アガートラム(Airget lamh)とは、OVA「銀河英雄伝説」に登場する宇宙戦艦である。
石黒監督版OVAオリジナルの艦艇であり、原作には登場しない。
アガートラム Airget lamh |
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所属 | 自由惑星同盟軍 イゼルローン要塞駐留艦隊 |
艦種 | 旗艦級戦艦 |
艦級 | アキレウス級 (アイアース級/パトロクロス級) |
司令官 | エドウィン・フィッシャー |
ナンバー | BG-20 |
全長 | 983m |
全高 | 356m |
全幅 | 72m |
乗員 | 1041名 |
アキレウス級旗艦級戦艦として建造され、16番艦とも試験艦とも言われる。イゼルローン要塞駐留艦隊に所属し、「生きた航路図」ことエドウィン・フィッシャー提督が座乗してヤン艦隊の艦隊運用を統括した。
通常のアキレウス級を元に、攻撃力の上昇、通信能力の強化などを狙って大規模な再設計を施したものであり、それまでのリオ・グランデタイプや盤古タイプのようにそれまでのアキレウス級に肉付けした艦型ではなく、一見アキレウス級とは思えないほどに艦型が違ってしまっている。
艦首部にはアキレウス級の艦首主砲ブロックを縮小した32門の主砲を設置、更に100mほど後方に下方向に突出するような形で左右16門ずつ、32門の主砲を配し、クリシュナを越える合計64門もの主砲を三分配置した形になっている。
更に、その下部主砲突出部に上部主砲ブロックが接続する部分の直上に、センサー等を設置した艦橋上構造物を後方に乗り上げるように延長して突出させた奇妙な形状を持つ。
これらの特徴のため、艦中央部より前にアキレウス級の面影は殆ど無いが、その分後ろ半分は従来のままのエンジンを採用したことで増加した主砲64門の全力射撃を長時間支える出力を持てず、さらに下部主砲突出部のせいで重心が下に偏って操艦バランスが悪化するという欠点を持つことになってしまった。
もともとアガートラムが建造されたのは、アキレウス級に代わる次世代の旗艦級戦艦の試験艦としてである。そのためか、アガートラムの塗装はアイアースと同じで他の同盟艦と違う茶褐色をしている。しかし、上記の欠点から次世代旗艦の座は同時期に建造されたトリグラフに譲る結果となった。
試験艦として建造されたアガートラムだったが、同盟軍をめぐる情勢はアムリッツァの大敗を受け極めて逼迫しており、ヤン艦隊に編入、実戦投入されることとなった。ヤン艦隊では、エドウィン・フィッシャー提督の座乗艦としてその強力な通信能力をフルに利用しヤン艦隊の艦隊運動を統括。「魔術師ヤン」の巧妙な戦術運動を助けた。
実戦にはドーリア星域会戦ごろから登場。そののち、第八次イゼルローン要塞攻防戦においてメルカッツの指揮下で敵艦隊を迎撃した。以降ヤン艦隊の中枢をなす旗艦の一隻として幾多の戦闘を経験したが、もとより座乗するフィッシャーの出番が少なく、また戦闘描写でもヒューベリオンやトリグラフの斉射、突破シーンが多いためアガートラムは地味な立場に追いやられてしまっている。
しかしランテマリオ星域会戦直後、ユリアンが拿捕した帝国駆逐艦が保護を求めるシーンではヤン艦隊後衛として一躍アップで登場。珍しく長台詞を喋るフィッシャーとともに、確かにアキレウス級の一隻であることを伺わせる広大で高低差がある艦橋設備が描かれた。
その後、バーミリオン会戦でも戦闘開始直後において斉射シーンが映し出されるが、このシーンではアガートラムの斉射方法がトリグラフの様な上から下へ順に射撃するような斉射体制ではなく、アキレウス級やヒューベリオンと同様の全門一斉の射撃であることがわかる。
最終的に被弾を負うこと無くバーミリオン会戦を生き抜くが、バーラトの和約により新造の旗艦級戦艦として初期の破壊対象に含まれてしまい、トリグラフともども除籍・解体処分に処されてその一生を終えた。
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最終更新:2025/03/16(日) 18:00
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