酢豆腐とは、江戸落語の演目。これが後にアレンジされて上方落語の「ちりとてちん」となった。
ちりとてちんとは、
酢豆腐とは若い衆連中が酒の肴を探していると、糠漬けを見付けるも誰が糠床に手を付けるかで言い合いになり、標的の男にも糠床に行けと言われると逃げられてしまう。その後、戸棚に豆腐を見付けたが、与太の仕業で腐らせてしまっていた。すると、連中はただ捨てるのも勿体ないので、粋がってる若旦那に味見させ、一杯食わせる噺。
ちりとてちんとは、旦那と客人が、小憎たらしい男に、うっかり腐らせた豆腐を騙して味見させ、一杯食わせる噺。ちりとてちんとは三味線の手習いの音で、『軒付け』などにも登場するが、これを長崎名物「ちりとてちん」として食わせている(実際の長崎名物にはありません、あってたまるか)。
共に生意気な男に腐った豆腐を食わせ、一杯食わせる噺であるが、それに至る展開やサゲにそれぞれ江戸、大坂の違いが見られる。
現在では直されているが、かつて国語辞典には酢豆腐が「豆腐に酢をかけた料理」として載っていることがあった。誰かが間違えて掲載したものがそのまま転載されてしまったものらしく、あの広辞苑にもそう載っていたことがあるらしい。
なお酢豆腐という言葉には上記の落語から「知ったかぶり」という意味があり、まさに辞書編纂者が酢豆腐を食わされているという形である。
ちりとてちん
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最終更新:2025/04/17(木) 06:00
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