また以下のことを表す。
- 危(あやぶ) - 十二直の一つ
- 危宿 - 二十八宿の一つ。うみやめぼし。また危宿にある星官の一つ。
漢字として
- 意味
- 危ない、危うい、脅かす、危害を加える、滅ぶ、疑う、(山などが)高い、険しい、正しい、屋根。
- 字形
- 形声で声符は厃(キ)。厃は厂の上で人が跪く様子の字で、危の初文。危はさらに厃の下に人が跪く姿(㔾)が加わっている。
- 〔説文解字・巻九〕には「高きに在りて懼るるなり。厃に從ひ、自ら卪(節)して之れを止む」とあるが、卩(㔾、卪)を節と解釈していて、意味が通りづらい。
- 音訓
- 音読みは、ギ(漢音、呉音)、キ(慣用音)、訓読みは、あぶない、あやうい、あやぶむ、あやめる。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。
- 部首
- 危は、〔説文解字〕、〔玉篇〕で部首である。〔説文解字〕はほかに㩻が属する。
- 声符
- 危を声符とする漢字に、垝、姽、恑、洈、桅、祪、脆、蛫、跪、觤、詭、頠、䤥などがある。
- 語彙
- 危害・危機・危急・危懼・危惧・危険・危坐・危殆・危篤・危難
異体字
- 𡴲は、〔集韻〕に「古、人の山上に在るに从ふ」とある古文。
- 𡴸は、〔五音篇海〕に「𡴲と同じ」とある異体字。
- 𡵁は、〔康煕字典〕に〔集韻〕を引いて「危、古、𡵁と作(な)す」とある異体字。
- 𠝰は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。
- 1
- 0pt
この記事は自動でリンクされないように設定されています!