Playstation Network

『PlayStation Network』とは、主にPlayStationハードで展開している、SIE運営ネットワークサービスである。

なお、2011年9月からは「Sony Entertainment Network（旧Qriocity）」が開始されており、PlayStation Networkとの連携、SENアカウントへの一本化、希望者は更にMy Sony IDとの統一などがなされている。

略称は『PSN』。

概要

当初は、PLAYSTATION Networkとして、PS3発売後より開始されたサービスである。PSPも、バージョン3.00以降で対応が開始された。

その後、PS3のロゴ変更に伴った名称変更だったり、ソニー運営になったり元に戻ったり、後述する流出事件があったり、2013年～2015年は略称が正式名称になったりなど、紆余曲折を経て現在に至る。

PSNは誰でも無料で参加出来る。PlayStationハードの所持も問わない。

日本での各種サービス

Sony Entertainment Network アカウント

別名SENアカウント、サービスを受けるために必要なアカウントである。

旧PLAYSTAION Network アカウント（PlayStation Network アカウント、PSNアカウント）のことであり、Sony Entertainment Networkとの統一の一環として、名称が変更された。

オンラインマルチプレイ、コミュニケーション機能

全てのPSN対応ハードは、原則PSNを通してオンライン対戦のマッチングが行われる。また、PS3以降のメッセージ機能、PS Vita以降のパーティ機能なども、PSNを通して通信されている。

PS4におけるPSNを通したオンラインマルチプレイは、PlayStation Plusに加入していなければ出来なくなっている。それ以外のハードでは無料である。

PlayStation Store

ダウンロード版ゲームや、DLC、その他コンテンツを販売するストアである。

PS3発売とともにサービスが開始された。当初はPSPには非搭載で、PS3やPCなどを通して購入・ダウンロードする必要があったが、2008年10月16日以降搭載・運用開始された。

PSP版は、2016年3月31日を持って運用終了している。

PlayStation Plus

有料会員サービス。詳しくは該当記事参照。

PlayStation Video

旧Video Unlimited。いわゆるVODである。

PlayStationハードでは全てPlayStation Storeに統合されており、旧Video Unlimited対応である、2013年以降製造のソニー製液晶テレビBRAVIA・ブルーレイディスクレコーダーがこの名前で運用を継続している。

また、ソニー製スマートフォンであるXpediaシリーズでは、PlayStation Storeで購入したビデオを視聴するアプリとして、同名アプリが配信されている。

PlayStation Music

中身はSpotifyであるため、詳しくはSpotifyの記事を参照。2015年3月30日提供開始、日本ではSpotify日本解禁と共に開始。

余談だが、以前は「Music Unlimited」と呼ばれる、ソニー独自の音楽聞き放題サービスが展開されていた。当時月額1,480円→後に980円（5％税込）、2015年3月30日終了。

PlayStation Now

クラウドゲーミングサービス。PS3の一部タイトルを、月額制で好きなだけ、別プラットフォームにて遊ぶことが出来る。PS4/PC対応。

買い切りは存在しない。レンタルサービスは2017年5月18日に終了、購入したものは有効期限いっぱいまでとなる。

現在はまだPS Vita（TV含む）・BRAVIA・ブルーレイディスクレコーダーでも遊ぶことが出来るが、2017年8月15日を持って終了予定である。

終了済みのサービスとして、前述のMusic Unlimitedの他、PlayStation Homeなどが存在した。また、nearは2017年7月31日をもって完全終了予定である。

有料サービス等の決済方法

基本はクレジットカードと、プレイステーション ネットワーク カード/チケット^[1]である。後者の場合は、ウォレットにチャージすることとなる。

CERO:Zコンテンツの場合は、ウォレットにチャージされた金額は一切使用せず、全てクレジットカードから支払うこととなっている。

その他、特殊例を以下に挙げる。

Edyカードリーダー/ライターによるEdy支払い

PS3専用。ソニー製のカードリーダー/ライターである「パソリ」シリーズを接続し、支払画面でEdyを選択することによって、直接Edyからウォレットにチャージすることが出来る。

なお、プレイステーション ネットワーク チケットは、おサイフケータイによるEdy支払いが可能である。

PayPal

PS3（PS Store内専用）/PS4/Web専用。PayPalアカウントを使って決済する。扱いはクレジットカードと同じである。

登録国が合致していないと使用できない。日本なら日本のPayPalアカウントが必須である。

また、PS3のアカウント管理を通して別のクレジットカードを登録した場合や、PS Vitaなど非対応機種から新規にクレジットカード登録をした場合は、PayPalが無視され、強制的にそのクレジットカードがデフォルトの支払い設定となるため注意。

モバイル決済

PS3（PS Store内専用）/PS4/Web専用＋ゲーム機からの場合PCかスマートフォン必須。大手3キャリア（＋ワイモバイル）との携帯電話合算支払いである。原則、扱いはプレイステーション ネットワーク チケットと同じである。

やり方はキャリアによって大幅に異なる（ID/パスのみから携帯電話回線必須まで）。^[2]

2011年4月に発生したPSN障害について

以下、当時のサービス名、当時の記述で記載している。

2011年4月21日（木）13:00ごろから始まった、PSNに接続できない障害が発生した。

ソニーは社内調査を進めて対策を講じたが、「個人情報の漏洩が否定できない」事態となり、同年5月1日に同問題に関する説明会『PlayStation NetworkとQriocityの不正アクセスに関する現時点の調査内容と今後の対応について』を開き、冒頭で謝罪した。

今後は関係機関と協力し、違法な情報搾取行為に対し厳しい態度で臨むと発表した。

事実関係について

• 米国時間17日～19日にかけて不正アクセス
• 同20日、IT情報セキュリティ専門会社に依頼し、共同で実態の把握に着手。サーバーを停止し、システムの確認作業に入る。
• 同24日、解析調査会社への依頼
• 同26日、サイバーテロ行為が行われ、個人情報が漏洩した可能性を確認

漏洩したと見られる個人情報

• 氏名、性別、住所、Eメールアドレス、生年月日
• PlayStation NetworkおよびQriocityログインパスワード
• PlayStation NetworkオンラインID

この他、買い物履歴や請求先住所、クレジットカード番号（※セキュリティコードは含まず）および有効期限が漏洩した可能性があるとして注意喚起している。ソニー側はこの件について「セキュリティコードの漏洩はない」と発表。しかし、今後も最優先で調査を進めるとの事。

クレジットカード情報漏えい対策

クレジットカードには盗難保険があり、損害の補填はカード会社が行う。故に情報流出が疑われる消費者のカードの利用状況は、カード会社に厳しく監視をされる。

クレジットカード利用者の行える対策は以下の通り。

1. カード利用明細書を確認
2. カード会社に電話やメールで問い合わせ
3. カード会社に電話やメールでカード番号の変更手続きを取る

自分のクレジットカード番号が流出しちゃったかも…という時の対処法
クレジットカード DAYs
盗難保険とは？クレジットカード盗難時の紛失盗難保障について

PSN復旧時、不審なメール・電話には…

• インターネット上でPSNやQriocityのパスワードと同じパスワードを使っている場合は、復旧次第、変更
• いかなる場合でも、SCEI、Sony側がお客様の個人情報を尋ねる事は無い。おかしなメールや催促がきても取り乱さず無視、もしくはSCEI、Sonyのお客様窓口に通報して対処の事。

お詫び

• 特定コンテンツの無料ダウンロード
• 定額制サービスパッケージ「PlayStation Plus」の30日間無料加入。加入者には30日間無料提供
• Music Unlimited powered by Qriocity会員向けに30日間無料提供

関連動画

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関連コミュニティ

関連商品

関連項目

• ゲームアーカイブス
• PlayStation®Home
• まいにちいっしょ
• トロ・ステーション
• ゲーム機をネットにつなぐ方法
• PlayStation3オンライン配信専用タイトルの一覧

脚注

1. *プレイステーション ネットワーク カード/チケットについて | プレイステーション® オフィシャルサイト
2. *モバイル決済でチャージするには？ | PlayStation.com