《EMモンキーボード》とは、遊戯王OCGのモンスターである。
OCG版は以下の通り。
ペンデュラム・効果モンスター(2016/04/01から禁止カード)
レベル6/地属性/獣族/攻1000/守2400
ペンデュラムスケール:青1/赤1
【ペンデュラム効果】
「EMモンキーボード」の(2)のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):もう片方の自分のPゾーンに「EM」カードが存在しない場合、
このカードのPスケールは4になる。
(2):このカードを発動したターンの自分メインフェイズに発動できる。
デッキからレベル4以下の「EM」モンスター1体を手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードを手札から捨てて発動できる。
手札の「EM」モンスターまたは「オッドアイズ」モンスター1体を相手に見せる。
このターン、そのモンスター及び自分の手札の同名モンスターのレベルを1つ下げる。
アニメでは赤字の制約がなく、1ターンに1度という別の制約こそあるが、毎ターン発動できる。
アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」、同アニメのメディアミックス漫画「遊☆戯☆王アーク・ファイブ 最強デュエリスト遊矢!!」に登場するカードであり、ペンデュラムモンスターに属する「EM(エンタメイト)」の1体。
アニメではシンクロ次元転移直後、セキュリティに襲われた榊遊矢が使用。《EMギタートル》と共にセッティングされ、《EMラ・パンダ》をサーチした後ペンデュラム召喚に使用された。
モンスターとして出たことは一度もなく、モンスター効果は遊矢の指に隠れていたため正式な書式は不明。
「最強デュエリスト遊矢!!」でも榊遊矢の使用カード。同漫画の方針としてOCG版の効果で登場し、「遊矢vsSSマスク」戦で《EMリザードロー》と共にペンデュラムゾーンに置かれている。「遊矢vs北斗」においては手札からペンデュラム召喚されて攻撃するという激レアな姿を見せた・・・が、これについては後述。
ネーミングはそのまま「モンキー」と「キーボード」と思われる。
そのため、このモンスターは歯がキーボードのようになっている。
OCG版は2015年10月17日に発売されたブレイカーズ・オブ・シャドウで登場。
このカードこそ、EMを一強に君臨させた最大の壊れカードである。
(1)のペンデュラム効果はもう片方に「EM」を設置しない限りスケールが狭まるデメリットだが、(2)のペンデュラム効果がそれをなきものとしており、元々のペンデュラムスケールである1がほぼ確実に発揮できる。
(2)のペンデュラム効果が最大の問題。レベル4以下のEMを手札に加える(以下「サーチ」)ことができるのだが、このカードは以下のポイントがある。
欠点を挙げるとすればそれは「ペンデュラムモンスター全般」か「サーチカード全般」の欠点でしかない。
このカード特有の欠点が存在しない、ペンデュラムスケールとして恵まれすぎたモンスターなのである。
なお、その反面、モンスター効果は手札から捨てて発動するためペンデュラムの特性と噛みあわず、レベルを下げる対象は全てレベルを下げる必要すらなくペンデュラム召喚できるため、この用途で使用されることは皆無。
ただし、モンスターとしては全く役に立たないわけではなく、ペンデュラムスケールからペンデュラム召喚で呼び出されることがある。このカードのレベルが6であるため、2体並べれば《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》と相性のいい《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》や墓地を整える《永遠の淑女 ベアトリーチェ》、カードを回収あるいは手札に送還できる《セイクリッド・トレミスM7》などをエクシーズ召喚できるのである。
また、上級モンスターであるため、通常召喚により強引に《飛翔するG》や《真帝王領域》を突破することができるため、あくまで役に立たないのはモンスター効果だけで「モンスターとしては」活躍している。
以上のことから、このカードの登場で「EM」が即座にペンデュラム召喚できるようになり、安定性と爆発力の両方が異常に強化されてしまった。
混成デッキ【EMEm】が「Em(エンタメイジ)」規制により崩壊した時も「EM」の規制が一切なかったため、【EM竜剣士】という別のデッキが生み出され、環境に引き続き居座る結果となってしまう。
故に、2016年4月1日よりこのカードは制限を通り越し一発で禁止となってしまった。《Emヒグルミ》と並ぶ登場から167日での禁止化となり、歴代最速タイ。活躍・OCG化のタイミングがいずれも近いため、2枚もの最速禁止カードを立て続けに出してしまったことになる。あまりにお粗末さんと言わざるを得ない。
にも関わらず、禁止化直後のアニメARC-Vの第5OPに姿が確認でき、多くのデュエリストのトラウマを刺激した。また、「最強デュエリスト遊矢!!」の「遊矢vs北斗」が収録された最強ジャンプも2016年4月1日発売と禁止化当日のもの。これらは単純に禁止決定時、各制作側の修正が間に合わないタイミングだったと思われる。と思ったらその1ヶ月半後の第5EDにもその姿が確認されている。
その活躍から、ニコニコ動画も含め通称が「糞猿」「猿」で通ってしまっている。
まあ、このカードの何が恐ろしいといえば、これでもアニメ効果から相当弱体化しているところだが・・・。
ちなみに、海外でもその活躍を危険視されたのか、2016年4月11日付けで正式に制限カードに指定される。
日本よりまだ甘い措置・・・と思いきや、実はそれ以前から一部大会で2016年2月8日以降適用される禁止・制限カードリストにて、登場から24日という凄まじい速さで制限カードに指定されている。
というか、その一部大会用の禁止・制限リストこそ、【EMEm】の異常な環境を規制するために急遽取り入れざるを得なかったものである、といえば海外の環境でもどれだけこのカードが危険であったかが伝わるだろうか。
日本と海外の環境はほぼ別物レベルであるが、今後の改訂で禁止カード入りするかはEMの活躍にかかっている。
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最終更新:2024/04/23(火) 16:00
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