ハイデリンとは、ファイナルファンタジーXIV(FF14)の舞台となる惑星、もしくはその星そのものといえる生命体である。
惑星ハイデリン
FF14の冒険は、この星の「エオルゼア」と呼ばれる地域を中心に繰り広げられる。
「エオルゼア」は三大州と呼ばれる3つの大陸・小大陸の内の「アルデナード小大陸」とその周辺の島々。
三大州以外の大陸として、西方の「新大陸」、南半球の「メラシディア大陸」の存在が確認されている。
他にもサネベア島・北洋諸島・南洋諸島などにも人々の国家・文明が築かれている。
原初世界と鏡像世界
惑星ハイデリンは「原初世界」と第一~第十三世界の「鏡像世界」、計14個の世界に次元を隔てて分かれている。
これらは概念的には
原初世界 - 第一世界 - 第二世界 - …略… - 第十二世界 - 第十三世界 - 原初世界
といった感じで円を描くように存在しており、隣り合う世界同士であれば比較的干渉しやすい。しかしそれでも干渉は容易ではなく、非常に限定的なものである。特に肉体の行き来はごく一部の例外を除いて不可能であり、何らかの手段で他の世界に渡る場合は、一度死んで魂の存在になり、行先の世界で新たに肉体を得る必要がある。
各世界の時間の流れにはズレがあり、作中では「原初世界の1時間が、第一世界の1年に相当するときもあるし、その逆もありうる」と説明されている。実際、ある人物が原初世界から第一世界に行き、それから原初世界ではそれほど時間が経っていないうちにプレイヤーは第一世界に赴くのだが、第一世界ではその人物が訪れてから100年も経っていたことが明らかになる。
各世界で生きる大半の人々は別世界の存在を知らないか、知っていても原初世界と鏡像世界の関係性を理解している者はさらに少ない。例えば原初世界では第十三世界からたびたび「妖異」と呼ばれるモンスターを召喚しているが、その妖異のいる世界を鏡像世界だと認識している者はほぼおらず、その世界を「ヴォイド」「闇の世界」と呼んでいる。
「霊災」と呼ばれる大災害が発生すると、鏡像世界の1つが原初世界に統合される。鏡像世界に生きる全ての生物は事実上死亡、原初世界でも災害の規模がより大きくなり被害はさらに甚大なものになる。
惑星生命体ハイデリン
聞いて……感じて……考えて……
惑星ハイデリンの中心にあるマザークリスタルを核とする生命体。実質的にこの星の神として見られることもある。
星の中心から常に人々に呼び掛けており、その「星の声」に応えたものに「光の加護」を与えている。
新生エオルゼア編時点で7回の霊災の発生により、その力は衰え続けている。
ネタバレ
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「仮に……仮にその話が真実だとして。
それじゃあ、ゾディアークとハイデリンというのは……!」「なんだ、それすら気づいてなかったのか。
あれは、この星にもとよりいた神なんかじゃない。
惑星生命体ハイデリンは、厳密には異なる部分もあるものの、根本的にはこれまでプレイヤーが何体も屠ってきた「蛮神」と同質の存在である。
かつてこの惑星(当時の名称は「アーテリス」)を「終末」と呼ばれるほどの未曽有の災厄が襲い、それを鎮めるために当時の人類の半数が命をささげて「ゾディアーク」と呼ばれる神を創り出した。しかしそのゾディアークの強すぎる力に対して枷となる存在が必要だと考えた人々によって対極となる神「ハイデリン」が創り出された。
ゾディアークとハイデリンは対立し、戦いへと発展した。結果はハイデリンの辛勝で、ゾディアークは月へと封印された。その際のとどめの一撃により、世界とそこに生きるほぼ全ての魂は14個に分断され、現在の惑星ハイデリンの形になった。
ハイデリンの核となったのは「ヴェーネス」という人物であり、ハイデリンの記憶や人格は彼女のものがベースになっている。彼女は単にゾディアークの枷となるだけではなく、終末が再来した時のための準備を着々と進めていた。そして実際に終末が再来し、その対抗手段を求めて星の中枢までやってきたプレイヤーたちに、それを実現するだけの力があるかどうかを見定める試練として戦いを挑む。
自身に勝利して力を示したプレイヤーたちに、終末をもたらしている者の居場所と、そこへ至るための手段を託して、惑星生命体としてのハイデリンは消滅した。
関連項目
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