを6枚羽のものに変えることで推力が向上、巡航高度や巡航速度も向上して燃費が改善されたため、トータルでの航続性能は46%上昇した。コクピットも近代化を図りパイロット2名での運行が可能になった。C-130Jもバリエーションがあり、胴体を延長したC-130J-30、EC-130J(コマンドポスト)、HC-130J(沿岸警備隊向けの捜索救難・支援輸送機)、KC-130J(給油/貨物機)、WC-130J(気象偵察機)等がある。[2]
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最終更新:2024/04/19(金) 05:00
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