「博士」とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場する要注意団体(GoI)である。
なおカッコ書きになっているが、これについてはそもそも本人は単に博士とのみ名乗っているだけであり、他の博士 (財団のなんとか博士や、ワンダーテインメント博士など) との呼び分けのためにカッコを付与されているだけである。"博士"など引用符がつけられているケースも有る。
「博士」は他の要注意団体を模倣するようなタイプのアノマリーを制作し、なんらかの方法でそれを流通させている要注意団体である。早い話が偽物メーカーである。実態として何人の団体であるかは不明だが、一人でなんでもかんでも作っているというような描写も多い。
とりわけロゴのパロディ元であるワンダーテインメント博士を模倣することが多いが、他にも日本生類創研やザ・ファクトリーなどを模倣したケースも存在している。そして一番凶悪である点として挙がるのが、パロディ元に比べて悪意に満ちていて、使用者に危害を加えるものが多く、場合によってはそれがとんでもない規模や重篤性を持つことさえある。
製品紹介に、ワンダーテインメント博士の「楽しんでね! (HAVE FUN!)」のパロディとして「楽しもうね!」と書かれていることが多い。ワンダーテインメント博士があくまで楽しむのは顧客というスタンスをとっているのに対して、「博士」は自分が楽しむことを前提に制作しているということなのだろうか。他の団体のパロディ事例でも全体的に愉快犯的傾向に満ちている。
性格的には下卑たところが強く、ワンダーテインメント博士と異なり製品に対する責任感も欠缺している。故になにかしらの不具合がでても知らんぷり。そもそもその不具合こそが彼ののぞみなのかもしれない。使用者となる客を馬鹿にしておもちゃにするようなことが多い一方で、自分自身がおもちゃにされることは鼻持ちならないらしく、SCP-892-JP (ミス・げいじゅつはばくはつだ ヴァンダリズムに反逆を) やSCP-6316-JP-J (博士のポックリ死亡説!)では小学生のような反駁を返している。
ハンバーガーの材料となる牛ひき肉、バンズ、ケチャップ、レタス、そして100円効果を入れると、それを最寄りの███████社のハンバーガーショップのキッチンにぶちまけ、代わりに店員に精神影響を及ぼし完成品のハンバーガーをマシンの使用者の元に届けさせるという実に弄れたマシン。
途中からダブル・ク████・█████・チーズを届けさせるマシンに勝手に仕様変更されたのだが、当時日本ではダブル・ク████・█████・チーズは発売されていなかったため、マシン作動と同時にアメリカの███████社の店員が太平洋にダイブすることに――。
被って寝るだけでヒロイックな夢を見られる、キャラクターの絵が書かれた子供用の毛布。大冒険に飛び出して大活躍をした夢を見られる。しかし「これはあくまで体験版、明日から真の冒険がはじまる」と夢の最後でアナウンスされる。
そう、2回目の冒険こそが本番で、被って寝た人はいきなり恐竜の目の前や宇宙空間、オークの巣穴、海上などに飛ばされてしまう。1度目の夢ではかっこいい装備などを身に着けているのだが、2度目の夢ではそんなものはないので、当たり前だが必ず死ぬ。しかも腹立たしいことに、「博士」はクーリング・オフは初回使用時のみ受け付けるというのである。死後、元いた場所に無言のワープ帰宅をするのだが、その姿を見た家族の悲嘆と怒りはいかばかりか。
パンテラ、つまり豹をデフォルメしたキャラクターがプリントされたインナーウェア。これを履いていればスカートででかけていてもそのインナーウェアを見られずに済む。なぜならば、インナーウェアを覗き込んだ男性は洩れなく透明の豹に襲われて死傷するからだ。スパッツ履いたほうがよくない? なお、あくまでパンチラ防止であるため、パンツ一丁の「パンモロ」では豹は男性を襲わない。でもセルフパンチラ、つまり自分でめくった場合は豹は男性を襲う。理不尽じゃない?
とはいえ、やりすぎとはいえどかなり良心的すぎる異常性もあり、財団は「仮にもあの『博士』の製品としては良心的すぎる」と逆に勘ぐっていた。その予感は的中し――。
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最終更新:2024/04/20(土) 13:00
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