DQNネームとは、一言で言えば「DQNの親が付けそうな名前」を指す。
単純に「変な名前」ではなく、それとは多少ニュアンスが異なる。
メディアなどでは「キラキラネーム」と呼ばれている(詳細後述)。
近年増加傾向にあるが、主に1990年に人名用漢字(常用漢字(2136字)以外の物)として付けられる法的な漢字数が166字から大幅に118字増加して284字になって以降問題となった。ただ、(1993年に起きた悪魔ちゃん騒動などは)最初は特に問題とはならなかったようであるが、芸能人が子供に付けるケースが増加し(この場合、「同じ名前の子が虐められかねないから、意図的に付けた」と言う理由もある)、この影響から、これに感化された世の親達が他の子供との差別化を図るためなのか何なのか知らないが、やたらと子供に難解だったり複雑だったり絶対に聞かないと読めない漢字や読み仮名をつける親が増加した。
さらに、法務省が保護者からの意見聴取などを基にして2004年9月27日に施行された人名漢字の大幅追加により、488字増えて983字となった事も拍車をかける要因になったと言えよう(2010年の常用漢字改正で861字に減少)。
子供のためというよりは完全に親のエゴであり、子供が周りからいじめられたり思春期を迎えたり社会人になったり老人になったりした時のことは確実に一切考えていないことがうかがい知れる。また親の無知により、正式な読みがあるのに他の読みをつけたり、深読みするとすごく残念な名前になってしまったりといったものも多数ある。恐らく名前に反抗すれば虐待を加える様な親なのだろう・・・
近年増加傾向にある過保護な親(モンスターペアレント)の問題もあり、その指標として大学や高校の入試でチェックされるケースも多く、就職活動においても不利になる傾向がある。
なお法的に言えば、あまりにひどい名前だと家庭裁判所の許可を得て、役所に「名の変更届」を提出し変更することは可能である(戸籍法第107条2項「正当な事由によつて名を変更しようとする者は、家庭裁判所の許可を得て、その旨を届け出なければならない」:手数料が1000円程度必要)。なお、これが単独でできるのは、15歳以上の者であり、それ以下の場合は親権者などの承諾が必要となる。
なお、俗にいうキラキラネームと呼ばれる類の珍妙な名については昔から言及されている。
人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。
(人の名前も、見慣れぬ漢字を付けようとするのは、意味のないことだ。)
何事も、珍らしき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。
(何事も、珍しい事を求めて、一般的でない事を好むのは、学の浅い人が必ずしそうな事である。)
卜部兼好 「徒然草」 第百十六段
※「徒然草」の作成は西暦1330年頃と言われている。
上記のように、古典でも取り上げられている他、安土桃山時代に南蛮(オランダ)との交流を開始した際にも同様の当て字が流行したとされる。近年では、昭和38年に名古屋高裁で出された判決で「親権者がほしいままに個人的な好みを入れて恣意的に命名するのは不当で、子供が成長して誇りに思える名前をつけるべき」との見解が出されており、珍妙な名前を付けるケースは今に始まったことではない。
なお、海外、特に欧米ではアルファベットを使うと言う性質上、日本以上に深刻を通り越してクレイジーな事になっている(有名どころではスゥエーデンのアルビン騒動あたりであろうか。ちなみに世界で一番長い名前は、「キャプテン・ファンタスティック・ファースター・ザン・スーパーマン・スパイダーマン・バットマン・ウルヴァリン・ハルク・アンド・ザ・フラッシュ・コンバインド」・・・日本がかわいく見えるのは何故・・・)。
なお余談ではあるが、ドイツなど一部の国では、既存の名前からしか命名できない制度が適用されている。
なお、DQNネームを付ける親や推進する側(主にメディア)は、 「DQNネーム」ではなく「キラキラネーム」と呼称している(元々DQNの語自体がスラングである為)。
ニコニコニュースなどにて配信されているニュース記事でも、「DQNネーム」では好ましくないとされてるためか、 主に「キラキラネーム」を用いて、記事が記述されている傾向にある。
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最終更新:2024/04/19(金) 20:00
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