DCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe,DCEU)とは、DCコミックスとワーナー・ブラザーズによる、世界観を共有する一連の映画作品シリーズである。
概要
DCヒーロー同士のクロスオーバー構想は2002年頃のワーナーによるバットマンVSスーパーマン映画の企画や、2007年頃の「マッドマックス」のジョージ・ミラー監督による「Justice League:Mortal」などの制作が進行していたが、同年の全米脚本家組合ストライキの影響や独立性が強くクロスオーバーなど望めそうもない作風の「ダークナイト」シリーズの成功等の理由により中止となった。
しかしダークナイト・トリロジーの完結やマーベル・スタジオの「アベンジャーズ」(マーベル・シネマティック・ユニバース)の成功を受けて、ワーナーは再びスーパーマンのリブート作品である「マン・オブ・スティール」に始まり、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」より本格的に始動する『DCエクステンデッド・ユニバース』の構想を打ち出した。
現在、DCEUはジャスティス・リーグなど多くのチームや単独ヒーローの映画作品が企画されており、今後の発展(そして批評的な成功)が期待されるシリーズである。
作品一覧
- マン・オブ・スティール(2013年) - 監督:ザック・スナイダー
- 記念すべきDCEU一作目。映画後半のメトロポリスの戦いは設定上「ブラックゼロ事件」(Black Zero Event)[1]と呼ばれ、後のBvSに大きな影響を及ぼす。映像ではレックスコープのビルやウェイン・エンタープライズの衛星などが確認できる。
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年) - 監督:ザック・スナイダー
- ワンダーウーマンが映画初登場を果たすほか、ザ・フラッシュ(セリフあり)、アクアマン、サイボーグ、パラデーモン、そしてアルティメット・エディションのみステッペンウルフが顔見せする。
- スーサイド・スクワッド(2016年) - 監督:デヴィッド・エアー
- デッドショット、ジョーカーやハーレイ・クインなど、主にバットマン関連のヴィランが主役を担う作品。フラッシュとバットマン/ブルース・ウェインがカメオ出演。
- ワンダーウーマン(2017年) - 監督:パティ・ジェンキンス
- 現在よりもはるか以前、第一次世界大戦におけるワンダーウーマンのオリジン(誕生秘話)が描かれる。
- ジャスティス・リーグ(2017年) - 監督:ザック・スナイダー→ジョス・ウェドン
- バットマンを主軸に、強大なヴィランに対抗するためのヒーローチーム結成を描く。
- アクアマン(2019年) - 監督:ジェームズ・ワン
- ジャスティス・リーグで登場したアクアマンのオリジンを描く。
公開予定・制作中
- シャザム!(2019年) - 監督:デヴィッド・F・ザンバーグ
- ワンダーウーマン1984(2019年) - 監督:パティ・ジェンキンス
- グリーン・ランタン・コア
- ゴッサム・シティ・サイレンズ - 監督:デヴィッド・エアー
- サイボーグ
- ジャスティス・リーグ・ダーク
- ジャスティス・リーグ続編(タイトル未定)
- スーサイド・スクワッド2 - 監督:ギャビン・オコナー
- スーパーマン続編(タイトル未定)
- ナイトウィング(タイトル未定)
- バットガール - 監督:ジョス・ウェドン
- ザ・バットマン - 監督:ベン・アフレック→マット・リーヴス
- ブラック・アダム(タイトル未定)
- フラッシュポイント
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関連項目
- 映画
- アメリカン・コミックス
- DCコミックス
- マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)
- シェアードワールド
脚注
- *戦いで使用されたクリプトン星人の巨大宇宙船の名前がブラックゼロ。