曖昧さ回避
GDIとは、以下のことを指す。
- 三菱自動車工業が開発、製造していた直噴ガソリンエンジンシリーズの名称
- 現代自動車が製造している直噴ガソリンエンジンシリーズの名称(三菱自動車からのライセンス技術で、表記はGDi)
- 国内総所得
- Windowsの画面描写、印刷出力を担当するGraphic Device Interfaceの略称。Vista以降はDesktop Window Manager(DWM)に置き換わっている。
ここでは、1について記載する。
概要
GDIとは、三菱自動車が開発した直噴ガソリンエンジンの名称である。
世界初のガソリン直噴エンジンシリーズで、1996年に発売されたEA系ギャランに初搭載。
GDIは「Gasoline Direct Injection」の略で、一時期は生産車種のフルラインGDI化を目指していた時期があった。
CM等では「燃料消費-35%、パワー+10%、CO2排出量-35%」という性能の向上が謳われており、2010年新燃費基準をクリアしたことを大々的に宣伝していた。
しかし、技術が未熟なまま量産化へ踏み切ったことが災いしたのか2012年現在では三菱自動車のラインアップ内でGDIエンジンを搭載している車はない。
メリットとしては上記に上げられるものがあったが、月日が経つにつれ「オイル交換を普通のエンジンよりも早期に行う必要がある、メンテナンスが難しい、排ガス規制に対応できない」というデメリットのほうが大きく出てしまい、三菱自動車では2007年を最後にGDIエンジンが消滅している。
結果としてこのエンジンシリーズは失敗作であったが、その後他メーカーでは開発が進み、現在では複数社が直噴ガソリンエンジンを採用している。
搭載開始初期のキャッチコピーは「時代に乗ろう、GDIに乗ろう」であったが、現在中古市場で販売されているGDIエンジン搭載中古車は「地雷に乗ろう、GDIに乗ろう」である。
(余談ではあるが、この時代に発売された車の中で「エンジンがGDIでなければ名車」といわれるものが多数存在するらしい。)
なお、プジョー、シトロエン、現代自動車、ボルボ、アルファロメオがGDIの技術ライセンスを獲得している。
特に、現代自動車は新規車種にGDiを積んでいる。三菱のものと中身は一緒である。
エンジン一覧
GDIエンジン
- 4G15[L4 1500cc]:ランサーセディア、ミラージュディンゴなど
- 4G93[L4 1800cc]:ギャラン、レグナム、ランサーセディアなど
- 4G93ターボ[L4 1800cc]:パジェロイオ、ランサーセディアワゴンなど
- 4G94[L4 2000cc]:レグナム、アスパイアなど
- 4G63[L4 2000cc]:ディオン
- 4G64[L4 2400cc]:ギャラン、RVRスポーツギア、シャリオグランディスなど
- 6G73[V6 2500cc]:ディアマンテ
- 6G72[V6 3000cc]:シャリオグランディス、ディアマンテなど
- 6G74[V6 3500cc]:チャレンジャー、パジェロ、プラウディアなど
- 8A80[V8 4500cc]:プラウディア、ディグニティ
GDI-V(可変バルブタイミング付GDI)エンジン
- 4G64[L4 2400cc]:シャリオグランディス
関連動画
関連商品
関連項目
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