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クズ

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(くず/かずら)とは、東南アジアで自生する植物である。

概要

マメクズ属のツル性植物で多年日本でもよく見かける。8月の終わりから9月にかけてを咲かせる事から、七草の一つとされている。屋や手入れがされていない場所で大いに繁殖している植物は大体葛と言っても過言ではない。

葛は食用になり、古くから人との関わりがあった。根を燥させたものは葛根(かっこん)と呼ばれ、漢方薬の代名詞となっている。また根っこからはデンプンを採取する事が出来、葛粉として利用されており、奈良県では吉野葛というブランドでいろいろな菓子料理材料となっている。代表的な食品としてくずきりや葛餅などがあり、またとろっとした食感の葛湯も場に人気が高い。も食用になり、イソフラボンの摂取に使われた。

このように原産地である中国日本では有用な植物として重された。のだが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

跳梁跋扈する生物兵器

葛のの姿とは、最強の繁殖を持った生物兵器であった。植物クズがこの野郎・・・。

葛は凄まじい生命を誇り、痩せ地でもグングン生長。特に盛では1日で1m以上ツタを伸ばす。その驚異的繁殖は他の植物を蹴散らし、木々に覆いかぶさって太陽独り占め。電柱に絡みついてまで上へ上へと上って行く。ほうっておくと辺り一面は葛に占領され、他の植物が見えないor枯死する異界と化す。寒くなってくるとさすがに生長速度が衰えるが、根っこに貯めたデンプンを糧に越。暑くなると再び勢の拡大に腐心する。これだけでも恐るべき繁殖の一端がえる。人の手が入らない山では際限なく葛が生長し、その太い茎は色に変色。まるで木の枝のようにさえ見える。

繁殖だけではない。葛は防御にも優れている。葛の根は地中に走っており、要所要所で地表に顔を出して茎や葉を広げる。加えて地表付近の根っこはダミーのようなもので、地中深くまで伸びている根っこを仕留めなければ全な駆除には至らない。敵の本丸は地下要塞にあると言っても過言ではないだろう。不用意に刈り取ると、残ったから再生して余計に生育速度が速まるというオマケつき。

とても人力では駆除できないので、人類は品を使って根絶を狙う。実際葛専用の剤は多数販売されており、これをに注入すれば周囲一帯の葛を倒す事が出来る。しかし剤は金が掛かるため、一時しのぎだが刈り機を使う事が多い。地表のツタはこれで葬れるが、本体の地下茎が事なのでいずれ再生される。ちなみにナイロンカッターを使用すると凄まじい勢いで先端に絡みつかれ、刈り機が回らなくなる。下手すると故障の原因にさえなる。このため対葛戦ではチップソーの使用が望ましい。葛の物量はアメリカ軍並みだが、根気良く毎年刈りをしていれば勢が衰退していく。そこへ剤を投ずれば勝機が見える。何がともあれ、広範囲に広がった葛を根絶するには年単位の時間が掛かる。

アメリカ合衆国など、海外でも侵略外来種として猛威を振るっており、「kudzu」の名で嫌われている。なぜこのようなりなのかは「kudzu」の記事を参照のこと。自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた「世界侵略外来種ワースト100」にも選ばれている。

ただし、日本だとそこまで深刻な問題に至っていない。というのも日本では場になると寒さに耐えられず、表面が枯れてくれる上に、土壌がそこまでクズに適していないからである。したがってアメリカクズが問題になっている場所はアメリカ南部地方など温暖なエリアである。

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最終更新:2024/11/01(金) 09:00

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