愛も知らないまま。
『アザレアの亡霊』とは、2012年11月05日に投稿された、トーマの初音ミクオリジナル曲である。
2013年04月03日リリース、トーマ1stアルバム『アザレアの心臓』収録曲。⇒ アザレアの心臓詳細
肉体が消えようとも、世界の邪魔者になってしまったとしても、
この精神だけはなかったことにしないで欲しい。
そんな曲だと思っています。
いつからかアザレアの塔と呼ばれるようになり、
またそこから、この塔が見える広大な土地をアザレア地域と呼ぶようになった。
塔の裾には市街地も存在しているようである。
この地区は渓谷で隔たれており、外部との関係を絶っているかのような
どことない神聖さが伺える。
『アザレア』とは、西洋躑躅(セイヨウツツジ)の別名。ギリシャ語のAzaleos(=乾燥)に由来している。
赤いアザレアの花言葉は『節制・節度の愛』
Lyrics,Composition:トーマ / Illustration:toi / Mix,Mastering:がっちゃん / Song:初音ミク / 歌詞:動画より書き起こし
そう気高く濁した廃都市みたいな
この鉄塔を仰いだ街が ボク自身だった
潜める墓場と 負け犬ベンデッタ
その閑散な姿に 大停電が降った
味気ないくらい価値もない舞台
きっと愛もないだろう
半透明の蜃気楼 白昼に腐って
味気ないくらい誰も泣いてない
だって情もないだろう
ずっと歌を歌っていよう 退屈だろ
鈍色の廻り廻る感情は 重なり合った
この大都会の愛と哀を 熱く絡ませ
キミを守る街は 光放った
ほらドドメ色の雨が降って 視界を塗り潰した
愛も知らないまま 汚れたまま
そう絞り上げては また吐き出した
平べったい言葉は 静寂を切った
奇っ怪な街と 堕胎、性、バルティーゴ
その劣等を孕んだボクは 恥辱に浸かったまま
そんな殺風景にキミが 送り込んだ幻想 照り付ける閃光
眩んだ原風景に 火を灯せ
今までの 混ざり混ざる現象は 切先になった
自己防御に独占欲が 淫らに溶けて
火花散りネジ巻き 群衆を駆けた
でも気付かれはしないまま 捻くれたボクさ
愛も逆巻くほど 許されない
歪みだす心も こんな姿なら
キミも愛も崩れ去れば 鎖は解かれるの?
ガイドラインの夜光虫に似た街灯 誘う月光列車
湿る世界から キミ一人をはじき出せば 誰のものになるだろう
皮肉に咲いた街で
廻り廻る感情は重なり合った
この大都会の愛と哀を熱く絡ませ
キミを守る街は切なく尖った
まるでボクは振りかざす刃で
「誰か許してよ」
ってただ 身勝手な声響かせて
助からない生命線だって 仕方がないって
キミを守る街に キミはいなくて
それならボクはこの街の 孤独な亡霊だ
愛も知らないまま 生き続けよう
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最終更新:2024/04/25(木) 23:00
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