FLASH黄金時代とは、Webアニメーション黎明期から動画共有サイトの台頭までの期間、人気を博した動画を収録するタグである。
Flashを使用したアニメーションは、およそ1999年から一般ユーザーに認識されるようになる。
2chのアスキーアート板から分離した動画ネタ用の板「FLASH・動画板」が設立したのちに職人が増えたとされる。
ちなみに、「FLASH・動画板」設立を提案したのは、かーず氏だとされる。
よって、「FLASH・動画板」の父はかーずで、母はひろゆ子(ひろゆき)と言われる。
「FLASH・動画板」は、にょきにょき育っていきました。
黎明期に活躍したサイト・職人としては「ポエ山」、「wasabi」、「ドラサイト(後のオラサイト・ラサイト)」、「意味不明島」などが挙がる。いくつかのFlash公開サイトでは著作権違反上等(特にドラサイト)で作品がつくられたりしたため、以降の動画制作環境において著作権問題は軽視されやすくなっていく。
また2chにおいてもその傾向は顕著であり、特に「しぃのうた」は、同作品で使われた曲(英語版LUNARの作中曲)がJASRAC登録曲だったために親サイトから削除され、これにFlash板全員が激怒して無数のミラーが張られた一件で有名である。
Flashがここまで流行したその背景に、当時のネットインフラが貧弱だったために動画コンテンツといえばほぼFlashしかなかったという状況がある。
当時まだIDSLやテレホタイムが健在だった頃では比較的大容量であるMPEGなどの動画ファイルは負荷が高く煙たがられていたため、低容量でミラーもしやすいFlashが当時の動画界での顔役になったのである。
さらにFlashにはActionScriptによるインタラクティブコンテンツを仕込めるという特徴があり、簡単に言えば動画をクリックすることで特定の反応が行えたり、キーボードの入力に応じて特定の動作ができるようになったり…ということができた。これを簡潔な例で示すと「Flashゲーム」や「Flashノベル」ということになる。有名なインタラクティブコンテンツとして「MACOPISM」や「マテリアルスナイパー」などが挙げられる。
また動画のみならずインタラクティブコンテンツを扱えるその性質上、エロ動画においてもFlashは大いに使用された。特にこの頃はFF7やワンピースが流行した時代であり、そこでお世話になったFlashも多いのではないだろうか。
特に最盛期においては、2ch上で流行したコンテンツは即座にFlashによりMADムービーが作られるようになっていた。代表的な例として「ちんこ音頭」や「巫女みこナース」、「鈴木宗男(ムネヲハウス)」など。2ch閉鎖危機とUNIX板の住人の努力なども後にFlash化されている。
また投稿された画像や動画を評価するシステムを備えていた「Pya!」も無視できない影響力を誇っていた。
さらに、長編作品をFlash化する試みもなされていた。その試みの一例として「quino」が挙げられる。
現在の中学生~大学生の中には、小学校の頃に情報室かどこかのパソコンから、友人と一緒に見あさっていた人も多いはずである。
しかし、その後Macromedia社がAdobe社に買収されたことで陰りが見え始めた。というのもソフトウェアのパッケージングが行われ、制作費用がより増大したためである。
さらに以前からあったネットランナーなどの一部雑誌におけるFlash作品の盗用がこの頃から熾烈になり、その盗用ぶりは同じような問題を抱えていたふたばよりも酷く、職人の制作意気が大きく阻喪されることになった。
そして当時から楽曲の打ち込みにより事実上著作権侵害に見舞われていたJASRACが限界突破してカスラックになったため、既存の曲を利用したFlashムービーが作りにくくなる傾向が出来上がった。
そして恋のマイアヒを発端としたいわゆるのまネコ騒動において当動画を制作した人物が2chと対立する路線を採ったため、2chにおけるFlashクリエイター、ひいてはFla板が煙たがられ始めたことでさらに勢いが失墜する。
決定打は、コンピュータや回線のスペックも上昇してMPEGなどが容易に扱える環境が整っていった挙句の、誰でも動画を無料で簡単に公開できるYoutubeの誕生だった。元来Flashは個人用サーバーという限界があり、また視聴者のレスポンスが得にくい環境だったため、これを打破したYoutubeとその派生サイトニコニコ動画が出現したことにより、とうとうフラッシュアニメーションはその立場を奪われ、絶滅と呼ばれる状態にまで陥った。
(ただしニコニコ動画、Youtube共にインタラクティブコンテンツ(Flashゲームやビジュアルノベル)は作れないため、これについてはFlashに一分の長があるともいえる。上述マテスナはその好例)
Flash黄金期の終焉については、上記のようにMacromediaがAdobeに買収されるあたりまでと言う見解から、Flash商用問題まで・・・動画閲覧サイト開設まで・・・と言う見解まで存在し、はっきりとした時期が定まっている訳ではない。
現在ではswf形式ファイルにより動画が公開される機会は減少したが、ロイツマ・ガールやcaramelldansen、IOSYSによる東方関連動画の大流行、アニメOPの手書きMADなど、今日もなおFlash文化のニコニコ動画への影響は大きい。
現在でもFlashツールを使用し、動画をエンコしたらニコニコ動画に投稿するFlash職人も少なくは無い。
もっと評価されるべき?
そんなわけで、Flash職人の項の掲示板で語り合おうではないか。
Flash黄金時代と呼べる時期についての定義は定まっていない。
本タグはYoutubeやニコニコ動画のサービスが開始される2005~2007年以前に流行したFlash動画につけられやすい。
懐かしい人も、初見の人も、ゆっくりしていってね!!!
→Flash黄金時代の歴史も参照。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/07(日) 13:00
最終更新:2025/12/07(日) 13:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。