【注意】 この項目は、現在は使えない古いJavaFXの技術情報が書かれています。 JavaFXの言語仕様は大幅に改変され、バージョン3.0以降はJavaSEの標準GUIライブラリへと組み込まれる予定。またユーザインタフェース設計用のDSLを策定するVisageという派生プロジェクトも進行中。 |
JavaFXとは、Java実行環境で動作するプログラミング言語である。高機能なウェブ・アプリケーション(クライアント側)の開発支援用途を主眼に開発が進められている。
JavaFXは、サン・マイクロシステムズ社の開発によるプログラミング言語。同社の買収したForm Follows Function (F3)とSavaJeと呼ばれるJava関連技術を発展させて生まれた。動作にはJava実行環境が必要。
ブラウザ上での制限された操作性と表現力の範疇を超えた、より自由な形態のウェブ・アプリケーション(クライアント側)の作成を簡素化・効率化するための技術のひとつ。このような新しい形態のソフトウェアはRIA (Rich Internet Application)と呼ばれ、競合技術としては、アドビ・システムズ社のAIR(Adobe Integrated Runtime)やマイクロソフト社のSilverlightなどがある。
実行可能な環境をパソコンOS上に限定せず、携帯電話などモバイル機器や家電製品など組み込み系分野での運用も視野に入れて開発が進められている。 2008年12月にパージョン1.0がリリースとなった。それ以前のバージョンも試験的に公開されていたがこの度のリリースでは文法の変更点が多いので注意が必要である。
なお、JavaFXはウェブ関連技術として注目されているが、ネットワーク環境を使わないアプリケーションの作成にも利用可能である。
開発支援環境として、フリーソフトのJava統合開発環境であるNetBeans、eclipse向けにJavaFXプログラミング用プラグインが存在する。
静的型付けのコンパイラ型言語。JavaのAPIを直接呼び出すことができる。Javaに比べて特にGUIの作成が容易になるような文法が特徴的。 JavaFXの処理はJavaのイベント・ディスパッチ・スレッドに相当する単一のスレッドで実行される。また、JavaのBeansBindingに相 当するような、2つの変数を結びつけて互いの値の更新を連動させるための文法も用意されており、これは内部データ表現とGUIの属性を直接関連付ける上で 非常に便利である。
Javaプログラムの実行時エントリポイントであるmainメソッドに相当するものとして、JavaFXではrun()という関数が用意されているが、必ずしも明示的に記述する必要はない。
Javaと違い、クラスの宣言は必須ではないので、C言語のように関数だけでプログラムを記述できる。
型推論により変数の型が自動的に確定するならば変数の型を明示的に指定しなくてもよい。また、高階関数の記述が可能であり、変数の値として関数を代入することも可能。
コンソール画面に「hello world!」と表示するプログラムの例。
println("hello world!");
ウィンドウを表示してその上に「hello world!」と表示する場合のプログラムの例。
import javafx.stage.Stage;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.text.Text;
Stage {
width: 180 // ウィンドウの幅
height: 80 // ウィンドウの高さ
scene: Scene {
content: Text {
x: 10 // テキスト表示開始位置 x座標
y: 30 // テキスト表示開始位置 y座標
content: "hello world!"
}
}
}
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最終更新:2024/04/24(水) 05:00
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