SCARとは、
この項目では2について記述する。
SCARとは、1960年代より今日までアメリカ軍等で使用され続けているM16、M4シリーズを更新する、いわゆる次世代ライフルの一つである。
名称のSCARは「Special operations forces Combat Assault Rifle」特殊部隊用戦闘アサルトライフルの略だが、下述の通りアサルトライフルとしてだけでなく様々な形態として運用でき、また主力ライフルとしての運用を目指したものである為、若干その名に偽りありである。かっこいいけど。
2003年の米国特殊作戦軍のトライアルに勝利し、以後正式に次期制式として契約が結ばれ、レンジャー等の特殊部隊や前線へ納入されているようだが、全面更新にはまだ至っていない。いくら性能が良くても、現行のM16・M4により確立され尽くした米軍の武装システムを更新するのは難しいようである。
なお、余談だが民間向けセミオートモデルSCAR 16s(5.56mm仕様)、SCAR 17s(7.62mm仕様)は大人気らしく、予約1年待ちらしい。
現在の対応弾薬は5.56mmNATO弾、7.62mmNATO弾、それぞれモデル名はSCAR-L(ライト)、SCAR-H(ヘビー)。
また、現在開発中の6.8mm弾への対応も予定されている。
その構造は、レシーバーの芯やボルト、バレル等を除いた素材のほとんどを軽量だが軍務に耐えうる強化樹脂製とし、動作機構は信頼性が高く反動も軽減しやすいショートストローク・ガスピストン+ターンボルトロッキング、外装の上部はフル・フラットの20mmレイルであらゆる照準器に対応し、側面、下部にもレイルを備え拡張性を高めている。銃床は大きな肩当に伸縮機構を持ちおおよその体系にフィットするように作られており、折りたたみ式でたたんだ状態での射撃も可能。
言ってしまえば、特に変わった事はせず、しかしひたすらに銃に求められる要件をきっちりクリアした銃である。
が、この銃の特徴として高い汎用性、というか可変能力が挙げられる。
上述の通り基本モデルだけでも5.56mmと7.62mmが用意されているが、それぞれスタンダード、ロング、CQB(ショート)の3つの長さの銃身を選択できるのである。上述の通り20mmレイルにより更にオプションの装備が可能である為、CQBバレルにダットサイトを装着したコマンダー仕様、ロングバレルに二脚とC-MAGを装着した機関銃仕様、ロングバレルに高倍率スコープを装着すれば狙撃銃仕様と、あらゆる条件に対応が可能である。もちろん基本となるレシーバーやボルト等は共通である為、同時に生産性も確保されている。
なお、トリガーやマガジンキャッチ等、排莢口上部に配置されたチャージングハンドル以外の操作系統をM16系統と同じにしてあり、M16系からの移行を行いやすい配慮がされている。
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最終更新:2024/04/20(土) 08:00
最終更新:2024/04/20(土) 08:00
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