デジタル(英:digital)とは、単語「digit」の形容詞形で、「digit」には「指、1桁の数字、桁数」などの意味がある。ラテン語で「指」を表す単語「digitus」が語源。
そこから日本では形容詞として使われるだけでなく「情報が数値として表現される事象」を指し、この記事ではそれについて解説する。また派生して「機械的・精密な状態」や麻雀の用語として「運を排除した理論的思考」のような意味でも使われる。
概要
デジタルはアナログの対義語のように使われている単語であり、アナログが、ある情報が別の連続的な量(例えば時間や距離、音の大きさや光の明るさ、などなど)によって表されている事であるのに対し、デジタルはそれが離散的な量、つまり数値によって表されていることである。
例えば身近なもので言うと、身長を記録しようとした場合に、柱に傷を付けて記録するのがアナログ、それを計って数値をノート(別に柱の傷の横でもいいけど)に記録しておくのがデジタルである。
前者の例では身長という情報を床から柱の傷までの距離という連続的な量で表しているのに対し、後者では連続的な量を測定によって数値化し記録している。
こう聞くとアナログのほうが原始的でデジタルのほうが正確、と思う人も多いかもしれないが、あくまでもデジタルは数値で表す、というだけの意味なので、例えば身長をリンゴ5コ分とか月刊少年ガンガン2年分というように表してもデジタルだが、こちらのほうがよっぽど原始的で不正確だ。
「デジタルデータ」と「電子データ」の使い分けとなるとかなり難易度が上がる。そしてコンピュータといえばデジタル、という図式も今でこそだいたいあってるものの、コンピュータ開発の歴史上には、アナログコンピュータの方が高性能で最先端だった時代もあったそうだ。
新しい≠デジタル、を説明するのに「計算尺はアナログだけどソロバンはデジタルなんだよ」という例もあるが、今時では「計算尺って何?」とか「それってどっちが新しいのよ?」などと言われるのがオチかもしれない。
また、デジタルというとよく「0と1で表されたデータ」と表現される事があるが、デジタルは単に数値化されているというだけなので、必ずしも2進数とは限らない。ちなみに2進数のデータと言いたい場合にはバイナリデータという単語がある。
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