いっきとは、百姓一揆(のような物)を題材としたサンソフトのアクションゲームである。アーケード版・ファミコン版の発売は1985年。アーケード版の販売はナムコが担当した。現在、WiiUのバーチャルコンソールにてFC版、AC版両方が配信されている。
『クソゲー』という言葉が生まれるきっかけとなったゲームといわれている (いっきをクソゲーと呼び始めたのはみうらじゅん)。
前述の通り、百姓一揆を題材にしたゲームである筈ではあるが、プレイヤーは一人か二人、敵は忍者、ゲームの目的は小判を集める事等、ツッコミ所満載である。
プレイヤーの農民「権べ(1P)」と「田吾(2P)」の二人、2P時はこの二人が協力し合って進める事になる。腰が曲がった何の変哲も無いような農民の容姿だが、台詞等から意外に性格は熱い。ちなみに、CMにおける権べの声優は神山卓三である。(緒方賢一は誤り)
武器は自動照準機能の付いた投げ鎌であるが、思った方向に投げられないのが難点である。このことから、積極的に敵を倒そうとせず、回避に専念するプレイスタイルが理想的である。
ステージに散らばった小判を回収するか、稀に登場する代官を捕まえるとクリアとなる。
敵は手裏剣や爆弾を武器とする触れるとダメージを受ける忍者が殆どであるが、幽霊や腰元といったクリーチャーも登場し、この2者は触れてもダメージは受けないが、憑依されると操作が制限される。なお、腰元は意外にも美人という設定らしい。また、同社の『東海道五十三次』には腰元の近種生物が登場する。
アイテムの一つに竹やりが存在する。アーケード版では忍者の手裏剣に対して無敵になり、移動スピードも上がる強化アイテムだったが、ファミコン版ではそれらの特殊効果が無くなっている。そのため、うっかり取ると暫く主人公の真上の近距離にしか攻撃できなくなってしまう為、マイナスアイテムの代名詞として知られている。しかし、この状態で敵を倒すと通常より高い点数が得られる為、不利を承知で使う事もあるかも知れない……?
一般的にファミコン版が知られているが、初代はアーケード版で、ファミコン版はその移植である。
アーケード版は、キャラのサイズが大きく、フィールドもファミコンより広いが、代わりにラリーXのように小判の位置を示すレーダーが表示されている。
また、オープニングやステージクリア時には、さながらサイレント映画のようなデモが入り、縦書きの日本語で悪代官や権べの台詞が表示される。台詞は熱い物だったり、ギャグテイストの物だったり、メタフィクション的な物まで様々である。
BGMもファミコン版と比べると緊迫感のある曲調であるが、偶数ステージにはゆったりとした別BGMが流れる点もファミコン版と異なる。
先述のように竹槍がちゃんとしたパワーアップアイテムである他、「鍵を拾って囚われている捕虜を救出して1UP」「千両箱を取ると高得点だが、取るとしばらく動けなくなり、その間にやられる危険がある」といった特徴がある。
尚、権べはこの戦いの後、農業の傍ら火薬作りを始め、アトランチスへ冒険へ向かい消息不明となっている。また、この時には冒険家のウィンが彼に弟子入りをしている。
ガラケー向けに2006年に配信されたリメイク作品。
忍者や腰元など敵キャラの絵を美少女に差し替えて遊ぶことができる。
ファミコン版発売から四半世紀(25年)が過ぎた2010年、なんと誰もが夢見た (のかどうかは知らない) プレイステーション3でのリメイク作が発売された。その名も「いっきおんらいん」。
いっきを行う農民チームと、その鎮圧を行う忍者チームに分かれて、複数人で対戦する。通常のルールの他にも、様々な特殊なルールで対戦することもできる。
なお、公式トレーラーによれば、前作のいっきは最終的に失敗したらしい……。
2011年にモバゲータウンで配信されたソーシャルゲーム。
ゲーム内容は完全に別物になっている。
2023年に発売された新作。
詳細は個別記事「いっき団結」へ。
2013年に、一二三書房から発売されたラノベ。
原作そのままでは内容が薄すぎ、文章にするには矛盾や突っ込みどころが多すぎるので、大量の独自設定で補強している。
なぜ彼らはたった二人で一揆を起こすに至ったのか、なぜ彼らは忍者の集団に立ち向かえるほど強いのか、なぜ敵方の最重要人物である代官が無防備にふらふら出歩いているのか、等、様々な疑問に回答を与えており、原作の10倍くらい盛りに盛った(つまり原作再現要素10%、小説独自要素90%くらい)物語になっている。
登場人物も権べと田吾(の娘)、代官、忍者たち、腰元などにしっかりした個性を与えており、展開は盛り上がるが「原作ゲームではこんな人達では無かった」という事になっている。
物語も「一揆を決行するまでの事情説明とキャラクター説明」の部分が全体の8割、実際の一揆の場面は最後の2割ほどしか紙面が割かれていない。
総じて、原作ゲームを知らない世代の子が単独で読むラノベとしては悪くない出来だが、原作ゲームの文章化を期待して大人が読んだら「コレジャナイ」としか言いようが無いのでお勧めはできない。
なお、最後に「アトランチスの謎」に繋げる展開があるが、「アトランチスの謎」の小説は作者が違うので伏線は拾われていない。そちらでは「全てのサンソフト作品は同一世界(あるいは繋がったパラレル世界)」というふしの描写があるので、別の形ではあるが一応繋がりは持っている。
アーケード版 |
ファミコン版 |
ファミコン版のCM動画 |
いっきの実況プレイ動画 |
掲示板
71 ななしのよっしん
2023/02/20(月) 15:25:12 ID: 9rLYUPm0oe
新作は難易度高めなMMOの高難易度ダンジョンぽいヴァンサバで、人は選ぶがクソゲーではないクソゲー。
公式説明にはない事前知識と試行錯誤がいる感じ。ある意味、レトロなストロングスタイルかもしれん。
72 ななしのよっしん
2023/03/19(日) 04:03:04 ID: hIomLIEORT
クソゲーいってたのは販売直後で定石もわかってなかった層が言ってただけで研究が進むと各人の役割遂行が大事なゲーム
大人数だとよほどのことがない限りは全滅しないが
少人数だとワンミスで一気に崩れたり
役割遂行が不十分だと火力不足で押し切られたりとスリルがあって面白い
73 ななしのよっしん
2024/04/19(金) 08:31:26 ID: WpHpcypr3r
正直新作結構面白いんだわ…
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/24(日) 14:00
最終更新:2024/11/24(日) 14:00
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