VBScriptとは、マイクロソフトが開発したプログラミング言語である。
正確な名称は、Visual Basic Scripting Edition。VBSとも呼ばれる。プログラミングの基本中の基本を学ぶには非常にお手軽な言語である。
アプリケーションに組み込まれて使うスクリプトエンジンで単独の処理系ではない。文法はVisual Basicのサブセットとなっており微妙に違う。Excelなどに組み込まれているVisual Basic for Aprication(VBA)とも微妙に違う。
VBScriptは、ActiveXオートメーションサーバを扱うだけの最低限の機能しかなく、ファイルのアクセスにすらオートメーションオブジェクトを生成する必要がある。そのかわりオートメーションサーバなら何でも操作できるため(レジストリやファイルにもアクセス可能)、一時期メールに添付されるウィルスが流行した。
.NET Frameworkのクラスの一部は、VBScriptでも使用することができる。外部リンク参照。
1996年、最初のバージョンがInternet Explorer 3.0にJscriptとともに搭載された。NetscapeのJavaScriptに対抗するための独自言語であったが、IEでしか使えなかったためほとんど使われなかった。
同年、Internet Infomation Server3.0(IIS)にActive Server Pages(ASP)のデフォルト言語として搭載された。HTML中に処理を埋め込めるため、WWWのサーバサイドの開発が容易になった。
同様の技術にApache上で動作するPHPも登場していた。ただ、どちらも開発の手軽さが受けたが、サーバサイドとクライアントサイドのソースが一つのファイルに混在するのでソースはあっという間にスパゲッティ化、セキュリティホール化していった。WWW開発のメインストリームになるのはノウハウが貯まるしばらく後のことである。
Windows 98から、Windows Scripting Host(WSH)が搭載されそのデフォルト言語となった。WSHはDOS以来のバッチファイルを置き換える目的で作られた。Windows本体の出荷本数からすれば、この言語を利用できる環境はJavaScriptに次ぐ多さではないだろうか。
IE5.0以降ではActiveXコントロールを利用できるHTMLアプリケーション(HTA)を作成できるようになった。ここでもVBScriptは利用されている。
テキストエディタのEmeditorはマクロ用にVBScriptとJScriptを利用している。
WSHはPowerShellに、ASPはASP.NETに置き換えられることになっている。VBScripの機能拡張は行われない様だが、サポートは続けられる。が、マイクロソフトのことなのであくまでも予定だと思った方が良いだろう。実際、PowerShellはWindows Vistaには搭載されなかった。
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最終更新:2024/05/04(土) 19:00
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