DCエクステンデッド・ユニバース 単語


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ディーシーエクステンデッドユニバース

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DCエクステンデッド・ユニバース(DC Extended Universe,DCEU)とは、DCコミックスとワーナー・ブラザーズによる、世界観を共有する一連の映画作品シリーズである。

概要

DCヒーロー同士のクロスオーバー構想は2002年頃のワーナーによるバットマンVSスーパーマン映画の企画や、2007年頃の「マッドマックス」のジョージ・ミラー監督による「Justice League:Mortal」などの制作が進行していたが、同年の全米脚本家組合ストライキの影響や独立性が強くクロスオーバーなど望めそうもない作風の「ダークナイト」シリーズの成功等の理由により中止となった。

しかしダークナイト・トリロジーの完結やマーベル・スタジオの「アベンジャーズ」(マーベル・シネマティック・ユニバース)の成功を受けて、ワーナーは再びスーパーマンのリブート作品である「マン・オブ・スティール」に始まり、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」より本格的に始動する『DCエクステンデッド・ユニバース』の構想を打ち出した。

結果から言えば、単独作で見れば成功と言える作品はあるものの、2022年時点ではユニバースものとしては成功しているとは言い難い状態である。監督交代や路線変更、主役の役者交代などが相次いでいるほか、最初の集大成ともいえる第5作「ジャスティス・リーグ」が良い興行成績・作品評価を残せなかったのが厳しい。ユニバースの顔ともいえるスーパーマンも再リブートが控えているとのニュースも入っており、ユニバースの行く末がどこになるのかは不明である。

公開作品一覧

マン・オブ・スティール(2013年) - 監督:ザック・スナイダー 
記念すべきDCEU一作目。映画後半のメトロポリスの戦いは設定上「ブラックゼロ事件」(Black Zero Event)[1]と呼ばれ、後のBvSに大きな影響を及ぼす。映像ではレックスコープのビルやウェイン・エンタープライズの衛星などが確認できる。
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年) - 監督:ザック・スナイダー
ワンダーウーマンが映画初登場を果たすほか、ザ・フラッシュ(セリフあり)、アクアマン、サイボーグ、パラデーモン、そしてアルティメット・エディションのみステッペンウルフが顔見せする。
スーサイド・スクワッド(2016年) - 監督:デヴィッド・エアー
デッドショット、ジョーカーやハーレイ・クインなど、主にバットマン関連のヴィランが主役を担う作品。フラッシュとバットマン/ブルース・ウェインがカメオ出演。
ワンダーウーマン(2017年) - 監督:パティ・ジェンキンス
現在よりもはるか以前、第一次世界大戦におけるワンダーウーマンのオリジン(誕生秘話)が描かれる。
ジャスティス・リーグ(2017年) - 監督:ザック・スナイダー→ジョス・ウェドン
バットマンを主軸に、強大なヴィランに対抗するためのヒーローチーム結成を描く。
アクアマン(2019年) - 監督:ジェームズ・ワン
ジャスティス・リーグで登場したアクアマンのオリジンを描く。
シャザム!(2019年) - 監督:デヴィッド・F・ザンバーグ 
偶然スーパーパワーを手に入れ、変身できるようになったシャザムのオリジンを描く。
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey(2020年) - 監督:キャシー・ヤン
スーサイド・スクワッド以後、ジョーカーと破局したハーレイ・クインのその後のエピソード。
ワンダーウーマン1984(2021年) - 監督:パティ・ジェンキンス
1984年を舞台になんでも願いを叶える石像をめぐる世界の危機に立ち向かう。
ジャスティス・リーグ スナイダーカット(2021年) - 監督:ザック・スナイダー
2017年公開の「ジャスティス・リーグ」をスナイダーの脚本に忠実に再編集した作品。ファンの要望に応える形で制作され、追加撮影などもされている。
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021年) - 監督:ジェームズ・ガン 
新生”スーサイド・スクワッド”。ハーレイ・クインをはじめとするヴィラン達が、減刑を懸けて命令違反や失敗=死の難関ミッションに挑む。

公開予定・制作中

  • ブラック・アダム(2022年10月)
  • シャザム!フューリー・オブ・ザ・ゴッズ(2022年12月)
  • アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(2023年3月)
  • ザ・フラッシュ(2023年6月)
  • グリーン・ランタン・コア
  • ゴッサム・シティ・サイレンズ - 監督:デヴィッド・エアー
  • サイボーグ
  • ジャスティス・リーグ・ダーク
  • ジャスティス・リーグ続編(タイトル未定)
  • スーパーマン続編(タイトル未定)
  • ナイトウィング(タイトル未定)

ドラマ作品

DCコミックス関連は多数のドラマ作品も存在しているが、ここではDCEUに属するとされた作品のみ記述する。

ピースメイカー
『ザ・スーサイド・スクワッド』のキャラクター「ピースメイカー」を主役としたスピンオフドラマ。日本ではU-NEXT独占配信作品。制作には映画から引き続きジェームズ・ガンが関わっている。

DCEUから外れた作品

  • ザ・バットマン- 監督:ベン・アフレック→マット・リーヴス(2022年)
    若き頃のブルース・ウェイン=バットマンや、ヴィラン達のオリジンを描く。
    当初はベン・アフレックが監督・脚本・主演を務め、DCEUに属する作品とされていたが、様々な事情により企画が練り直され、DCEUに属さない単独作品になった。
  • バットガール- 監督:ジョス・ウェドン→アディル・エル・アルビとビラル・ファラー
    『バットマン』シリーズのキャラクターバットガールを主人公とした作品。当初はジョス・ウェドンが監督脚本を務める予定だったが、2018年2月に降板。その後はアディル・エル・アルビとビラル・ファラーに引き継がれた。
    2022年にHBOで配信予定だったが、2022年4月には劇場公開に変更されるのではないか、と言うニュースも流れた。しかし、2022年8月にお蔵入りが発表された。制作費9000万ドルを投じており、すでに撮影も終了していたと言われているが、制作会社のワーナーの方針変更により本作は完成目前にして公開されない事が決定された。

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関連項目

  • 映画
  • アメリカン・コミックス
  • DCコミックス
  • マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)
  • シェアードワールド

脚注

  1. *戦いで使用されたクリプトン星人の巨大宇宙船の名前がブラックゼロ。
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