riot(ライオット)とは、暴動や騒動を意味する英単語。
- RIOT - 現在も活動を続けるアメリカのベテランHR/HMバンド。
- RIOT - 新田真子のエロ漫画作品。
- ライオット(RiOT) - 日本テレネットの社内レーベル。
- ライオット(雷電怒濤) - 漫画「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の登場人物であるアーシェス・ネイが使う雷撃魔法。1.のバンド名が出典元。
- ライオット(スパロボ) - スーパーロボット大戦UXに登場するオリジナルユニット。
- ライアットゲームズ(Riot Games) - アメリカ合衆国に本社を置くゲーム会社。現在はテンセントの傘下。
概要
1975年、NWOBHM(ニューウェーヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィメタル)がHR/HM界を怒涛の如く席巻し始める時期。
ギタリストのマーク・リアリを中心にニューヨークで結成されたのがRIOTである。2年後の77年にアルバム『ROCK CITY』でデビュー。日本では翌78年に『怒りの廃墟』というやりたい邦題でリリースされるのだが、彼らを代表する名曲「Warrior」の他にもポップな楽曲が多く、予想外の人気を集める事となる。
セカンドアルバム『NARITA』では音質もやや改善され、楽曲もパワーアップ。タイトルチューンであるインストゥルメンタル「NARITA」や「Road racin'」は、ツインギターによる荒々しいリフと泣きのソロというハードロックの様式美を確立させた。
しかしその一方で(アメリカのHR/HMバンドにはよくあることだが)メンバーの出入りも激しく、3rdアルバム『FIRE DOWN UNDER』発表後にヴォーカルのガイ・スペランザが脱退。この時点でオリジナルメンバーはリアリのみになってしまう。
その後、新ヴォーカルのレット・フォリスター(故人)を迎えて4thアルバム『RESTLESS BREED』、5thアルバム『BORN IN AMERICA』をリリースするも、ハイトーンタイプのスペランザと比べて骨太でブルージーな声質のフォリスターはバンドの音楽性に合わせづらかったのか、商業的な成功を収める事が出来ずに一度解散している。この解散はマネージメントとの不利な契約を回避する為の策でもあったようだ。
そして1988年、新メンバーを迎えて『THUNDERSTEEL』が発表される。スラッシュメタル、パワーメタルが台頭した時期に相応しく、より速く、強く、よりメロディアスに進化した新生RIOTは、多くのHR/HMファンの心を掴んだ。ドコドコのツーバスに泣きのギター、トニー・ムーアのハイトーンヴォーカルという様式美は、勿論日本のファン層をも増大させた。1990年には『THE PRIVILEGE OF POWER』をリリース。実験的なコンセプト・アルバムで、ライオット節を保ちつつも、タワー・オブ・パワーによる強烈なホーン・セクションをフィーチャーした曲や、曲間の長いSE等が物議を呼んだ。
その間もメンバーの流動は続き、更には所属レコード会社の大量解雇もあり、次作『NIGHTBREAKER』ではヴォーカルがマイク・ディメオに変更。その後もライヴ活動やアルバムリリースを重ねてはいるもののバンドメンバーは安定せず、デビュー当時からのプロデューサーであるスティーヴ・ローヴや旧公式サイトの管理人との確執が表沙汰になったりと、音楽以外でのトラブルに多く見舞われてしまう。
2008年には『THUNDERSTEEL』20周年を記念してアルバムリリース当時のメンバーが復帰し、
翌年10月に来日公演を同編成で行ったが、活動方針を巡って対立し、トニーが脱退。
しかし後任のボーカルが見つからなかったため、2010年10月にトニーが復帰して元鞘に収まった。
2011年にはトニー復帰のアルバム『Immortal Soul』が発売され、来日公演も期待されていた。
しかし、2012年1月25日、バンドの顔とも言えるマークが長年患ったクローン病とくも膜下出血により亡くなるという悲劇が襲う。遺族の意向もあり、RIOT名義での活動に終止符が打たれ、意欲を失ったトニーは脱退した。
マークの死後はしばらく活動停止状態だったが、残ったメンバーが活動継続を模索し、
2013年にトニーの後任としてトッド・マイケル・ホールがボーカルとして、
翌年1月にはマークの後任としてニック・リー(26歳とかなり若手)がギターとして加入し、
バンドを長年支えてきたマークへの敬意を評してRIOT Vと改名して活動を再開した。
そして同年8月、RIOT V名義初(日本のみレーベルの意向でRIOT名義)のアルバム『UNLEASH THE FIRE』をリリースし、10月にはLOUD PARK 14出演に伴い来日し、新アルバムの曲やトニー期の曲だけでなく、
ディメオ時代の曲もなども披露し、1時間弱のステージながらも日本のファンを熱狂させた。
ちなみに、ボビーがセバスチャン・バックのサポートなどで多忙なため、代打として『ARMY OF ONE』で担当したフランク・ギルクライストが復帰している。(ボビー自体は脱退扱いになっていない)
現在のメンバー(2015年1月時点)
ヴォーカル…トッド・マイケル・ホール(Todd Michael Hall)
ギター………ニック・リー(Nick Lee)
ギター………マイク・フリンツ(Mike Flyntz)
ベース………ドン・ヴァン・スタヴァン(Don Van Stavern)
ドラム………フランク・ギルクライスト(Frank Gilchriest)
………ボビー・ジャーソンベク (Bobby Jarzombek)
ジョニー
アイアンメイデンのアルバムジャケットに描かれているエディのように、RIOTにもアルバムジャケットを飾るマスコットがいる。頭部だけアザラシで斧を持ったへんないきもの、それがジョニーである。
『ROCK CITY』以降、何枚かの例外を除いてちょこちょこと登場するジョニーだが、「洋楽HM/HRのCDジャケットにありがちな変なアートワーク」の代名詞になっているフシがあるようで、その手の話題になると必ず『ROCK CITY』や『NARITA』のジャケットが挙げられる。気持ちは分かるが曲も聴け。
2chのFMラジオ実況スレに貼られたAAがこれ。イラスト化された事もある。
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ディスコグラフィー&関連商品
1977年『ROCK CITY』、1979年『NARITA』
1981年『FIRE DOWN UNDER』、1982年『RESTLESS BREED』
1984年『BORN IN AMERICA』、1988年『THUNDERSTEEL』
1990年『THE PRIVILEGE OF POWER』、1993年『NIGHTBREAKER』
※ちなみに『NIGHTBREAKER』は日本先行発売だったのだが、上記のジャケットデザインは新しく作り直されたもの。
発売当初のジャケットは(日本版もドイツ版も)なんぞこれ、と言いたくなるようなガッカリ感満載なアートワークだった。
ジョニーすらいないそのデザインは、当時から今に至るまでのバンドを取り巻く苦境を如実に物語っている。
1995年『THE BRETHREN OF THE LONG HOUSE』、1998年『INISHMORE』
1999年『SONS OF SOCIETY』、 2002年『THROUGH THE STORM』
2006年『ARMY OF ONE』、2011年『IMMORTAL SOUL』、2014年『UNLEASH THE FIRE』
関連動画
ヴォーカル:レット・フォリスター(Wings of fire)、マイク・ディメオ(Nightbreaker)
ヴォーカル:マイク・ティレリ(Thundersteel・ライヴ)、トニー・ムーア(On your knees)
高崎晃がプロデュースしていたシンガー、本城未沙子と、アイドル五十嵐夕紀による「Warrior」の日本語カヴァー。
関連コミュニティ
関連項目
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