AVR(エーブイアール)とは、Atmel社が製造している、RISCベースの8および32ビットマイクロコントローラ(制御用IC)製品群の総称である。
概要
一見どこのご家庭にもある普通のICであるが、パソコンで作成したプログラムを書き込むことで、外部のセンサーやデバイスと連携し、電子楽器から人工衛星まであらゆるものを制御することができる。
コメントとして「でも、お高いんでしょう?」と書き込まれることがあるが、秋葉原では100円から入手可能であり、AVRを使ってニコニコ技術部入りを目指すユーザーも少なくない。
オープンソースハードウェアの Arduino でも使われている。
PICとの比較
AVRが登場する前、日本でマイコンと言えばPICの時代があり、その影響からかAVRの関連書籍や、チップの品ぞろえはPICに劣るのが現状である。しかし、AVRは後発のマイコンということでPICの弱点を研究し、扱いやすくなっている。
項目 | AVR | PIC |
アーキテクチャー | ローエンドからハイエンドまでほぼ共通 | 規模に応じてその場で決めている |
開発環境 | 無料で配布 | ← |
ライター | 純正からサードパーティまで豊富 | 事実上純正品のPICKIT3が必須 |
C言語 | GCCなのでフルセットが無料 | |
チップの価格 | 50円程度から | ← |
チップの性能 | 低性能から高性能まで | 機能を絞った物や超高性能まで種類はAVRより豊富 |
海外の状況 | 人気 | 日本ほど高くない |
関連書籍等の入手 | PICに劣るがマシにはなった | 昔からあるので豊富 |
人気関連商品 | Arduino | - |
Microchipがatmelを買収
PICの製造元であるMicrochipが、AVRの製造元であるatmelを2016年1月に買収した。(記事)
今後の、AVRの動きに注目されるであろう。
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関連項目
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