-MENとは、アメリカのマーベル・コミックが刊行しているアメリカン・コミック(アメコミ)の一つである。
1963年に連載が始まり、当初は人気があまり無かったが、現在ではアメコミの中で一番の出版数を
誇る大人気シリーズであり、多くのメディア展開も行われている。
日本でも翻訳本が出版されており他にもアニメや映画、カプコンの格闘ゲーム等で有名である。
ある日、突然変異によって超能力を持った人間「ミュータント」が生まれた。その数が増えるに従ってミュータントは
その能力を恐れられ、人間に迫害されるようになっていった。
その中で自身もミュータントである「チャールズ・エグゼビア」はミュータントの保護や犯罪を防ぐための学園を作る。
その内に彼は「プロフェッサーX」と呼ばれるようになる。
一方チャールズの親友であった「エリック・マグナス・レーンシャー」は、自身のミュータントへの迫害やホロコーストの体験から
『人類はミュータントによって支配されるべきである』という思想を持つようになり、チャールズと決別。
「マグニートー」と名乗り、同じ思いを持つミュータント達と共に動き始めた。
「プロフェッサーX」はこれに対抗するため、自身の学園のミュータントを鍛えた集団、「X-MEN」を結成した。
これは、彼ら「X-MEN」が迫害されながらも人類を守るために戦う物語である。
上記で基本的なストーリーと書いたが、このX-MENはかなりの派生ストーリーが描かれている。
個人キャラにスポットを当てた物や、長期連載によってごちゃごちゃになったストーリーを再設定したもの、
学園物やパラレルワールド等、特に多くのストーリーが描かれている。
特にパラレル物は有名で人気なものが多い。
現実改変能力を持つスーパーヒロイン、スカーレットウィッチが正気を失い能力が暴走(M-DAY)。
彼女が「ミュータントなんてもういらない」と望んでしまったことから、約200人弱を除いた全世界のミュータントが
その能力を喪失してしまい、新たなミュータントも生まれなくなってしまう。
ミュータントという種族自体が滅亡の危機に瀕する中、プロフェッサーXがかつて自らの失敗(自らの責任でチームを一つ壊滅)を
隠蔽するためにX-MENを含む周りの人々の記憶を無断で改ざんしていた(壊滅したチームのメンバーの記憶を削除)ことが発覚。
居なかったことにされた中にサイクロップスの弟、ヴァルカンの存在もあったためサイクロップスは激怒、プロフェッサーは学園から放逐。
サイクロップスが新たな学園長に(後に和解してプロフェッサーも復帰するが、実権は変わらずサイクロップスが維持)。
サイクロップスの実権掌握後、学園はサンフランシスコに移転するが、住民との折り合いが合わず関係は悪化。
X-MENはサンフランシスコ沖に沈んでいた元マグニートーの居城、アステロイドMを浮上させ、そこに残ったほぼ全てのミュータントと移住、ユートピアと名付けて独立を宣言。
現在はユートピア維持のためのサイクロップスたちの奮闘と、M-DAY後ただ一人生まれたミュータント・ホープの争奪戦が行われている。
50年近く連載されており、登場人物はかなり多いので主要人物のみ。
コードネーム | 本名 | 能力・特徴 |
プロフェッサーX | チャールズ・エグゼビア | ・強力なサイオニック能力 ・読心能力、精神操作 ・アストラル体投射 ・メンタル・ブラストの放射 世界最強の精神感応能力者である。 近年は自らの独善的行動が次々明るみに出てしまい、株がだだ下がり。 ユートピアにてサイクロップスの補佐をしているが、関係は未だにぎくしゃくしている。 |
サイクロップス | スコット・サマーズ |
・太陽光エネルギーを利用し、目を異世界とのゲートとする ・上記のゲートから震盪性の光線「オプティック・ブラスト」を放射 幼少期の事故により脳障害を負っており、その影響で上記のゲート開放能力は制御不能(常時開きっぱなし)。そのため、ルビー・クォーツのバイザーを掛けることでオプティック・ブラストを制御している |
ジーン・グレイ |
ジーン・グレイ |
・サイオニック能力(テレパシー、テレキネシス) ・フェニックス・フォース サイクロップスことスコットの恋人、後の二人目の妻。 マーベル・ガール→フェニックス→ジーン・グレイ→フェニックス、とよくコードネームを変える人でもある。 現在は故人。フェニックス・フォースと融合し、高次元の存在となっている |
エンジェル |
ウォーレン・ワージントンⅢ世 |
・背中に生えた翼による飛行能力 負傷により翼を失ったところにアポカリプスによって鋼鉄の翼をつけられ、アークエンジェルと名乗った時期もある。 現在はエンジェルとアークエンジェル双方の姿に変身可能。 |
ビースト |
ヘンリー・マッコイ |
・獣のような容姿と青い体毛 ・超人的な身体能力 元々はゴリラのような体型ではあるものの人間に見える姿だったが、自作の薬品を服用したことにより、日本や実写版でよく知られる青い毛むくじゃらの姿になった。現在はミュータント能力の強化により、猫のような顔になってしまっている。 |
アイスマン |
ロバート(ボビー)・ドレイク |
・周囲の気温を操作し、空気中の水分を凍らせて操る ・自身の肉体そのものを氷に変換できる(アイスフォーム) アイスフォーム状態ではほぼ不死身。水分があれば、体が砕けても氷で補填、再生が可能となっている。 実は地球最強のオメガレベル・ミュータントの一人であるといわれているが、未だにその才能は完全に開花してはいない。 |
コロッサス |
ピョートル(ピーター)・ラスプーチン |
・体組織を金属状の物体に変換可能(アーマーモード) アーマーモードでは身体能力自体も強化され、最低でも70㌧の物体を持ち上げるほどの腕力と約204kg相当のダイナマイトの爆発にも耐えられる耐久力を得る。見た目に反して敏捷性も大幅に向上。 ウルヴァリンを敵に投げつける「ファストボール・スペシャル」が有名。 |
ナイトクロウラー |
カート・ワグナー |
・テレポート能力 三本指に青い肌と髪、瞳のない黄色い目と悪魔的な容姿だが、敬虔なクリスチャン。聖職者になろうとしていた時期もあった。 テレポートは一瞬異次元を通過するという原理のため、出現時には破裂音と硫黄臭(異次元の大気の臭い)が伴う。 |
ローグ | 不明 | ・肌を直接触れることで、触れた相手の記憶・能力・人格・生命力を吸収する 吸収したものは時間が経つと持ち主の元に戻るが、長時間の接触は相手の生命に危険を及ぼす。 初登場時はヴィランだった。 アニメ・ゲーム等で有名な飛行能力と怪力は、ミズ・マーベルというスーパーヒロインから奪い取ったもの。この際ミズ・マーベルの正義の志をも吸収したことが、彼女をヴィランから転身させるきっかけとなっている |
シャドウキャット | キャサリン・”キティ”・プライド | ・原子の振動数を制御することで、固体物をすり抜けることが出来る コロッサスの元同級生にして恋人。 地球に発射された惑星サイズの砲弾をその能力で地球をすり抜けさせることで、地球の危機を救うもそのまま砲弾もろとも宇宙の果てに。 最近、救出された。 |
ストーム | オロロ・マンロー | ・あらゆる天候を操る。その応用で飛行も可能 長く続くアフリカの巫女の家系。 少女期には雨の女神と崇められていた時期も。 レザースーツにモヒカンという世紀末ファッションに身を包んでいたこともあるファンキーなお姉さん。 近年X-MENを離脱してアフリカに戻り、ワカンダの王ブラックパンサーことティ・チャラと結婚。基本はワカンダで女王をやっているが、夫婦でファンタスティック・フォーの代理メンバーをやったり、X-MENにもちょくちょく出張中。 |
ウルヴァリン |
ローガン(ジェームズ・ハウレット) |
・ヒーリングファクター(強力な自己治癒能力) ・手の甲から爪が飛び出す ・アダマンチウムで覆われた骨格 ご存じX-MENキャラ随一の人気者。一時期はX-MEN、X-Force、SeacretAvengersと3チーム掛け持ちなんてこともやっていた。 長らく記憶を失っていたが、実は記憶喪失の原因はプロフェッサーX。 暗殺者として現れたウルヴァリンをX-MEN入りさせるため、記憶と人格をまるっと消去していたことが近年発覚した。 ただ、この仕打ちに対しウルヴァリンは「自分をヒーローにしてくれた」とむしろ感謝している模様。 |
コードネーム | 本名 | 能力・特徴 |
ケーブル | ネイサン・クリストファー・サマーズ |
・サイオニック能力(テレパシー・テレキネシス) ・オプティック・ブラスト(左目からのみ) サイクロップスと最初の妻マデリーン・プライアーとの間に生まれた息子。 マデリーンはジーンのクローンなので、遺伝子上はジーンとも母子と言える。 アポカリプスからその身を守るため、未来世界で育てられた。 そのため、肉体年齢は父親であるスコットより上になっている。 |
ホープ | ホープ・サマーズ |
・能力は未知 M-DAY後、ただ一人新たに生まれたミュータント。 その特殊性から各方面に狙われるが、ケーブルに連れられて未来世界へ逃亡。その結果、いまではすっかりティーンエイジャーの少女に成長している。 ミュータントの救世主とも、地球を破滅させる存在とも言われるが今のところはどういった存在になるかは未知数。 |
デッドプール | ウェイド・ウィルソン |
・ヒーリングファクター ・自分がコミック世界の住人であることを自覚している節がある ウエポンX計画の被験者の一人。 射撃及び近接戦闘のエキスパートでもあるが、基本的に狂人……というか、 変な奴である。 近年ではX-MEN入りたさに暴走、反X-MENな一般人をTV中継中に殺害しようとしたりして大顰蹙を買う。 |
ニューミュータンツ |
- |
プロフェッサーXが結成した、若年版X-MENとでも言うべきチーム。 主なメンバーはキャノンボール、ダニ・ムーンスターなど。 オリジナルメンバーは後にX-Forceに参加する。 |
X-Force |
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ニューミュータンツの初期メンバーを母体にケーブルが結成したチーム。 ミュータントの脅威に対して戦う兵士の集団。 ケーブルが離れたあとは英国の諜報部員ピーター・ウィズダムが指揮を執り、より攻撃的な特殊部隊となっていった。 一旦解散したが、ユートピア独立の頃サイクロップスによって秘密裏に再結成。暗殺などの汚れ仕事専門の秘密工作部隊となっている |
コードネーム | 本名 | 能力・特徴 |
マグニートー | 不明(エリック・マグナス・レーンシャー) | ・あらゆる種類の電磁力を操る X-MEN最大の宿敵の一人。 ホロコーストの被害者であり、そのことが彼の人類への大きな不信の源となっている。 最大の宿敵の一人ではあるが、ミュータントの将来を憂う者同士、かつてのプロフェッサーの親友ということもあり、たびたび共闘もしている。一時期はプロフェッサーの代理としてX-MENを率いていたことも。 現在はM-DAYの影響で一時期能力を無くしていたが復活。 サイクロップスの元に投降し、彼の補佐を行っている。 |
アポカリプス |
エン・サバー・ヌール |
・原子構造の変換 マグニートーと並ぶ、X-MEN最大の宿敵。 5000年前のエジプトの奴隷として生まれる。最も古くに生まれたミュータントの一人。 己の思想「適者生存」のもとに世界を旅して戦争を引き起こし、「適者」たるものを探し続けていた。 パラレルワールドの一つ、「エイジ・オブ・アポカリプス」の世界では北米を支配。正史世界にも多大な影響を及ぼしている。 |
ジャガーノート |
ケイン・マルコ |
・超人的体力 ・強靱なフォース・フィールドによる防御 プロフェッサーXことチャールズ・エグゼビアの義理の兄弟。 誤解されがちだが、彼はミュータントではない。 幼少時父親からDVを受けており、その原因になった(と思いこんでいる)チャールズのことを憎んでいる。 朝鮮戦争時代、従軍していた部隊に見捨てられ洞窟に迷い込み、そこで見つけた魔石の力により、今の姿に変貌した。 一時期チャールズと和解してX-MENに参加していたが、現在は再びヴィランに戻ってしまっている。 |
ミスター・シニスター |
ナサニエル・エセックス |
・超人的身体能力、耐久力 ・自身の遺伝子構造の操作 アポカリプスに雇われる謎の怪人。 サマーズ家の遺伝子に執着し、スコット・アレックスのサマーズ兄弟が幼少の頃から陰で暗躍、干渉してきている。 精神を別の体に載せ替える技術を持っており、今の姿が生まれついてのものなのか怪しい。 現在はホープ争奪戦の中で死亡し、女性体のミス・シニスターとして復活している。 |
オンスロート |
なし(チャールズ・エグゼビア?) |
・プロフェッサーXのサイオニック能力 ・マグニートーの電磁気を操る能力 シリーズ「フェイタル・アトラクション」でのマグニートーとの戦いのさなか、プロフェッサーXのもつ不安や疑念、絶望感がマグニートーの怒りや復讐の念と融合して生まれた存在。 能力的にはプロフェッサーとマグニートーのいいとこ取り、人格的には両者の悪いところ取りという最悪の組み合わせである。 世界の大多数のヒーローの犠牲により倒されたが、M-DAYの影響で復活。……が、あえなく異次元に捕らわれの身となっている。 |
ミスティーク |
レイブン・ダークホルム |
・どんな容姿にも変身できる マグニートーの後で「ブラザーフッド・オブ・イヴィル・ミュータンツ」を率いた。 国会議員グレイドン・グリード、X-MENのナイトクロウラーの実母。 そしてローグの養母でもある。 能力によってどんな年齢の容姿にもなれるため、相当な歳のはずだが年齢不詳。 近年はアイスマンをたぶらかしてベッドインしてしまっていたりする。 |
センチネル |
センチネル |
対ミュータント用ロボット兵器。 リーダー格のマスターモールド、未来世界から来たプロトタイプのニムロッド、極小サイズのナノ・センチネル、人間と見分けが付かないプライム・センチネルなどがいる。また無人タイプと有人操縦タイプが存在するなど、一口にセンチネルといっても千差万別である。 |
バスチオン |
セバスチャン・ジルベティ |
・超人的身体能力 ・テレパシーに対する耐性 上述のマスターモールドとニムロッドが一体化した存在。 オンスロート事件の後、国際的反ミュータント計画「ゼロ・トレランス」を指揮したが、ウルヴァリンにより殺害される。 近年、反ミュータント組織「ピュリファイアーズ」によって再生され、テクナータ・ウイルスを用いてかつてのX-MENの敵を復活。X-MEN壊滅を企てた。 |
ブルード |
- |
昆虫型の宇宙種族。 日本ではアニメのOPに大量に登場するが、本編に出てこないのでブルードと分かっていた人はあまりいなかった。 他の種族に卵を産み付け、同類にしてしまうという形で宇宙に広がっていく。地球ではX-MENによって増殖を阻止されている。 |
ストライフ |
ストライフ |
・ケーブルと同等のサイオニック能力 ケーブルのクローン。 本来はケーブルことネイサンが死んでしまったときのために作られた存在だが、アポカリプスにより誘拐され、彼によって育てられる。 ちなみに当人は自分こそがオリジナルでケーブルがクローンだと信じている。能力的にはケーブルと同等だが、ケーブルがその身に感染させられているテクノ・オーガニックウィルスを押さえるためにその力の大半を使わざるを得ないのにたいしストライフはその必要がないため、能力の使用に制限がない。 近年はホープ争奪戦にてビショップと共同戦線を組み、ホープを追跡していた。 |
ビショップ |
ルーカス・ビショップ |
・エネルギーを吸収、ブラストとして発射 未来世界の警察組織、XSEに所属していた。 未来においてX-MENを全滅に追いやった裏切り者の犯人を探してて現代へ。 当初ガンビットだと思いこんでいたが、実はプロフェッサーXがその裏切り者だった。 ホープ争奪戦にて、ホープが未来世界を壊滅させた元凶だとしてX-MENと対立。片腕を失うが、その際闇雲に放った縦断がプロフェッサーXに命中、瀕死の重傷を負わせる。 M-DAY以前は普通にヒーローだったのだが、ホープ誕生後その殺害のために手段を選ばない外道に墜ちてしまっている。 近年は手を組んでいたストライフに裏切られ、さらに時空の彼方にはじき飛ばされて行方不明。 |
本編はアメリカ、OPとEDは日本で作製された。その為ギャップが激しい。
カプコンが製作。バランスに問題がある作品が多かったりするが人気は高い。マーヴル勢としての参戦もある。
アメコミ新潮は現在発売停止しているが一応。元々アメコミの翻訳本は入手しにくいので、詳しい方法はググってみると良いかも。
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最終更新:2024/04/24(水) 17:00
最終更新:2024/04/24(水) 17:00
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