アイリスアウト(iris out)とは、画面を丸く閉じながら暗転させる手法である。
かつてサイレント映画や、その演出を参考としたアニメを中心として多くの映像作品で使われた古典的な技法である。逆に画面を丸く広げる演出はアイリスイン(iris in)と呼ばれる。この二つを総称してアイリスショット(iris shot)またはアイリシング(irising)とも言う[1]。
サイレント映画時代の撮影監督ビリー・ビッツァー(1872 - 1944)が、「映画の父」とも呼ばれる映画監督デヴィッド・ウォーク・グリフィス(1875 - 1948)との仕事において開発した手法であると言われている[2]。使用された最初の映画は彼らが組んだ作品『エルダーブッシュ峡谷の戦い』(『The Battle at Elderbush Gulch』。1913年)であったとも[3]。カメラのレンズに絞り(アイリス)をつけて撮影することでこの表現を実現させていたという。彼らがこの手法を多用したことで、よく知られた演出手法となった。このコンビはこの「アイリスショット」以外にも「ソフトフォーカス」「フェードアウト」など数々の技法を生み出したという。
アニメ『キテレツ大百科』などで「トホホ、〇〇はもうこりごりだよぉ~」「うわ~ん、こんなはずじゃなかったのに~」といったトホホなオチとセットで使われたことから、トホホオチの象徴的な演出として扱われることが多い。
併せて、丸く閉じようとする画面を手で押し戻したりする表現や、一旦閉じた画面が丸く開き、中の人が一言コメントしてまた閉じる、といった表現がなされることもある。
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2017年6月16日、twitterのUI変更により、アイコンの画像が四角から丸になったことでこの表現を連想するユーザーが続出。漫画『ダンジョン飯』の第4話『オムレツ』で登場人物のマルシルの泣き顔がアイリスアウトするオチ[4]をパロディにしたイラストが多く投稿された。
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最終更新:2025/03/25(火) 03:00
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