孛

孛とは、彗星などの意味の漢字である。

漢字として

孛

Unicode

U+5B5B

JIS X 0213

1-53-54

部首

子部

画数

7画

𡥇

Unicode

U+21947

部首

子部

画数

7画

𡥞

Unicode

U+2195E

部首

子部

画数

9画

意味

音によって意味が変わる。

1. 彗星、草木の盛んに茂るさま、（悖と通じて）混乱する
2. （勃と通じて）急に顔色を変えるさま

〔説文解字・巻六（段注本）〕に「𤱿孛なり」とあり、〔論語・郷党〕から「色、孛如なり」を引用する（現在のテキストでは勃如）。

字形

諸説ある。〔説文（段注本）〕には「𣎵に從ひ子に從ふ。人の色なり、故に子に從ふ」と、𣎵＋子の会意で、𣎵から草木がよく茂る意味があり、子から顔色を変える意味があるとする。ほかに、孳に従い𣎵声の形声説（〔通訓定声〕）、花の果実の実り初めの象形説（白川静）などがある。悖の初文とする説もある。

音訓

音読みは、1.の場合、ハイ（漢音）、2.の場合、ホツ（漢音）、ボツ（呉音）。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。

声符

孛を声符とする漢字には、勃、悖（誖）、郣、𩱚などがある。

語彙

孛星・孛孛・孛轆

異体字

• 𡥇は、〔集韻〕が本字とする字。
• 𡥞は、〔字彙補〕にある古文。〔康熙字典〕に、季の古文でもあるとある。