YELL(エール)とは、日本では声援や応援の掛け声といった意味の言葉として扱われ、楽曲などにも主にそうした意味でタイトルへ用いられている。
応援については「エール(応援)」の記事を参照。カタカナでのその他の「エール」についてはそちらの記事を参照。
楽曲
- YELL(いきものがかり):いきものがかりの楽曲。Nコンの合唱課題曲、みんなのうたなど
- アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」、獄寺隼人のキャラクターソング
- アニメ「幽☆遊☆白書」、雪村螢子のキャラクターソング
- アニメ「ToHeart」のエンディングテーマ
- YELL~エール~:コブクロの楽曲
- Yell!:栗林みな実の楽曲
など。多数曲あります。Wikipedia記事へ
英語の「yell」について
日本語でのエール(yell)は主に「声援」や「応援」などのニュアンスでやや気軽使われているが、英語ではやや意味が異なるため英会話では要注意。
英語の『yell』は「強く叫ぶこと」を意味する単語。単純に応援を意味する言葉ではなく、特に「怒鳴りつける(yell at)」という行為の表現にもyellを用いるなど、「叫ぶこと」が主体の単語である。
例えば日本語の感覚でエールと使った「"頑張ってね"とエールを送る」という文章をGoogle翻訳で翻訳→言語を入れ替え(逆翻訳)をすると「「頑張ってください」と叫ぶ」という翻訳になる。yellという表現では、「頑張って」と少し声をかけるくらいのつもりでも「頑張って!!!!!」と強く叫んでいる状態に解釈されてしまうのである。
一応アメリカやカナダなどではスポーツの大きな声援や歓声なども「yell」と表現することもあるが、それも「強く叫ぶこと」で応援するといったものでチアリーダーや観客が大声援を送るような状況を表現する使い方。特に「学校などごとに決まった形で声を揃えてあげる応援」のこと、観客が合わせて叫ぶことでチームを鼓舞するという応援方法が「yell」と呼ばれている。
日本語の感覚でyellを使ってもその辺りからうまく解釈してくれれば「yell=応援」と意味をくみ取ってくれることもありえるだろうが、その場合でも「大勢の観客が声をあげて声援を送ってくる」というイメージとなるため、場合によってはそれこそ「stop it」と返されてしまうかもしれない。
日本語、カタカナ言葉としての「エール」は恐らく、いわゆる応援団による大声での「エール(応援)」などからエールという言葉が広まり、単純に「声援を送ること、応援することがエール」と解釈されるようになったのではないかと推測できる。
「エール」に限らないが英会話ではこうした「日本語のカタカナ言葉とはニュアンスの異なる英単語」には注意しよう。→和製英語
ちなみに普通に声援を送るといったときは概ね「cheer(チアー)」という単語を使う。チアリーダーのチア、"チア(声援)をリード(先導)する人"に従って「YELL」をするのが一般的らしい。
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