治者の斜塔は、ふる氏による初音ミクオリジナル曲。
歌詞
痩せた肌を焼く陽の声で 塔の街に影が差す
柱は罪を覆い隠し 胎動が響く
流行り病が滲む壁に 空頼みの祝福を
持ち込まれた穢れを誰が責められるだろう
傾く黄金の空 宵の吐息に馴染んで行く
あの月に届くのだろうか
頼りない足場から身を乗り出した
神託にたゆとう民の斜塔は 彼方に花の都を望む
かりそめの正義に愛も忘れたまま
さらさらとこぼれ落ちる砂の真理を持て囃す
蜘蛛の巣にかかり 目を潰され
手足をもがれ 心臓失くしても
それが幸せなのだから
咲き誇るミモザの季節に異人は息を潜めた
柱は崩れ 暴かれた罪が鼓動を止める
傾く囁きの空 瑠璃の吐息に馴染んで行く
あの昴に届くのだろうか
かざす手に零れ落ちる七つ星よ
神託にたゆとう治者の斜塔は 彼方に水の都を望む
ぶどう酒に溺れ 舵取り忘れたまま
隙間風の耳打ちに羅針盤が狂い出す
蜘蛛の糸が垂れ 空へ誘う
魔女の福音に誑かされても
それを慈愛と信じたのか
放埓たるカノープスの導き その矛先はどこへ行く
願いの夜の終わり サフラン色の風に星屑が舞い上がる
暁にたゆとう治者の斜塔は 暗黙の掟を翻す
天を衝く螺旋の争いの果ては
偽りの愛を知るにふさわしい幕引きと
森閑の轍にたったひとり
身を焦がしてその名を叫ぶ
それが幸せなのだから
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by ふる - 動画記事ナビ | |
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