ぎょしゃ座

ぎょしゃ座 Auriga
略符	Aur
象徴	the Charioteer
起源	古代　プトレマイオス
概略位置	赤経：6 赤緯：+40
正中日時	5月20日21時
広さ	657平方度(21位)
3.0等以上の恒星数	4
最輝星	カペラ(0.08等)
メシエ天体数	3
隣接する星座	きりん座 ペルセウス座 おうし座 ふたご座 やまねこ座

ぎょしゃ座とは、トレミーの48星座の一つ。

冬の空に天高く昇る星座で、比較的明るいため容易に見つけることができる。

概要

おうし座の右角の上に、歪んだ五角形ないしは六角形が見られる。これらを構成する星には連星が多い。

最も明るい星は1等星のカペラ。2つの黄色巨星からなる連星で、冬の大六角形を形成する星の1つである。

ぎょしゃ座の南にはおうし座β星・エルナトが接続している。かつてはぎょしゃ座γ星ともされていたが、現在γ星は設定されていない。

主な天体

恒星

• α：カペラ(Capella)
  • 黄色巨星で1等星。ラテン語で「雌ヤギ」を意味することから、子ヤギを抱えた星座絵が描かれることもある。
• β：メンカリナン(Menkalinan)
  • ぎょしゃ座で2番目に明るい2等星。
    名前の意味はアラビア語で「御者の肩」。
• ε：アル・マーズ(Almaaz)
  • 食変光星であるが、他に類を見ないタイプである。
    ここでは記述が長くなるため、詳しくはwikiを参照してもらいたい。

データ

名称		視等級	絶対等級	距離(光年)	スペクトル型	変光星型	変光幅	備考
α	カペラ	0.08	-0.510	42.78	G8III/G0III	爆発変光星 りょうけん座RS型	ごく僅か	黄色巨星 4連星
β	メンカリナン	1.896	-0.082	81.07	A2IV+	食変光星 アルゴル型	1.85～1.93	3重連星
θ	ボガルダス	2.65	-0.98	173	A0p Si	回転変光星 りょうけん座α2型	2.62～2.70	2重星
ι	アルカブ	2.69	-3.29	512	K3IIvar			輝巨星
ε	アル・マーズ	3.03	-5.95	2037	F0Ia	食変光星 アルゴル型	3.0～3.8	白色超巨星 食連星
η	マハシム	3.18	-0.96	219	B3V
ζ	ﾎｴﾄﾞｩｽ･ﾌﾟﾘﾑｽ	3.69	-3.22	787	K4II comp	食変光星 アルゴル型	3.61～3.99	食連星
δ	プリジパティ	3.72	0.55	140	K0III			2重星

星団・星雲・銀河

• M36、M37、M38 散開星団
  • 3つのよく似た散開星団が直線上に並んでいる。

神話

元々の由来は、Rukubi(戦車)としてバビロニアの時代までさかのぼる可能性がある。

一説には、この星座はヘルメースの息子ミュルティロスであるという。

一方ローマ人はこの星座を鍛冶神ヘーパイストス(ウゥルカーヌス)の息子で、足の不自由なアテナイ王エリクトニオスであると考えた。この人物は、女神アテーナー(ミネルウァ)に助けられ、4頭立ての戦車馬車を発明した人物であるとされ、その戦車で大いに戦績をあげたとされる。

関連コミュニティ

関連項目

• 星座の一覧