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クリア記念カキコ。
トリックは書淫というより、貫井徳郎の『慟哭』のそれに近くて、すでに慟哭を読んでいたから視点の切り替えで時間軸も異なっていることに薄々勘づけた。
良くも悪くも粗削りだなぁ、というのが正直な感想。
序盤の展開がやたら冗長であること、一部伏線が投げっぱなしになっていること（ヤミオニとか生体反応の乱高下とか。生体反応が５～７に変化するの見たとき、誰かがタイムトラベルしているのでは？　空き缶蹴ったのはタイムトラベルした誰かなのでは？と勘繰ったの僕だけかな。）等が目につくのですが、当時としてはこういう叙述時間SF的なものは革新的だったのかもしれませんね。
僕はだいぶ早い時点でシュタゲをプレイしてしまったので、展開のスピードとか時間跳躍の論理性とか、あらゆる箇所でシュタゲの方がエンタメ作品としては良くできていると感じてしまいます。
もちろん、ブラックホールで情報圧縮云々というのはお笑いかもしれませんが、『第三視点』という神に等しい存在を（事前に示唆する描写があったとはいえ）なんの前触れもなく主人公たちの味方にさせる、というのは実にご都合主義的な無理筋だと思えてしまうわけです。

設定上、八神ココが四次元存在とコンタクトを取れる超能力者であることを差し引いても、解決の手法がファンタジーに走りすぎている感が否めない。
これはインターステラーにも同じことが言えるが、言ってみればKeyにおける『奇跡』のようなものだろう。プレイヤー含めて誰もが望むからこそ起こる、現実や道理をねじ伏せて舞い降りる奇跡（ファンタジー）。
それは、これまで科学的な見地に基づいて積み上げてきた筋書きに対して、ちょっと不誠実なのではないか、と首を傾げてしまう。
その点、シュタゲは可能な限りファンタジーに走ることを避けて（少なくとも神のような高次元存在に頼ることなく）、合理的な解決策によってハッピーエンドへたどり着いた感が強い。そのような印象から、本作はサイエンスミステリとしての格は若干落ちるのではないか、という感想に落ち着く。

……やはり、初心者の頃にプレイした作品というのはずっと強く印象に残っているもののようで、
例えばシュタゲをクリアした後で本作を見るとキレが悪いように感じるし、「さよならを教えて」を経験したあとで「書淫」を終えると、やはり肩透かしを食らったような気持ちになる。良くも悪くも、同じような題材の場合、先にプレイした作品の方が優れているように感じてしまうのかもしれない。
個人的には、小町つぐみをはじめとしたキャラクターたちの数奇な人間ドラマを楽しむことができた。
武などからすれば、LeMUで経験した日々、そこから先の未来などはまさに【世にも奇妙な物語】そのものだろう。
けれど、終わり方はどこか晴れ晴れとしていて、長い迷宮からようやっと地上へ出てこれたかのような爽快感がある。色々と問題は山積みなのだろうが、彼らはきっと乗り越えていくだろうという微かな希望がある。刻々と死の迫る海底の中でも、愉快な日々を送っていた彼らだからこそ、そう感じるのかもしれない……　　（了）

PC版の購入手段って今は中古のディスク版だけしかないのな（DL版取り扱ってたMaginoDriveとDMMどちらも販売終了してる）。
権利関係どうなってるか分からんけどSteamで販売するのは厳しいのかね？

自分が最初にやったからてのもあるけど、少年優ルートからやるのもいいと思うんだよなぁ
謎だらけだけど脱出してグッドエンドで期待高めてからの別ルートバッド連続で心のダメージが加速する

>>454
想定科学ADVのシュタゲと恋愛アドベンチャーであるever17を比較するのはナンセンスじゃないかなぁ
優劣を付けて作品アゲサゲしてる時点でお察しではあるけど…w
個人的には、小町つぐみをはじめとした〜
からの感想だけで良かったのでは

名作は色あせないものと定義するならば名作ではないけれど、製作年代を考えるとマジですごいゲームだわ
願わくは20年前に一切の評判聞かずにプレイしたかった

くどいギャグやキャラの口癖や性格づけは甘ったるかったりイラっときたりで読み飛ばすところも多々なんだけど、繰り返しプレイするうちにそれも味だよなとか、あのキャラがあんな感じなのは理由があるよなとか理解や納得が深まっていった。最終的には愛着がわくよね


閉所・暗所・海恐怖症のケがあるからか、それにしてももう少し協力しろよとか深刻になれよとかやきもきしたけど、それにすら理由があったのは恐れ入ったし、マグロのインパクトも意味があるの良いよね…

>>455
2023年2月の電撃オンラインのインタビューでMAGES.の人が今後のリメイク企画に関して聞かれた時に「infinity」シリーズの移植やリメイクをやりたがってるスタッフがいるって答えてる。
今年2024年2月には同じくKIDの看板タイトル「メモリーズオフ」シリーズがSteamで販売開始したし期待は出来るんじゃないか？

評判だからプレイしたが、個人的にはまるで駄目だった

伏線が凄いとか評判だから期待しながらやった結果、
・道中のやりとりがただひたすらに冗長で、伏線も忘れかねないくらい無駄に長いので、逆効果
・科学的な話が多いから何かあるのかと思ってたら、支離滅裂でめちゃくちゃで間違いだらけで混乱の元
・武編と少年編で登場人物も違うし、つぐみが同じことを繰り返してるとかいうから、時間軸が違ってるのはむしろ大前提にしか思えない
・チャットの時刻とかいろいろな情報が、伏線じゃなくストレートに真相そのままだから、何も不思議さがない
・鏡に映った少年の顔が違うのも、違う時点での話なのだから異なっていても何も不思議じゃない

いったいみんな、どこにそんなに驚いて感動したのかがわからなかった
不思議な謎は回収されず投げっぱなしだったりするし、そこまで褒めるようなものか？
なにより道中がつまらなすぎるし長過ぎるし

逆にききたいんだけど、違和感とか、これはこういうことなんだろうなとか、皆はどんなこと思いながらプレイしてた？

19世紀に書かれた「モルグ街の殺人」を21世紀に出た新作ミステリだと思って読むのはただのアホだろ

21世紀に作られたゲームを21世紀に出たゲームと思ってるんだよなあ

それに、冗長さとかの欠点は時代に関係ないだろ（当時から言われてたようだし）