Mad削除問題 単語


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マッドサクジョモンダイ

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MAD削除問題とは、ドワンゴが2008年7月2日に「MAD動画」を含む日本動画協会、日本映像ソフト協会、日本映画制作連盟の三団体の著作権を侵害している動画を削除すると発表した問題である。

 MAD削除問題に関する記事

CNETニュース 2008/7/2 記事

ニコニコ動画、映画やアニメの二次創作作品を削除へ-日本映像ソフト協会らの要請で

動画コミュニティサービス「ニコニコ動画」において、社団法人日本映像ソフト協会などの会員が持つ著作権を侵害した動画が削除された。権利者団体の要請に基づくもので、MADと呼ばれる二次創作作品も含まれる。

これはニコニコ動画を運営するニワンゴの親会社、ドワンゴが7月2日に明らかにしたもの。

ドワンゴによれば、ニワンゴは、有限責任中間法人日本動画協会(AJA)社団法人日本映像ソフト協会(JVA)社団法人日本映画製作者連盟(MPPA)の3団体と、各団体の会員の著作権を侵害している動画への対応について協議してきたという。

3団体に対してニワンゴは、ニコニコ動画内にすでに投稿されている著作権侵害動画について、MAD動画を含めて削除すること、新規に投稿された動画について監視し、MAD動画を含む著作権侵害動画を速やかに削除することを申し入れ、受領されたという。

なお、AJAはアニメーション製作会社を中心とする団体で、ゴンゾやサンライズ、スタジオジブリなど正会員34社、準会員22社が所属する。JVAは映像ソフトに関する調査や研究のほか、倫理基準の策定などを手がける団体。ウォルト・ディズニー・ジャパンや角川書店、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントなど35社が所属する。MPPAは映画製作者の団体で、松竹、東宝、東映、角川映画の4社からなる。

J-CASTニュース 2008/7/3 記事

ニコニコ動画「MAD」も削除 「他に何を見るんだ」と不満の声

動画投稿サイト「ニコニコ動画」で、元のコンテンツを編集し、再構成した「MAD動画」も削除される方針が明らかになり、ユーザーから不満の声が上がっている。一方で、「一律削除では何も生み出さない」として「MAD動画」も含めてコンテンツの投稿を認め、広告ビジネスを展開しようとする動きも出てきている。 

「ニコニコ」では「MAD動画」が人気だ

「MADのないニコニコなんてルーの入ってないカレーだな」
「もうニコニコの生命線はここらで切れるのかねえ・・・」
「で、ニコニコで何を見れと?」

ドワンゴは2008年7月2日、日本動画協会、日本映像ソフト協会、日本映画制作連盟からの要請で、「ニコニコ動画」で3団体の著作権を侵害している動画を削除すると発表した。その中には、「MAD動画」も対象になっている。「ニコニコ動画」の場合、アニメや映画の映像や音声を組み合わせたりして再編集した「MAD動画」が人気を集めており、ユーザーから同サイト内でこんな不満の声が相次いでいるのだ。

同社は、3団体の要請に応じて「MAD動画」を削除するということで、「MADがすべてダメという訳ではない」(広報担当者)としている。今回「MAD動画」が削除対象であることを明示したのは、アニメなどの著作権を有する団体からの要請を受けたため。「MAD動画」については、目視による監視体制を強化していく方針だ。

一方で、「MAD動画」をうまく使って、ビジネス展開をしようとする取り組みも出ている。米グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ(YouTube)」を利用した広告事業を展開しようとしているのは角川グループホールディングス。同社は2008年6月10日から「ユーチューブ」と連携して「夏の動画投稿ドリームキャンペーン」を展開した。現在はオリジナル動画の投稿のみを受け付けているが、自社アニメ動画の投稿を促す取り組みを始める予定だ。

 この取り組みは、角川のアニメのプローモーションの一環で、投稿が許可されるのは、DVD版発売前のアニメに限られ、投稿できるアニメ映像の時間にも制限がある。ただし、悪意のある動画などを除き、MAD動画の投稿は受け付ける方針だ。

「一律削除では何も生み出さない」

角川は2007年からグーグルの画像認証プログラムの開発に参加してきたが、これを利用して自社アニメ作品の投稿を角川が許可。その動画に広告をつけることで、角川やアニメの権利者、動画の投稿者、グーグルで広告費をシェアするというビジネス展開を目指している。

同社広報担当者は「何でもかんでもOKというわけではない」としており、MAD動画についても「アニメファンとして紹介してくれる」ことを前提としている。同社が開発に携わってきた画像認証プログラムで、「MAD動画」がプロモーションに適したものかを判断していく。

「一律削除の流れがあるが、それでは何も生み出さない。そうではなくて、認められるべきものを認めて行けば、広告などのビジネスが広がり、権利者の利益にもなる。ひいては、動画を投稿されている方にも利益が還元できる可能性があると考えている」

一方のドワンゴの広報担当者は、J-CASTニュースに対して、  

「MADが文化として広がってきているので、ユーザーさんの意見を取り入れながら、権利者さんと話し合って残していければとは思っている」

と含みを持たせた発言をしており、角川のようなビジネス展開についても「相手さま(コンテンツホルダー)の意志があってのことだが、可能性としてないわけではない」としている。

CNETニュース 2008/7/4 記事

「MADは日本の文化」-ニコニコ動画、動画作成用素材を提供へ

「MADは日本が秀でた1つの新しい文化」――ニコニコ動画のシステムを開発、運営するドワンゴの代表取締役社長、小林宏氏は、MADと呼ばれる二次創作作品についてこのように述べ、著作権者の理解を求めた。

これは7月4日に開催されたニコニコ動画の新サービス発表会「ニコニコ大会議2008」の場で述べたものだ。

MADとは、アニメや漫画などの一部分を切り出してユーザーが加工し、新たな動画作品として作ったものを指す。ニコニコ動画内ではさまざまなMAD作品が投稿され人気を集めているが、著作権者の許諾を得ていないものがほとんどだ。

ニワンゴは有限責任中間法人日本動画協会(AJA)、社団法人日本映像ソフト協会(JVA)、社団法人日本映画製作者連盟(MPPA)の3団体と、各団体の会員の著作権を侵害している動画を削除することで合意したばかり。MAD作品についても、「権利者の要請に応じて削除する」(小林氏)という。

「これは現時点での妥協点。ただ、MAD自体は決して権利者にマイナスではなく、むしろプラスになる面が大きいと考えている」(小林氏)

このため、ユーザーが著作権者の黙認に甘えたり、逆に削除されることにおびえながらMAD作品を投稿するのではなく、権利許諾された素材を使って動画を作れるようにしよう――こう考えて用意されたのが「ニコニ・コモンズ」だ。

ニコニ・コモンズはニワンゴが提唱する著作権利用ルール。同社が運営する「ニコニ・コモンズ」という名前のサイトに投稿された動画素材を利用して新たな作品を作り、ニコニ・コモンズ対応サイト内に公開できるというものだ。

ニコニ・コモンズの素材を使った作品を投稿したユーザーは、どの素材を使ったかを自己申告する。これにより、素材と作品の関係性が見られるようになり、素材投稿者はその素材を使って作られた作品を確認できる。

対応素材は音声、動画、画像などを予定しており、プロ、アマチュアを問わず素材投稿者が素材をライセンス販売できるようにするという。「MAD文化を認めていただいて、公認素材を提供してもらえるように権利者と話し合いを進めている」(小林氏)

自分の作品を利用できるように宣言するライセンスとしては、クリエイティブ・コモンズが有名だ。ニコニコ動画運営元であるニワンゴ取締役の西村博之氏は、「自分の作品がどこで使われているのかが一目で分かる点が違う」と話す。

また、素材の利用ルールを素材公開後に権利者が変えられる点も特徴とのことだ。「コンセプトは『公式な黙認』。『こんな素材を使ってもらえるかな』という感覚でとりあえず投稿し、人気が出てきた時点で有料化するといったことも可能だ」(ドワンゴ顧問の夏野剛氏)

「GPLやクリエイティブ・コモンズは投稿時のライセンスが変えられないので、多少覚悟がいる。『やっぱやーめた』ができるようにした」(西村氏)

ニコニ・コモンズはAPIを公開し、外部サイトでも利用できるようにする。すでにクルークが運営しているイラスト特化型ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「pixiv」での対応が決まっている。

この仕組みについて、日本技芸リサーチャーでニコニコ動画を社会学の観点から分析している濱野智史氏は「いままでは人と人が『素材を使ってもいいですか?』とコミュニケーションして契約する必要があった。ニコニ・コモンズでは、つながっているのは素材と素材、コンテンツとコンテンツであり、初音ミクのような『コンテンツの中の人』に『出演してもらえませんか?』と依頼するようなもの。そしてその素材がどれだけひっぱりだこなのかが分かるようになっている。著作権者ではなく、コンテンツが前面に出てきているのが特徴だ」と分析した。

開始時期は8月中旬の予定。ユーザーの中にはMAD作品が削除されることに対して懸念する声もあるが、西村氏は「MADが消されることがそんなに問題だとは思っていない。海外ではスターのMADが多く作られるが、日本では芸能人のMADがあまりない。それは(芸能人の素材を)使ってはいけないとなっているから。(アニメなどの素材を)使ってはいけませんという話になったときに、これまでMADを作っていた人が動画を作らなくなるかというとそんなことはなく、使えるもので作ると思う。権利がクリアになっているほうが動画作成者にとってもいいのではないか」との見解を示した。

関連動画

※7/5現在、当たり前ですが荒れてます

挙げだしたらきりがないのでこの辺にしときます

関連項目

  • MAD
  • ひぐらしMAD一斉削除事件
  • MAD削除葬式会場
  • ニコ動が生き残る術は何か 

関連外部リンク

痛いニュース

ニコニコ動画、アニメや映画のMAD(二次創作作品)を削除へ…日本映像ソフト協会らの要請で http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1144009.html

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