ラジオ災害情報交差点とは、東京都に本社を置くラジオ局7社局と首都圏のライフライン6社で組織されたラジオライフラインネットワークが毎年3月11日と9月11日に放送する特別番組である。
概要
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災において震災時の情報源としてラジオの重要性が見直された事を期にラジオライフラインネットワークが発足。
ラジオライフラインネットワークはNHK(NHKラジオ第一放送)、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、アール・エフ・ラジオ日本[1]、エフエム東京(TOKYO FM)、J-WAVEのAM・FMラジオ局と、東京都水道局、東京電力、東京ガス、NTT東日本、NTTドコモ、KDDI(au、2022年より参加)のライフライン各社で構成されている。
大震災発生時にはこのネットワークを通じて「ラジオライフラインネットワーク」というライフライン情報が同時放送されることになっており、「ラジオ災害情報交差点」は災害発生時に各局がどのように伝えるかを紹介する共同製作番組となる。いずれも各局が持ち回りで幹事局となってその局から同時放送される。
2012年までは放送日を1月17日(阪神淡路大震災発生日)と9月1日(防災の日・関東大震災発生日)としていたが、2013年より現在の3月11日(東日本大震災発生日)と9月1日の放送へ変更されている。
放送時間は平日の場合基本的に8時45分頃からの生放送で、その時間に放送の朝のワイド番組に内包(ラジオ日本のみ独立した番組として放送)となるが、NHKラジオ第一では番組編成上の都合で当番組を放送しない回も存在するほか、民放各局もその時の状況に応じて録音放送で放送時間が前後することがある。土日に放送の場合は基本的に録音放送で各局バラバラの放送時間となることが多い。
災害発生時に実際にラジオライフラインネットワークが発動した例としては2011年3月11日の東日本大震災発生当日があり、この時はNHKを除く民放各局がJ-WAVEを幹事局として放送、18時から翌朝8時まで毎時間ごとにライフライン情報を発信した。
各局共同による同様の取組は他の局でも行われており、「首都圏FM防災会議」(TOKYO FM、J-WAVE、InterFM897、FMヨコハマ、NACK5、bayfmの南関東FM6局)「AMラジオ災害問題協議会」(NHK大阪放送局、MBSラジオ、ABCラジオ、ラジオ大阪、ラジオ関西、KBS京都、和歌山放送の近畿AM7局と関西電力、大阪ガス、NTT西日本、NTTドコモのライフライン4社)、「ラジオ・ライフラインネットワーク」(CBCラジオ、東海ラジオ、エフエム愛知、ZIP-FMの在名民放4局(廃局前はRadio NEOも参加)と名古屋市上下水道局、東邦ガス、NTT西日本東海支店、名古屋市防災危機管理局、中部電力パワーグリッドのライフライン5社)、「ライフサポーター あなたを守る防災ラジオ」(RKB毎日放送、九州朝日放送、FM FUKUOKA、CROSS FM、LOVE FM、NHK福岡放送局の在福6局)などがある。
関連動画
関連項目
脚注
- *当局のみ本社を神奈川県横浜市に置く神奈川県県域放送局であるが、長年に渡り東京都でのスピルオーバー(電波漏れ)を視野に入れた番組編成となっており、東京支社で番組製作やマスター(主調整室)の設置を行う実質上の在京放送局となっている。
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