エトルリア語 単語

エトルリアゴ

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エトルリア語とは、かつて存在した言である。

概要

古代ローマを従属させていたエトルリア人の言…なのだが、そのローマ人に底的に跡を消されたがために、現在残された史料からわかるのはほとんど固有名詞のみで、有名な割に全くよくわかっていない言のひとつである。

インド・ヨーロッパ語族の内何に属するかもよくわかっていない孤立した言となっている。

文字体系

エトルリアアルファベットを用いる。

ユニコードにも存在するが、あくまでも他の古イタリア文字と統合されたものである。

古典ギリシア語の発音 [a] [b] [g] [d] [e] [w] [zd] [h] [tʰ] [i] [k] [l] [m] [n]
ユニコード 𐌀 𐌁 𐌂 𐌃 𐌄 𐌅 𐌆 𐌇 𐌈 𐌉 𐌊 𐌋 𐌌 𐌍
転写 a c e v z h θ i k l m n
発音 a k e v ts h th i k l m n
古典ギリシア語の発音 [ks] [o] [p] [s] [k] [r] [s] [t] [u] [ks] [pʰ] []
ユニコード 𐌎 𐌏 𐌐 𐌑 𐌒 𐌓 𐌔 𐌕 𐌖 𐌗 𐌘 𐌙 𐌚
転写 p ś q r s t u φ χ f
発音 p sh k r s t u ph kh f

音韻体系

母音

i
[i]
u
[u]
中間 e
[e]
a
[ɑ]

子音

破裂音が発音できなかったのでギリシア語ガンマは独自のシステムで使い分けた。これはラテン語にも引き継がれている。

唇音 硬口蓋音 軟口蓋音 門音
m
[m]
n
[n̪]
破裂音 p
[p]
φ
[pʰ]
t, d
[t̪]
θ
[t̪ʰ]
c, k, q
[k]
χ
[]
破擦音 z
[t̪͡s̪]
摩擦音 f
[ɸ]
s
[s̪]
ś
[ʃ]
h
[h]
中間音 l
[l̪]
i
[j]
v
[w]
R音 r
[r̪]

文法体系

あくまでも仮説だと断っておく。

名詞に性の区別は今のところ確認されていない。ただし、人名のみ多くの男性名詞が-e、女性名詞が-i、-a、まれに-uで終わっていたため、区別をしていなかったわけではないようだ(は大体-s)。

名詞
単数 複数
clan clenar
対格
属格 clens
与格 clensi clenarśi
cliniiaras
位格 clenthi

属格は-sあるいは-iであり、幹と語尾の間に音がしばしは入る。ただし、-i、-s、音で終わる名詞は-alである。属格は所属のみならず、与格のような表現もする。

複数は-r(-ar/-er/-ur)をつけて表すが、音転換がまれに起こる。

代名詞は1人称格「mi」、対格「mini」、三人称生物男性女性「an」、生物中性「in」の4つのみわかっている。示代名詞は格が「ita、eta、ta/ika、eca、ca」、対格が「etan、tn/can、cn、ecn」、位格が「calti/eclthi、clthi」ということらしい。

動詞に至ってはほとんどわからない。一応-ar、-zich、-turなどの根形からなる現在動詞があり、三人称オリストが-ceであること、受動態が-cheであること、命法が根そのものであることと-ti、-th、-thiといった語尾を持つ二通りあることくらいしかわからない。

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