漢字として
卩
- Unicode
- U+5369
- JIS X 0213
- 1-50-39
- 部首
- 卩部
- 画数
- 2画
- 意味
- (節と通じて)割符、しるし。
- 字形
- 人がひざまずいているところの象形。
- 〔説文解字・巻五〕には「瑞信なり」「相ひ合ふの形に象る」とあり、しるしや手形、割符という意味で、割符の象形とある。また「國を守る者は玉卪を用ひ、都鄙を守る者は角卪を用ひ、山邦に使する者は虎卪を用ひ、士邦の者は人卪を用ひ、澤邦の者は龍卪を用ひ、門關の者は符卪を用ひ、貨賄には璽卪を用ひ、道路には旌卪を用ふ。相ひ合するの形に象る」と、〔周礼・地官・掌節〕の文を引用する。〔玉篇〕は節の古文としている。
- しかし甲骨文などの字形は符を半分にした形には見えず、卩は人のひざまずく姿と考えられている。白川静は厀(膝)の初文とする。
- ほかにも骨の節の象形とする説、指を曲げたところの象形とする説などがある。
- 音訓
- 音読みはセツ(漢音)、訓読みは、ひざまずく。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。
- 部首
- 卩は部首卩部を作る。旁として使われる時には㔾という形をとることもある。卩を含む会意字は卩部以外にも数多くある(令、色、厄、即など)。基本的には跪くという意味の意符である。
- 声符
- 卩を声符とする漢字には、卹、卽(即)などがある。
異体字
互換文字
- 1
- 0pt