ヒロイン 単語

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ヒロイン

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ヒロイン英:heroine)とは、

  1. 活躍する女性のこと。
  2. 女主人公のこと。
  3. 主人公」に対応する性質を持つ相手役のこと
曖昧さ回避

概要

ヒロインとは、ギリシャ語の「hêrôḯnê」という単語が語になっており、これは「半神女性」「勇敢な女性」「女性英雄」などの意味を持つ。

現在の英単語として「heroine」と言った場合は「英雄的な女性」「女傑」などの意味でも使われる他、演劇映画などの女性主人公heroineにあたり、物語の中心になる女性heroineと呼ばれるようになった。
本来の意味から言えば必ずしもヒロイン=主人公人とは限らないし、主人公恋愛相手とは違う場合でも、物語上において活躍する女性キャラをヒロインと呼ぶ場合もある。

昨今の「ヒロイン」

本来、「heroine」は上記の通り女主人公いは女英雄と言う意味なのであるが、多くの作品で主人公男性である場合が多く、ヒロインという言葉を「主人公人」または「主人公相棒」の意味に専ら使用していたため、その意味で使用されている例が多い。
特に日本語の場合、男でも女でもそいつが主人公なら主人公と呼称される場合が多いため、ヒロインと言う言葉そのものが「女主人公」から「主人公に対応する役」と言う意味にシフトしている部分がある。
例えば、恋愛要素があるゲームにおける「ヒロイン」は主人公の相手役をす語として用いられており、この場合ヒロイン補となるキャラが複数いる場合は、最も重要な位置にいる者をメインヒロインと呼ぶ。

そのような変遷の結果、相手役の性質を持っていても主人公と共に中心に立って話を動かしている場合は「主人公」の呼称が使用または併用されたり、ゲームで自分の操作するキャラが女でかつその様子をプレイヤーが外から観察する立場の場合「主人公メインヒロイン」と呼ぶ場合や、そのキャラが性別上男性であっても下記にあるようなステレオタイプの性質を持っている場合や、もう一方(通常は女性)の役がとっても「主人公」している場合などは逆に「ヒロイン」と呼称される場合もあるようだ。→ヒロイン系男子

以下、この記事では漫画アニメ・ゲーム等のヒロインに付いて解説する。

ヒロインの典型例

ヒロインの性質は物語によって様々であるが、その中にいくつか典を見出すことができる。
ただし、これのどれにも属さないヒロインや複数に同時に属するヒロインもいる。

※これというものがあれば随時追加をむ。

女主人公

文字通り主人公女性。でも主人公になるとヒロインと言われなくなる気がする。
もちろん下記の属性も兼ねる。

代表例

少女漫画乙女ゲー日常系を漁ればいくらでも、もちろんそのジャンルに限らずとも多数。

魔王に攫われるヒロイン

マリオシリーズピーチ姫のように敵に拐われ、それを助けるのが主人公的というもの。

騎士物語の時代から続くいわずと知れたヒロインの王道であるが、おそらく典の中では最役立たずであり、また当人の意志を見ることができないため、 ある意味モノ扱いであり、古い価値観の産物と言う側面もある。
実利的にも、作中でヒロインの行動や性格をゆっくり見たり他キャラとの絡みを挟んだりすることができず、ついでに物語中にヒロインと(で)遊ぶことができない等の大きなデメリットがあるため、
女性社会進出すると共に、男性もそれを頼りまた要している現在は猛に衰退気味である。

当のピーチ姫自体が“魔王に拐われるヒロイン”という立場をネタにされる場合があったりする(現在に至るまで数々の作品で、上述のデメリットを補しつつもあるが)
また、スーパードンキーコング2でのドンキーコングなど、男でもこれに近い役になったりする時がある。

上記のピーチ姫にも当てはまるが、このタイプのヒロインでも戦闘力を所持してるケースがあり、シナリオによっては主人公仲間ポジションとして戦ってくれるケースもある。

他にはアスナ(SAO)のように基本は他の属性ヒロインながら、特定シナリオにおいては攫われる立ち場というケースになることもあり、むしろゲーム以外の媒体ではこちらの方が多い。

代表例

代表例と言わずとも、西洋の古典に多くある。
日本古典にこの類のヒロインは…いたら教えてください。

問題を抱えているヒロイン

何かの問題が発生して助けをめてきたりヒロイン自身が何かしらの問題を抱えており、それを受けた主人公が一緒にこれを解決しようとするもの。

ヒロインを助けるという意味では前項の魔王に拐われるヒロインに近いものがあるが、
一緒に解決することになるので主人公との濃密な交流とヒロイン自身の頑りが必要不可欠である、
これもヒロインの王道の一つで、ギャルゲーに多い。

代表例

代表例と言わずとも、ドラマゲーム小説などで一度はにしているはず。

一癖ありすぎるヒロイン

非常に立つ特異性を持っており、その特異性自体、いはそれに係わる周囲の挙動を楽しむことを的としたもの。問題を抱えているヒロインの類ではあるのだが「解決」という概念はなく周囲を巻き込みながらそのまんま突っ切っていく事になる。
また、大きな特徴に隠れがちな小さいほうの特徴の萌えを際立たせるという逆説的な効果もある。
全体にストーリー性があるものより、キャラ焦点を当てたギャルゲーいはコメディ等でよく見られる。
また、エロゲーでもなものからエロのためのネタまで、キャラ付けとして使われる場合がある。

代表例

押しかけ女房

何の脈絡もなく突如押しかけて来るヒロイン。
ヒロインが1人というタイプマンガギャルゲーにも多いが、
元をたどれば鶴の恩返しの時代から続く由緒正しきヒロインである。押しかけてくるからには事情があり、人間である率は低くだったりだったり宇宙人だったりし、直後か大分後でそれが判明する。多くの場合、強いか非常に弱いかの両極端であることが多く強い場合は負けにより、弱い場合は追い出すと死にかねないため追い出せないのでそのまま同居してしまう。
基本的に、同時に他のタイプの性質を持っており主人公を引っタイプではどういう方向性であれ十中八九主人公生活がメチャクチャになり、問題を抱えている場合は図らずも同居人となった主人公は協せざるを得ないのである。

として、『なぜか』主人公にベタ惚れで猛然と追いかけ続けてくるタイプのヒロインもいる。
本人の性格は強い押しかけ女房と同じタイプなのだが、主人公側がそれ以上に強いため主人公を抑えられず、煙たがられたり付き放されたりしつつも諦めずに追いかけ続けていく。この場合、双方ともかなり「強い」ため、突き放されてもヤンデレ化することはなく、主人公側も半ば諦め気味で本気で突き放す気がない場合が多い。
主人公がヒロインとの関係にやきもきせず自由に活動できるため、ストーリー上でヒロインのウェイトが軽い時に有効。

代表例

主人公の頼れる相棒

主人公相棒として背中を任せることができ、暴れまわったり作戦を立てたりしてくれる存在。
主人公と一体のもう一人の主人公であり、主人公にとって実務、精神両面において、なくてはならない存在であり、心に気づく以前から悪友であり秘書であり実質である。
的がヒロインに起因しないような物語で採用される場合が多く、軍師や解説役を兼任してくれるため、ヒロインとタッグを組んで事に臨むことになる。
その性質上、初めから相棒という時は幼馴染属性ツッコミ属性がつく率が高め。
ゲームではパーティキャラとしての活躍が期待される。

ちなみにこのタイプのヒロインが物語上で最初から正ヒロインとして決まっている場合だと、シナリオ限定のメインヒロインシナリオ終了後は準レギュラーサブヒロイン化する)も同時に登場するというパターンがある。

なおこの手のヒロインはメインヒロインに昇格せずに終わることも多いが、それまでの正ヒロイン補が何らかの形で退場する形で最終的なヒロインに昇格する場合がある。このタイプのヒロインとしてFF7ティファエスト2のセレナなどが該当する。

代表例

ツッコミ役

主人公暴走して手がつけられなくなりやすい場合に、それを制止しにくる役回り。オチ担当。
ヒロインの典というよりは、ギャグ漫画及びギャグ要素において必要不可欠ポジションをどうせだからとヒロインに割り振ったものであり、これ単独でヒロインとして機するのは難しいが、日常非日常を描き分けて話の緩急をつけたり、主人公とヒロインの信頼関係を強調する効果がある。
どつき漫才と化すためラブコメから遠のきやすいある種アンチヒロインでもあるが、主人公にとって掛け替えのない存在であり、主人公よりも気にかけているのは間違いない。現実世界でも見かける組み合わせである。

主人公側はただのお調子者である時と、実はすさまじいがあるが普段隠している場合、常時とんでもない性暴走性を持つ場合の3パターンがあり、それぞれ発見し次第に敷く、そのを発揮した時にこちらも「ヒロイン化」する、ツッコミを入れたはいいが制止ができない(所謂常識人ポジション)といった感じになる。

代表例

主人公を引っ張るヒロイン

物語が始まる以前から何らかの活動しているヒロインであり、多くは主人公えるを持っている。
このヒロインのやっている行動に偶然主人公が巻き込まれることによって物語が始まることになる。
あらかた説明が終わって後半になると主人公に追い抜かれる場合も多く、上記の相棒に移行する。
巻き込まれの本来やる気がないタイプ主人公と相性が良い。

代表例

行動の中心であるヒロイン

言ってしまえば涼宮ハルヒのようなヒロイン。
普通物語において行動の決定権を持つのは主人公であることが多いのだが、このタイプではヒロインが行動の決定権を持っており、主人公はそれを手伝ったりその様子を観察するという話になる。
当然、主人公の提案を押し返し振り切る程度に高慢か強気であり、地位や実も上である場合が多い。
また、話の中心に居座り続けるため必然的にほぼ100%メインヒロインとなる。
冷静さとフォローに秀でたリアリストヘタレダルデレ主人公と相性が良い。
ヒロインの行動物語の核心に迫るような重要な意味がある場合もあれば、突然の思いつきなのか情の裏返しなのか単純に主人公をブン回して遊んでいる者もいる。

代表例

最終兵器内蔵型ヒロイン

その物語の規模から相対的に見て、トンデモないを隠し持っているヒロインで
これが登場する場合、ほぼ確実にメインヒロインである。始めは主人公秘密にしていたり、
本人も気がついていなかったりするのだが、物語の進行とともに徐々にそれが何であるかが判明していき、
多くの場合最後の最期でただ一度だけそのを発揮することになる。
敵に拐われている場合を除き、発揮のための代償は甚大であり、多くの場合その命と引き換えである。
そのまま死に至る場合もあるが、主人公に繋ぎとめられる形でその前例が覆り、生存する場合も多い。
また、TOSコレットのように始めから最終兵器を内蔵しているのが分かっている場合もあり、その場合はジレンマに悩むことになるのだが、その最終兵器に表向きとは違う意図があったり、あえてそれに頼らずに違う手段や代償を踏み倒す手段を探すという構成もある。
同様に最終兵器内蔵主人公も存在するが、主人公プレイヤー分身でもあるためあまり大きな秘密は仕込みにくい、その発動をプレイヤーの意思で行う必要があるなどの問題があるためヒロインが持っている場合が多いのである。
例外として、ちせの場合は文字通りの「最終兵器彼女」ではあるのだが、一発限りの最終兵器を内蔵しているのではなく彼女の存在自体が常時最終兵器であるため、これはまた別ジャンルである。(ゲームB★RSなども該当)

代表例

物語の中核となるヒロイン

最終内蔵ヒロインと近しい存在感を示すヒロイン。
主人公の最終的な相手役とはならなくとも物語を握る、いわゆる「キーパーソン」も兼ねているタイプがこれに当たる。
作品の世界観において根幹に関わる大きな役割を担っていたり、またいはヒロイン自身が主観視点を持って物語の進行を進める。
ヒロイン自体が物語で重要なボスとしてやむを得ずに主人公の前に立ちはだかるパターンもある。
「本来の定義でのヒロイン」もこれに近いと思われる。
最終的には最終内蔵のように、物語半ば、いは最終局面で別れるなどの場合が多く主人公とは仲とならない場合でも視聴者の印に強く残っていたりする。

代表例

使い捨てヒロイン

アニメなど1話完結形式の作品でいわゆるヒロインのような描写をされるが、後のエピソードで存在を抹消されるヒロイン。ゲストヒロイン。
また幼馴染みしい異性としてヒロイン補として最序盤から登場するにもかかわらず、正ヒロインが中盤以降に登場した途端に退場させられてフェードアウトするというパターンや、
原作付きアニメなどのオリジナルエピソードで登場させたものの、原作の後の展開で矛盾が生じたためにいなかったことにされるケースなどもある。

どちらにせよ、物語核心に関わったり中心人物になる事はい。

ただし恋愛要素に乏しい長期連載モノやスピンオフ形式を繰り返すような作品の場合、過去に数話限りのゲストだったヒロインが何年も後になって思い出したように再登場、そのままヒロイン化する場合も……

なお原作付きアニメ原作に登場しないオリジナルキャラクターでも、サブヒロイン&準レギュラー化する場合もある。ただしこのケースでも思い人とは結ばれないというケースがほとんど。

代表例

hêrôḯnê(女性の英雄)

ギリシャ語のhêrôḯnêに相応しい女性
本来の正しい意味でのヒロインと言えるが、言葉として使用されることはほとんどない。
なぜなら全に英雄といえるほどの偉業をする関係上、日本語で言う「主人公」にあてがわれることが多く、専らそう呼ばれるからである。

元々日本語では呼称を男女で分ける習慣がない言語なのに外来語として全く違うイメージで入ってきた都合上、このタイプ主人公以外の場合は主人公との距離に関わらず、「ヒロイン」と呼称すると誤解されてしまうことが多い。
タイが良いタイプ戦闘力、あるいはドラゴンクエスト的な勇者特撮パロディ要素がある場合だと、男女差別なく「ヒーロー」と呼ばれまた自称することが大半である。

日本昔話では巴御前がこのタイプに属すると思うが彼女=ヒロインというイメージ皆無に近いだろう…
また戦国時代後期では女傑と言われる人物もいるが、彼女たちはほぼ一次資料が現存せず、活躍に関しては創作説が強い人物ばかりであったりする。

代表例

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