ATO(Automatic Train Operation)とは、鉄道の安全装置の一種で、主に自動運転を主眼としたものである。
日本語では「自動列車運転装置」と称される。
概要
ATOのしくみを大まかに説明すると、
ATO設置路線には「地上子」と呼ばれる通信装置が設置されており、地上子は位置情報を発信している。列車は、地上子にインプットされた位置情報と、運行データ(制限速度など)を参照し、特別な事情がなければ毎回決まったパターンで運行が成立するようになるシステムのことである。運転士の負担が減りワンマン化が容易なのが最大のメリットとなろう。設備の改修に結構な費用が掛かると思われていたがJR九州が香椎線に導入したATOはATSをベースに作っており停車位置も1m前後ずれるものの安上がりである。地方幹線・ローカル線はこちらが主流となるだろう。
採用路線
無人運転を行う路線(一部時間帯や一部区間は運転士が乗務することがある)
- 東京都交通局 日暮里・舎人ライナー
- 舞浜リゾートライン ディズニーリゾートライン
- ゆりかもめ 東京臨海新交通臨海線
- 横浜新都市交通 金沢シーサイドライン
- 愛知高速交通 東部丘陵線(リニモ)
- 大阪市交通局 南港ポートタウン線(ニュートラム)
- 神戸新交通 ポートアイランド線(ポートライナー)
- 神戸新交通 六甲アイランド線(六甲ライナー)
運転士が常時乗務している路線(一部の状況下では手動運転することがある。例:日常訓練や安全確認等)
- 札幌市営地下鉄 東西線(※ひばりが丘駅⇔東車両基地間の回送列車は無人運転を行う。)
- 札幌市営地下鉄 南北線
- 仙台市営地下鉄 東西線
- 仙台市営地下鉄 南北線
- つくばエクスプレス
- 埼玉高速鉄道
- 多摩都市モノレール
- 東京地下鉄 丸ノ内線
- 東京地下鉄 千代田線・北綾瀬支線
- 東京地下鉄 南北線
- 東京地下鉄 有楽町線
- 東京地下鉄 副都心線
- 東京地下鉄 日比谷線(※本格導入は2020年だが、かつて試験的に導入された時期がある)
- 都営地下鉄 三田線
- 都営地下鉄 大江戸線
- JR東日本常磐緩行線
- 横浜市営地下鉄
- 名古屋市営地下鉄 桜通線
- 名古屋市営地下鉄 東山線(※2015年9月導入。)
- 名古屋市営地下鉄 名城線・名港線
- 京都市営地下鉄 東西線
- 大阪市営地下鉄 長堀鶴見緑地線
- 大阪市営地下鉄 千日前線(※昔は試験段階で本格導入には至らなかったが、ようやく2015年1月のワンマン運転・ホームドア導入に伴いATOも導入となった。)
- 神戸市営地下鉄 西神・山手線・北神線(※昼間はATCを用いた手動運転を行う。)
- 神戸市営地下鉄 海岸線
- JR九州香椎線
- 福岡市地下鉄 空港線・箱崎線(※2015年3月まで運用されていた、JR筑肥線から乗り入れていた『103系』はATO運転を行っていなかった。)
- 福岡市地下鉄 七隈線
かつて採用されていたが廃止された路線
関連動画
関連項目
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採用路線について、北から順に並べ替えたのと現況の採用路線を追加しました。(JRも採用しだしているの驚く)