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Wikipedia(ウィキペディア)は、インターネット上において展開されているコピーレフトの百科事典である。Wiki方式を採用しており、訪問者が規則の範囲内で自由に記事を執筆したり、すでにある記述を書き換えたりすることができるのが最大の特長である。 運営母体はアメリカ合衆国フロリダ州NPO「ウィキメディア財団」。 目次[表示] 概要
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2001年1月15日に英語版が発足して以来、現在253の言語によって書かれており名実共にオンライン百科事典の代名詞となっている。 創立者はジミー・ウェールズ(Jimmy Donal Wales)とラリー・サンガー(Larry Mark Sanger)。 名前の由来は「wiki(システム名)」+「Encyclopedia(百科事典)」=Wikipedia(wikiシステムの百科事典の意) 世界中の人間が記事を編集しており、世界中の情報を様々な言語で見ることができる。 Wikipedia日本語版は2001年5月20日に創設され、2010年12月現在、72万項目弱の記事が存在する。最近作られたサイトと思われがちだが、1999年5月に開設された「2ちゃんねる」とたった2年しか歴史が違わない。 知名度は2004~2005年頃から徐々に頭角を現すように上がり(ともにGoogleの検索結果でも頻繁に目にするようになり)、現在では Wiki (オンライン百科事典)の代名詞になるまでに成長した。 基本方針に賛同できる人なら誰でもウィキペディア上の記事の編集ができる事が特徴であるが、ルールを守らないと、せっかく書いた記事も削除されるので、編集する前には必ず「Wikipedia:基本方針とガイドライン」を熟読すべきである。 また、過去にいろいろあったため、未成年者の編集参加はあまり歓迎されない傾向にある1。 各国版においては半ばローカルルールが存在しており、英語版ではある程度許容されているゲームのスクリーンショットも日本語版では原則掲載禁止(クリエイティブ・コモンズのライセンスでアップロードしたものならばOKであるが、日本語版でうpった物は削除対象となる模様)である。 Wikipedia のことを Wiki と略して呼んでいる者も少なくないが、 Wiki とは元々「ハイパーテキスト文章を書き換えるシステムの一種」の総称であるので、意味が異なるために誤解を招く可能性がある2。ファミリーコンピュータをコンピュータ、マイクロソフトをソフト、ニコニコ動画を動画と略すようなものである。中には Wiki と略すことに強い嫌悪感を示す者もいるので注意が必要3。 規模2011年2月27日現在、全言語版合計の記事数が1780万項目を超えている。 言語別に見ると、2011年2月27日現在、英語版の3,546,619記事がトップで、ドイツ語版の1,183,873記事、フランス語版の1,063,031記事、ポーランド語版の770,961記事、イタリア語版の769,490記事、日本語版の731,537記事がそれに次ぐ4。 Wikipedia の信憑性Wikipedia はニコニコ大百科と同じくルールさえ守れば誰でも気軽に編集できてしまうので当然のことながら Wikipedia の編集者によっては著しく信憑性を欠く。 これは Wikipedia の過去の編集履歴を見れば荒らしや偏った、あるいは誤った内容の記述がそれまで多くあったことが確認できる。また、現在も多くあると予想できる。 アメリカの大学では Wikipedia の内容をレポートに加えた場合受け付けないと言う方針を出している所が多く、とある大学では『レポートにおいて Wikipedia からの引用が発覚した場合、単位を剥奪する』と発表したところもある。ここでの「引用」は無断かつ引用箇所を明示しないという点でむしろ「剽窃」である。日本においても、 Wikipedia の出典や引用を認めないケースが増加している。 英語版Wikipediaには「Bicholim conflict」という17世紀にインドで起きた戦争の記事が5年もの間存在していたことがある。だがこの戦争は実際には存在しなかった架空のものであり、現在では既に記事は削除されている。この記事は、戦争が起きたその地域の背景や紛争に至った経緯・戦争の推移・戦後についてなどが詳細に記され、現地の写真も盛り込まれ、出典も記されたいかにも「まともな」記事の体裁を整えていた(英語版Wikipediaには、削除前の記事のコピーが参考として残されている)。そのためこの戦争が実際には存在しなかったものであることに気付いてそれを指摘する者が何年間も現れなかったのである。日本語版Wikipediaの「Wikipedia:ビコリム戦争」の記事でもこの出来事について解説されている。 週刊少年サンデーで連載経験のある漫画家のモリタイシは結婚してないのに Wikipedia に「既婚者である」と書かれてしまった。そのため1年ぐらいに渡り友人・知人から結婚おめでとうのメールが届いていて困った事を自身の漫画の中でネタにした。驚いたことに親も Wikipedia の内容を信じ息子がいつの間にか結婚していたと思っていた。(その記述を Wikipedia から削除したのはモリタの知人) 人気お笑いトリオであるロバートは、以前はリーダーが決まってなかったがある時から馬場裕之がリーダーに決まった。この理由を「Wikipedia にリーダーが馬場であるって書かれたからリーダーになっちゃたんですよね(笑)」とテレビ番組アメトーーク内で笑いながら語った。 お笑いコンビハライチの澤部はラジオ「爆笑問題カーボーイ」に呼ばれた際に、結婚するまで童貞を貫くなんて言って無いのに知らない間に Wikipedia に書かれてしまったと語った。リスナーはそれを信じていた。 2007年には Wikipedia に「ミシャンドラ」という悪魔がソロモン柱の73番目の悪魔としてもっともらしく書かれた。そしてそういう悪魔の種類があると思い込んだ人によって書籍化されてしまった。ミシャンドラという悪魔を掲載した書籍は少なくとも3冊存在する。つまり出版社の人間が Wikipedia の内容を真実かどうか確かめもせず、子供のデタラメのような内容を丸写しで雑誌を出版していたということである。 日本の伝統文化などに関する話題でなおかつ諸外国でも興味を持たれるような事柄の記事については、日本語版Wikipediaに記載された内容が他言語版Wikipediaへと翻訳し伝えられることが多い。だがそのために出典不明の怪しい記述までもが広まっていくことがある。例えば「日本三大悪妖怪」という言葉は出典が不明であるのだが、2005年ごろから日本語版Wikipediaの複数の記事に掲載され、その後から複数の他言語版Wikipedia記事にても記載されるようになった。またこの言葉も上記「ミシャンドラ」のように、Wikipediaに記載された後に複数の書籍に掲載されている。 このように『Wikipedia は事実を書くサイト』では無く『Wikipedia は書くと事実になるサイト』のようになってしまう場合もある。 さらに知名度が高くなって人が増えるにつれ、ますます編集合戦や荒らしが起こるようになり、記事の内容の信憑性が疑わしく思われることが増えてきた。 また「政治・思想・宗教(特に新興宗教)・特定アジア・スキャンダルや不祥事などのきわめて時事的な話題」のいずれかが存在する項目が、記事の内容が右に左に偏っていて信憑性が低かったり、編集合戦で荒れていたりする傾向にある。また、鉄道・漫画・アニメ・ゲームの各分野の愛好家による自重しない編集や、その作品嫌いな人による荒らしなどが原因で記事の保護に至ってしまう場合も見られる。 歴史に関して言えば史実を Wikipedia に書くのではなく『Wikipedia に書かれた内容が史実として扱われる』おそれがあり非常に危険である。 このため Wikipedia では、出典の明示や内容の検証を慎重に行うようガイドラインを定めており、出典の無い記述には[要出典]を貼る事ができる。まあ英語版を代表する海外版に比べて日本語版は学術系記事であっても出典について余りとやかく言われない傾向(参考文献が明示されていればマシな方)にあるのだが、厳格な編集者が[要出典]を張りすぎて編集者同士の喧嘩になることも多い。出典となる書籍や論文、公的機関の文書(裁判の判決文や国会議事録)等が、所定の形式で記載されていても、その情報が存在する事が都合の悪いユーザーによって、誤字脱字や第三者による検証が不可能な理由を根拠とする、出典無効による削除が行われても、管理者や自警団による調停を目的とした介入は、ほぼ100%行われない。 もちろん、事実を見聞きしていたとしても、その文献やビデオ等が残っていなければ「要出典」を貼られて、下手をすれば削除される場合があるため、事実ではないことが掲載される反面、証拠が残っていない真実や事実を掲載したくてもできないという逆の不都合が生じてしまうケースを防ぐこともできない。 さらには特定の会社や団体などの記事について出典元とされる文献が相当古いもの(20~30年以上前)しか残っていない場合、その会社や団体の性質が時代とともに変わっている事実があっても、出典がないとそれを書くことが出来ないため、今となっては昔話でしかない過去の悪しき因習が現代もなお残っているかのような事実だけが記事として残され、信じ込まれてしまうという問題もある。過去の事件や因習は、古ければ古いほど「今は違うかもしれない」と思っておいた方が良いであろう。数十年も前の過去の事実だけを根拠に「ココはこんなところだ!」と流布することは、厳に慎むべきと言えよう。 さらに刊行文献主義を取っているため、刊行物になっていればそれが事実に反していても掲載できてしまう一方で、個人のBLOGや動画については出典として用いることができないことで例え事実であっても掲載できないという大きな矛盾が生じている。同様に刊行物自体の信頼性を問われている記事がある一方で、同一の刊行物が別の記事では出典として認められる、芸能人の公式BLOGなど管理者が私感で著名人だと考える人物のBLOGであれば有効な文献として認められてしまうなど、文献主義にもかかわらず信頼できるとされる文献の基準とその扱いについては Wikipedia の原則とジャンル毎のローカルルール(編集者間の合意)との間で大幅な揺れがあり一貫性に欠けるのも大きな特徴である。 アイシェアによる2007年11月27日~11月30日アンケートによると、アンケート内での Wikipedia の知名度は約9割であったものの、内容信用していないという答えが約6割という結果になった5。 特に信憑性に関しては運営側も問題視しており、 Wikipedia 設立者の一人であるラリー・サンガーは、新たに『Citizendium』(シチゼンディアム。= CITIZen's compENDIUM of everything (一般市民の/による/のための百科要覧)という百科事典を設立した。 こちらはレイアウト等の基本的なデザインこそ Wikipedia とほぼ同一ながら、編集にあたっては実名公開を義務付けるもので、更に記事の信頼性を高めるために一定以上の知識を有している者がチェックする方式を取っている。これらの制度を導入することで、己の感情や欲求に任せて書き込みを行う者の流入をできる限り阻止し、記事の信憑性・中立性・正確性を向上させようという狙いがあるものと言える。 Wikipedia に対する批判既存の百科事典の概念を大きく覆したゆえに、Wikipedia に対して批判的な意見を持っている人は少なくない。 上記のような信憑性に関しての批判は勿論、管理者の運営・削除の方針などに批判的な意見を持つ人物も存在している。 Wikipedia に書き込みを行う動機として言えることは、純粋にボランティア精神で編集を行うというよりは、 「自分の薀蓄を語りたい、知識をひけらかしたい」 などといった動機で編集を行う、という部分が多くを占めるかも知れない。 即ち人間が本来自然に持っている自己顕示欲あるいは感情や知識の共有欲・連帯欲が Wikipedia の原動力と言い換えることもできる。 しかし、これこそが Wikipedia の類まれなるデータベースの豊富さを生み出すと同時に、前述にあるような「荒らし」の発生や、編集者の意図的な情報操作、誤った(もしくは強すぎる)主観、曖昧な記憶、その他(本来の意味での)確信犯的な信条などが原因で、一定量の不正確な記事を生み出すことを防止できない=信頼性の低下といった問題を抱える原因ともなっており、諸刃の剣となっている感も否めない。 また、漫画やアニメやゲーム、小説や映画や声優といった創作系・サブカル系の記事では、それらのジャンル毎に編集者たちの合意によるローカルルールが設けられており、多くの記事でストーリーの核心や結末を含むネタバレや、その作品や人物の公式サイトや専用 Wiki より詳細かつ微細な情報を掲載すること等が容認されている。特に漫画やアニメでは連載や放映に合わせてリアルタイムに情報が更新されることも多く、ちょっと気になってネット検索 → トップ付近に Wikipedia やそのクローンサイト → ネタバレ閲覧 orz 、というコンボを踏む不幸な者が後を絶たない。 アメリカでは Wikipedia の編集方針に反発するオンライン百科事典の『Wikitruth』が設立された他、日本でもイオンド大学の記事をめぐる管理者の対応に不満を持った Beyond 氏により『Yourpedia』が設立された。 Wikipedia におけるニコニコ動画ニコニコ動画の関連項目に対しては風当たりが厳しく、削除や編集除去されやすい傾向にあり、ニコニコ動画に関連する一部の項目は作成禁止となっている場合もある。 例えば、藤崎瑞希や永井先生、いさじや杉崎竜壱などのニコニコ動画における有名人においては、一般人であるという理由で記事が削除されている。また、きしめんの項目においては、「一般的な食品の項目に、空耳だけが理由でよりによってエロゲの名前を載せないで」という理由から、項目内に「Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-」の記述をしないという合意が取られた6。 とはいっても、これは本来「著名な活動を行っていない人の記事は立ててはいけない」「記事の発展性・特筆性に書けるものや、一過性・一部の流行による記事を立ててはいけない」という Wikipedia の基本ルールに反しているからであって、ニコニコ動画の文化自体が拒絶されているわけではないのだが、とりわけこの「ニコニコ大百科」ができる以前は一部のニコニコ動画ユーザーたちが Wikipedia の一部分をニコニコ大百科にするような勢いでニコニコ動画用語の記事を作成していた過去があったため、このような現状となっている。 なお、メジャーレーベル(キューンレコード)からデビューしたピコのように、メジャーデビューを果たした人なら項目として立項可能かというと、そうでもない。立項するには、特筆性のガイドラインを満たしている (つまりアーティストとして一定の成果を残している) 必要があり、なかなか厳しい。ニコニコの人物ではないが、例えば野々村竜太郎元県議は元政治家であり、テレビや雑誌等で全国的に大きな話題になったほどの人物ではあるが、著作すら無く社会的影響力も殆ど認められない等の理由で何度も記事が削除されている。 アンサイクロペディアでもサイト趣旨にそぐわないニコニコ動画用語の記事が多く作成されたことがあり、現在では「ニコニコ動画由来の記事でいまいち面白くない(ユーモアが含まれない=サイト趣旨にそぐわない)ものはニコニコ大百科に書きましょう」という趣旨の「ニコニコ動画警告」テンプレートが貼り付けられている7。 ニコニコ大百科ではかつて、ニコニコ大百科の記事と共に Wikipedia の同名記事も参照することができ、記事の右上(現在の「記事編集」の部分)をクリックするとニコニコ大百科の記事部分に Wikipedia の内容が表示されるようになっていた。その後、「ニコニコ大百科メニュー」内の「Wikipediaで検索」で同名記事へのリンクが提示される形式に変更された。しかし2018年10月30日に「ニコニコ大百科メニュー」も廃止された。 Wikipedia の記事の内容は、2001年の開設からつい最近の2009年6月まで、GNU Free Documantation License (以下 GFDL) というライセンスで運用されていた。 GFDL というのは、一言で言うと「この文章は無断で複製したり、改変したりしてもいいよ。でも、複製や改変したやつも GFDL のままでお願いね」というものである。 厳密に言うともう少し細かい条件があって、改変する場合、ただ改変しただけの人が「この文章はわしが作った」と言えないようにするため、「元の版と区別するためのバージョンを付ける」「履歴を明確にする」「元の文章の著作者を列挙する」「著作権表示を残す」など、いくつかの規定が定められている。 しかし、GFDL は縛りがきつい面があり、再利用しづらいことがあったため、2009年6月より全体を「クリエイティブ・コモンズ (以下 CC) 表示-継承」のライセンスに移行し、記事によって CC と GFDL のどちらか一方を選択できるようになった。この「CC 表示-継承」というライセンスは「この文章は複製・改変してもいいよ、でもライセンスは変えないでね (継承)。あと、著作権者などはちゃんと表示してね (表示)」と GFDL によく似ているが、「わしが作った」対策の規定など、いくつかの縛りがゆるくなっているので、大幅に利用しやすくなっているという大きな違いがある。 何が言いたいかというと、 Wikipedia の記事を参考にして独自の文章を書き起こすのはいいが、 Wikipedia の情報をそのままコピー・ペーストしてニコニコ大百科の記事にするのは、「ニコニコ大百科が CC ではない (誰がどのように書いても未来検索ブラジルの著作物となる)」 ことから、 Wikipedia のライセンスに反している可能性があることになる。また、その記事が GFDL ライセンスであった場合は、さらに 「履歴が継承されていない」 などの問題も発生する。つまり、いろいろとまずい可能性が考えられるので、やってはいけない。 ただし例外として「Wikipedia の編集記事者自らが(自分が編集した部分を)ニコニコ大百科に転載」した場合は、 GFDL とニコニコ大百科規約のデュアルライセンスとして認められる。 また、 Wikipedia で記述することが事実上不可能な「(様々な理由で)証拠や出典を示すことが不可能、あるいは極めて困難な事柄」であっても、ニコニコ大百科であれば「相応の共通認識が持たれている事実」であるならば記載できるといった、 Wikipedia には無い利点がある。安易にコピー・ペーストするのではなく、 Wikipedia とニコニコ大百科との性質の違いを理解し、双方の辞典を参照することでそれぞれの欠点を補えるような活用法が望まれる。なお、ニコニコ大百科の記事作成ルールに関しては「ニコニコ大百科:編集時のマナー」、「ニコニコ大百科:編集者向けのページ」、「記事編集初心者へ」などを参照されたい。 関連商品
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脚注
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関連項目
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外部リンク
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最終更新:2024/04/19(金) 13:00
最終更新:2024/04/19(金) 13:00
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