コンボ(Combo)とは、コンビネーション(Combination)の略語で、集合体、組み合わせなどの意味を持つ英語。
ゲーム用語において、一繋がりの連続攻撃など、まとまったゲーム的成功を連続させることをコンボと呼ぶ。
連続技の意味で「コンボ」という言葉を最初に使ったのは格闘ゲームであるが、現在では「組み合わせによって強力な効果を発揮する」という意味で、コンピューターゲームを中心に広く用いられる。
格闘ゲーム用語「コンボ」
格闘ゲームにおいて、攻撃ヒット時の相手のダメージモーション中にさらに攻撃を加えることで、ガード等の回避手段を取ることができずそのまま攻撃がヒットする。さらに続けてダメージモーション中に攻撃を加えることで連続して攻撃をヒットさせることができる。これを攻撃が「繋がった」と言い、この一繋がりの連続攻撃を「コンボ」と呼ぶ。
コンボという呼び方が一般的になる前は「連続技」と呼ばれており、現在でもこちらの呼び方をする場合もある。
初めてコンボという単語を使った格闘ゲームは1993年の「スーパーストリートファイターⅡ」である。このゲームでは攻撃が繋がると、「2HIT COMBO」「3HIT COMBO」のように数字が増えていく。そこからたくさんの格闘ゲームで「コンボ」という単語が使われるようになった。。
コンボが良く繋がるように出来ているゲームを俗に「コンボゲー」と呼ぶ。コンボゲーは、多くの場合キャラクターの単発の攻撃力が低く設定され、コンボによるまとまったダメージを取っていかなければならないようになっているほか、コンボからの緊急脱出手段なども用意されていたりする。ある程度の難度のコンボを安定して成功できる程度の実力がないとゲームが成立しづらくなっているため、上級者向けである。
TCGにおけるコンボ
コンボという言葉は格闘ゲームから広がってトレーディングカードゲーム(以下、TCG)の用語としても使われる。
TCGでは、2枚以上のカードの効果を組み合わせることで絶大な効果を発揮させることである。
特に、コンボという場合は組み合わせによって爆発的に効果が大きくなる場合、例えば単独では効果が弱い或いは全く役に立たないようなものが数枚組み合わせることで超強力な効果を発揮したり、組み合わせることで元とは全く違う効果を発揮したり、そのコンボの発動によってゲームを終わらせることができるような場合に言われることが多い。
(例:「出してると超不利になるカード」と「相手にプレゼントをするカード」は単独ではゴミだが二つ合わせると、相手に超不利を押しつけることができる。)(例2:「ダメージを与えるたびにカードを1枚引く」カードと「カードを引くたびに相手にダメージを与える」カードが揃うと効果がループし、山札が尽きるまで敵にダメージを与え続けられる、相手は死ぬ。)
類義語にシナジーがあるが、こちらの場合は効果を強める程度の意味合いであり、単独で使ってもそれなりの効果があるものが多い。(例:2回攻撃できるモンスターの攻撃力を強化すれば実質効果2倍)(例2:手札を捨てる効果のあるカードと捨てたカードを再利用できるカード同時にあるとお互いリソースが無駄にならない)
RPGにおけるコンボ
RPGでもTCG同様、特定の順番で技をかけたり、特定の状況を作って技をかけたりすることで強烈な効果が期待できる。また組み合わせという意味では、パーティ編成やデッキ構築までも広義のコンボと見ることも出来る。
(例:魔法剣二刀流みだれうち(FF5)、マジバ幻術:(FFTA2))
STGにおけるコンボ
STGではミサイルコマンドやティンクルスタースプライツなど、敵を倒すと誘爆が発生するタイプの作品で、誘爆を連鎖させて高得点を稼ぐコンボが見られる。また、ツインビーやバトルガレッガのように、取り漏らしなくボーナスアイテムを連続で取得する(コンボを繋げる)ことで、高得点を狙える作品もある。
しかし、最も有名なのは、首領蜂が端緒をつけた「一定時間以内の間隔で連続して敵を倒すと、得点が累積する」タイプのコンボである。これは、コンボがつながっている間、それまでのコンボで倒した全ての敵の得点が、新たに倒した敵の得点に上乗せされるというものである。
【例】10,000点→100点→2,000点→100点とコンボをつなげると、通常のSTGでは
となるところ、
(10,000)+(10,000+100)+(10,000+100+2,000)+(10,000+100+2,000+100)=44,400点
となる。
音ゲーにおけるコンボ
音ゲーにおけるコンボは単純にミスせず連続して音符を処理した回数のこと。他のジャンルと違いその組み合わせ等を考慮する必要性は薄い。また、他のジャンルと比べてコンボを続けるのは比較的容易で、かんたんな譜面でも50以上、機種や譜面・スキル次第では500や1000以上続くことも珍しくない。
コンボを続けることにより音符一つ毎に得られるスコアが増えたりボーナスが得られたり、あるいは特に何もなかったりとメリットは機種やモードによってまちまち。
尚、最初から最後までコンボを続ける(=ミスせず演奏する)ことをフルコンボと呼ぶ(機種によって多少違い有り)。
ペン回しにおけるコンボ
ペン回しにおけるコンボとは、つまりはトリックを組み合わせた物である。
コンボはFSを構成させる要素であり、FSはコンボの集合体と考えていい。
※筆者は力尽きたので、もう少しでも加筆修正や詳しいことが書ける編集者を募集しています。
その他
食べ物の世界でも見ることもあり、こちらは純粋に食べ合わせ・組み合わせの意味で用いられる。
コンボ補正が付くかシナジーになるかは組み合わせ次第である。
関連項目
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