あたしンちとは、読売新聞日曜版で連載されていた"けらえいこ"のマンガ作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。
立花家の長女"みかん"を中心に立花家の日常風景が描かれた作品である。
(一般では母の方が目立つので、主人公=母と勘違いする者も居るが、間違わないように)
2019年12月6日、『「あたしンちベスト」出版記念サイト!!』が開設され、同年12月末から復活連載をすることが発表され、「AERA」(朝日新聞出版)にて連載を再開。2024年7月29日掲載分にて累計1000話を突破した。
![]() 母 (声:渡辺久美子) 通称、お母さん。些細なことにも一生懸命な専業主婦。 |
![]() 父 (声:緒方賢一) 通称、お父さん。無口、無関心、マイペースな性格。 |
![]() みかん (声:折笠富美子) 立花家の長女で高校2年生。一人称は「あたし」。 |
![]() ユズヒコ (声:阪口大助) みかんの弟。シャイでナイーブな中学2年生。 |
全員となるとかなり膨大なので、アニメで初期からよく登場する人を中心に。
母の第一といってよい仲良し。三角形の目と、ソプラノな笑い声を特徴とする母と同世代の子を持つ母親。
もともとはスーパーで母を見かけたのがきっかけで、みかんと同じ小学校のPTAの会合で、息子の純が同じクラスに属していたことから意気投合しはじめたのがはじまり。「まぁ!」が口癖で、声色を巧みに使い分けて感情表現している。
当初は名前が不明だったが、原作では4巻より名前がつけられた。本編では母と大の仲良しだが、マンマタチバナなど番外編やパラレルワールドでは敵対する役回りになることが多い。
母の友人。縁の丸まった四角いメガネを掛けており、上品そうな印象。
「あら、いいじゃなーい」が口癖。中学3年生になる娘がいる。運転免許を持っており、母や水島と車で遠出する時は必ず戸山が運転する。
一見すると母や水島とは合わなそうだが、その実おおらかな性格と、親しみやすい人柄により気が合っている。
母の友人。水島や外山ほどではないがわりと登場する。三角形の輪郭が特徴。
開業医を夫に持つハイソな家庭で、フランス料理や美術館などに母たちを誘っている。子どもは既に自立しており、かわりに犬を飼っている。
姓は清水。クラスメートで第一の親友。実はメインキャラクターの中では遅めの登場で、初登場は2巻から。立花家を除くと登場回数もダントツで多く優遇されている。
清濁併せ呑むような気質で、大人っぽい性格。よくエア煙草の仕草をして、みかんが灰皿として受け取る仕草をするのがお決まり。みかんは吉岡のことを好きだと思っていたが、原作終盤になってようやくみかんの本心を知る回があり、応援する側に回った。スタイルが良く、巨乳と明言されている。
占いや、スピリチュアルなものに関心を持っており、話の導入にも用いられやすい。みかんとは正反対の気質だが、むしろみかんのミーハーであどけのない様子が気に入っているようだ。だが、テディベアには興味がなく、部には所属していない。
クラスメート。みかんとは南中時代からの友人。スキンヘッドで、額からの一本の髪の毛しかない。
ややキザかつロマンチストな気質。ハードボイルドに憧れており、その関連の作品を好んで見ている。お調子者で、男女問わず話の輪の中心にいるムードメーカー。
同じくクラスメートでみかんの想い人である岩木とは友人で、よく一緒に居る。時折みかんに関する余計なことを岩木に言って彼女の怒りを買うこともあるが、花火大会やお笑いライブに誘うなど気の利くシーンもある。兄がいるがアニメ・原作共に未登場。
みかんからは帰りがけのバスでボールペンを拾ったことがきっかけで、強く惚れ込まれている。しかし、岩木本人には全く気づかれていない。
休日にカレーをスパイスから作るなど、結構な趣味人。4歳下の弟がいる。
普段は大人しいが、笑う時はひと目も憚らず大笑いするなど、みかんと同等以上にミーハーである。
クラスメート。
長身でおっとりとした性格の、お嬢様タイプの美少女。爽やかな性格だが、自覚なく他人の好意を無にしてしまう天然の一面をもち、しみちゃんからは「要注意人物」扱いされている。
音楽に詳しいらしく、体育で創作ダンスの課題をするときは振り付けを任されている。
豪邸に住み、軽井沢に別荘を持つ上流階級の家庭で育っているが、本人は全く鼻にかけておらず、むしろやや疎ましく思っていて、将来は下町に住みたいと思っている。
アニメ版では部長。ぽっちゃりした体型で目が小さいのが特徴。通称あさこ。
見た目通り食いしん坊で脂っこい食べ物が好物で、文化祭の休憩時間にはハンバーガーやフライドチキンを持参していた。見た目の印象には反して時間にはうるさい。
実は梶井と同じくアニメの最初期に登場している登場人物でもある。
いつの間にかベア研に入っていたキャラクターで、初登場回は単行本未収録で、アニメでも該当の回なし。
語尾に「ッス」をつけるのが特徴で、部の中では一番の変わり者。トロそうに見えるがその実はかなりの行動派で、ベア研の文化祭の際にはクマの着ぐるみを着て学校中にビラをばら撒き、結果、部室は展示を見に来る客で大盛況となった。
唯一の彼氏持ち(大学生)で、たまにノロけるので、他の部員から軽口で嫉妬される。
ベア研内では浅田と特に仲が良く、談笑していたり、ペアで行動することが多い。
男の後輩を欲しがっており、イケメンの後輩に縫い方を指南する妄想をしていたことも。
みかんの担任。担当教科は世界史。みかんやしみちゃんなど生徒からは「村上ちゃん」と呼ばれる。
既婚者で、男を気取るタイプだったが、その実妻の尻に敷かれているのではないかと疑惑をもたれている。
みかんの古文担当教師。宮崎駿を彷彿とさせる風貌をしたメガネをかけた容姿が特徴。
桜の花の鑑賞など風流を好み、またフカヒレの話など自身の体験談を授業中によくする。
しみちゃんに次ぐ立花家以外で登場回数が多いキャラクター。ユズとは対称的に口数が多く、お調子者の性格でクラスのムードメーカー。
みかんについて、姉がいることをとても羨ましがっており、願望含めて強く憧れていたが、原作後半からはクラスメートの須藤に思いを寄せている描写が多い。
リビングを訪れた際は出前のマークや、椅子に掛けた洗濯物などを取り上げてユズをからかっていたが、藤野当人の家庭も、荷物が多く放置されていたり、幼い弟の面倒を藤野一人に任せていたりやや深刻な事情を伺わせられる。
ユズヒコのクラスメート。名前通りナスのような顔つきをしている。
ユズと同じく丸野丸美のファンだが、ユズが同好の士であることは認知していない。ユズや藤野と共にヌシとよばれる大魚を釣りにキャンプに出かけたこともある。また、マッチョ同盟という体を鍛える会を藤野やユズと共に立ち上げることを提案したが、その回のうちに解散した。
ユズヒコのクラスメート。名前通り石のような平べったい頭をした女子。
かなりの変人で、食べ物の匂いを嗅いだり、ルーズリーフのノリを額の脂で調節する、マカロニを効率よく食べるために箸の先にマカロニをつけるなど突飛な行動が多い。その為最初期はクラスメートから疎遠にされていたが、ユズや須藤と仲良くなった。
ユズヒコは父譲りの気質からか、そういう彼女の行動を面白がってみており、理解者の一人。一方ユズに片思いしている川島からは勘違いされて一方的に恋のライバル扱いされたりする。
明るくおおらかで、気のつきやすい性格。石田を理解する人物の一人であり、疎遠にされていた時期に進んで話しかけて仲良くなった。原作後半から藤野に片思いされている。福神漬が嫌い。
ユズヒコのクラスメート。ふっくらした顔つき。
夏休みに、藤野の発案でユズヒコ、川島、山下の四人でプールに行こうという話になり、不測の事態でユズヒコと二人きりになって事実上デートのようにプールを回ったことがユズヒコに片思いするようになったきっかけ。
ユズヒコの気を引こうと、クラスで人気のある女子の容貌を真似したり、バレンタインデーにチョコを渡そうとするなどときには暴走しながら様々な努力を行っているが、甲斐なくユズヒコにはほとんど同じクラスメート以上の認知をされていない。直接話したシーンすら数えるほどしか無い。
クラスメートの山下と共にユズヒコへのアプローチを仕掛けている。
ユズヒコのクラスメート。カチューシャをしている。冷静な性格。
川島の友人で、ユズへの想いが実るように色々と協力しており、暴走気味の川島を制止する役目を持つ。一期の頃はあくまで川島との延長線上でユズに好意を持っていたが、二期になるとより積極的にユズに思いを寄せている。
ユズヒコの担任。担当教科は国語。
ギラついた目つきと、ダミ声で執拗な性格で、「マメ残すか、人間辞めるか」など給食の食べ残しを許さなかったり、マラソン大会の練習で保護者の届け出がないと見学を許さないなど苛烈なエピソードが多い。
2002年4月よりテレビ朝日系列にて放送開始。制作はシンエイ動画。同時並行でBS朝日にて再放送も行われ、過去の懐かしい回を見ることができた。
1回につき本編2本立てとおまけエピソードを合わせた30分枠。おまけエピソードは中期より料理コーナーが毎回組み込まれていた。後期になるとアニオリ回が目立ち始め、主要キャラがドラマを演じたりするシリーズ物も多く作られるようになった。
誰もが知る『ドラえもん』や家族描写が多い作品の『クレヨンしんちゃん』と同じ放送局ということもあり、稀にコラボが実施されるなど国民的アニメと肩を並べる存在であったが、惜しいことながら2009年9月に最終回を迎えた。
2020年5月12日には公式Youtubeチャンネルが開設され、同年5月15日より過去放送されたエピソード全話の限定無料配信を開始。再生数の多いエピソードは公開期間を延長することもある。
2015年10月6日、テレビアニメ第2期(放送タイトル:新あたしンち)が始まった。初回放送はアニマックスで行われた。全2クール。
前作は1回2話の構成だったが、第2期では1回3話の構成になった。また、一部前作から変更された点が存在する。
こちらも公式YouTubeチャンネルにて全話公開されている。
2024年のあたしンち連載開始30周年企画の一環として制作された完全新作アニメ。公式YouTubeチャンネル限定公開。
1話ずつの隔週投稿で、原作未アニメ化エピソードが厳選されている。
雷に打たれ入れ替わってしまった母とみかんの波瀾万丈なifエピソードで、とても豪華な95分上映。
2010年11月13日公開。『アバター』など3D映画が流行り出した頃に突如放り込まれた怪作。
超能力を得た母が大暴れするifエピソードで、前作以上に現実離れした描写が多い。上映時間43分と劇場作品にしては短い。
初期にちょっとしたゴタゴタがあったりする第五話までは監督は大地丙太郎であった。すしかし、当時のプロデューサーと意見が対立し、第五話をもち、自主降板。その後、第八話までは監督不在の中アニメが制作された。そして第九話からは、やすみ哲夫が監督を務めている。
掲示板
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最終更新:2025/03/16(日) 16:00
最終更新:2025/03/16(日) 16:00
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