アナザーエデン 時空を超える猫とは、Wright Flyer Studiosが手掛けるシングルプレイ専用のスマホ向けRPGである。
通称「アナデン」。累計400万ダウンロードを突破し、2018年4月に配信開始1周年を迎えた。
2021年にはPC版も登場している。
ソーシャル要素を完全排除したシングルプレイ専用であることが最大の特徴で、Google Playの「ベスト オブ 2017」ゲーム クリエイティブ部門で大賞を受賞している。
「過去」・「現在」・「未来」を駆け巡るタイムトラベル形式の冒険RPGで、基本プレイ無料であるにもかかわらずフリークエストや外伝ストーリーといったサブコンテンツが非常に充実した大ボリュームのゲームである。全てのコンテンツが恒常であり、季節限定キャラも存在しない。ガチャのピックアップだけは期間限定だがピックアップされたキャラ自体は以降のガチャでも排出される。
プレイヤーはちょっと不器用だが正義感と責任感溢れる主人公・アルドとなって、仲間と共に様々な時代を冒険。タップであらゆる場所を探索し、コマンド選択式のターン制でバトルを行う。
スマホゲームに付きものの課金要素に頼らず、無課金でも十分に遊び尽くせるのも大きな魅力となっている。
また、期間限定イベントやキャラクターが存在しないので、先に始めたユーザーと後から始めたユーザーとの間に格差が生まれない(※)
『クロノ・トリガー』や『ゼノギアス』などを手掛けた加藤正人がシナリオと演出を手掛け、同作を担当した光田康典がオープニングテーマを担当する。
オーケストラや民族楽器を使った60を超える楽曲もストーリーを盛り上げる。
※クロノクロスコラボだけ期間限定イベントだが、期間終了は実装から5年(2026年12月9日まで)となっており、事実上ほぼ意味をなしていない。
以下はガチャにあたる夢見で加入するキャラである。一部のみ紹介。
ある程度シナリオを進めるとバトル画面右上にゲージが表示されるようになる。
このゲージは敵にダメージを与えると増えていき、半分以上の時ゲージの横のボタンをタップすることで発動できる。これがアナザーフォースである。
アナザーフォース中は「全味方のスキルMP消費が0になり、ゲージが0になるまで何回でも攻撃できる」状態になる。数万~数十億のダメージを一気に与えることができるアナデンのバトルの切り札である。
なお攻撃するとキャラの速度に応じた待機時間が発生する。速度を事前に上げておくことでより間断なく敵に攻撃を叩き込める。
ゲージの溜まり具合は弱点を突いた時により多く溜まるようになっている。また多段ヒット技はその回数分ゲージが溜まるので、弱点を突いた多段攻撃がゲージをためる最適解である。発動中でもゲージは増える=持続時間を延ばせるので、キャラ評価にも大きく関わってくる。
ゲージMAXの時はパーティのパーソナリティが二人以上一致している場合、AF終了後そのキャラが追加攻撃を行う。パーソナリティはアビリティボードのキャラ欄で確認できる。
なおアルドとギルドナは一人で追撃可能(それぞれ「主人公」「冥の誘い」のパーソナリティを駆使する)。
アナデンは戦闘開始時、前衛4名、控え2名の最大6名PTで戦う。
控えのキャラが前衛に出たとき、何らかの効果を敵味方にもたらす。これがヴァリアブルチャントである。
無消費で敵を弱体化、味方を強化(あるいはその両方)できるため、高難度のバトルではこれを使いこなすことが勝利への道である。
アナデンはほぼすべてのボス敵が完全ローテーションで行動するため、大技が来るタイミングで相手の腕力・知性を下げるVCを使うだけでもダメージが劇的に軽減できる。他の能力が微妙でもVCが強力のためキャラランクで上位に食い込むキャラもいる。
VC発動の速度は変わる前のキャラの速度が適用されるため、支援キャラ・高速アタッカーなどは敵に先んじてVC発動要員となりやすい。自身の攻撃能力が乏しくても味方を強化できるキャラに変わることで間接的に火力に貢献できる。
ほとんどの効果は発動した次のターンまで持続だが、効果が自分のみで3ターンのキャラもいる。
なお、アナデンは前衛は最低1人いれば良いので壁役1人を場に残して攻撃を受けさせることも可能。控えにいるキャラはターン終了時HP・MPが最大値の1割ほど回復するので一息入れることもできるが、前衛が全滅するとその時点で全滅になる点には注意が必要である(控えが健在でも全滅)。
本編とは別にストーリーの進行によってプレイ可能になる。
ただし一部の外伝はストーリー1.5部と2部それぞれの開始条件となっているためクリア必須となる。
種類はかなり多い。
カードキーという専用アイテムを消費することでプレイ可能なタイプもある。これは時間経過で補充される。アナデンで唯一のスタミナっぽいシステムとなっている。
一番多い方式。特徴として
の2点がある。同じ場所のアナザーダンジョンでより効率的に収集アイテムを集められ、特定のキャラをパーティに入れると倍率補正で更に効率が良くなる。なおアナダンへの進入はその外伝加入キャラがPT編入必須になるため自由枠は5人である。
特徴としては
の3点である。邂逅で手に入るキャラは☆5昇格に素材を集めることが必須である。
その分外伝と比較して性能が優れているキャラが揃っている。
一部のシナリオキャラ並びにプライはこの形式で☆5が解禁される。勿論その場合も素材が必要である。
邂逅で手に入ったユニットのアナザースタイルが入手できる。
難度は邂逅をさらに上回る。クリアするだけの見返りはある。
要するにキャラクエストの大規模版と思えばいい。
特定のキャラにスポットを当てシナリオが展開されていく。
この特定のキャラは夢見キャラで、全てシナリオをクリアすると☆5クラスが解禁される。
更に全シナリオクリアでそのキャラ専用装備が入手できることも特徴である。
進めることで各キャラの専用装備を入手できる。まあ旧キャラの一種のテコ入れである。
武器効果はそのキャラが装備しないと独自効果は発動しないが、装備するだけなら他のキャラでも可能。
全10話に及ぶ特殊な外伝。西の大陸「ゼルベリヤ大陸」を舞台とし、プライやメリナが所属する教会から、この世界の根幹にまつわる話にまで発展していく。
本作でも殊に重要なシナリオなためか、「次元の狭間」でシナリオを振り返ることができる。
断章の複数版といった趣で複数キャラの設定を深掘りする。
いわゆるボスラッシュ。
過去に戦ったボス達と連戦し、決められたミッションを達成することで報酬がもらえる。
難度EXも存在し情け容赦ないボス達との闘いを楽しめる。
いわゆるコラボイベント。
今までにペルソナ5、テイルズ、クロノクロスとのコラボが実現している。
コラボキャラはすべてイベントを進めれば入手でき、ガチャで引く必要は一切ない親切設計。
キャラ達に劇をやらせるという一風変わったイベント。
所持キャラたちの掛け合いなどが楽しめる。
アナデン式ローグライク風ゲーム。
レベルは1スタート、ランダムに生成されるマップにランダムスキルを入手できるルーンを拾いながら進んでいく。他ゲームで言う命の番人・突風に相応するFEARモンスターというのもあり稼ぐのも上限が設定されている。
オーパーツというアイテムは唯一本編に持ち帰り可能で、ランダム生成だが装備品が手に入る。
そんな我が道を行っていたアナデンだったが、2018年9月の公式発表に衝撃が走る。
「ガチャの結果が特定の結果だった場合再抽選するプログラムが組み込まれていた」
具体的にはガチャである夢見の10連において「同一キャラ(ID的に同じキャラ)が4体以上いる」「☆5キャラが4体以上いる」のいずれかを満たした場合、結果が再抽選されるというものであった。
それぞれが発生する確率はかなり低いが、これは明確なガチャ操作であり、ソシャゲ業界には衝撃が走った。
そもそもこれが発覚した原因は9月13日に追加されたガチャによりアクセスが集中、それにより夢見のプログラムに不具合が発生、☆3☆4上限のキャラが出なくなり、☆4.5(5にできる☆4)と☆5が異様に排出される事態が発生した。これに気づいた運営が調査した結果再抽選プログラムが発覚、とされる(この間のガチャで該当結果が出たプレイヤーにも別途補償があった)。
そもそもこういうプログラムが実装された理由は「キャラが偏って排出される」「☆5が大量に排出される」という問い合わせがあったからとされ、それを解決するために再抽選されるようにしたという。
景表法違反なのではという声もあったが、結果だけ見ると公式調査では表記の確率と実際の排出確率の差は僅か0.01%と誤差の範囲であった。
これにより発表があった即日である9月19日から10月4日の間、課金要素であるクロノスの石の販売と夢見を完全停止し、該当プログラムを撤去し石販売と夢見を再開した。
なお、この時補償として再抽選があったプレイヤーは同一キャラ4体以上で再抽選された数×10連分の石である1000個、☆5キャラ4体以上で再抽選された場合は再抽選された数×月の祈りのしずく(☆5確定単発ガチャチケット)4個、更にそれとは別に今まで出た☆5を任意で選べる星の夢のかけら1個と石10200個(102連分)を全員に配布ということになった。(2018年11月末まで配布)
石に至っては約50000円相当を無償配布ということになりこれで始めたプレイヤーも少なくない。
余談だが、こういったガチャの不正操作疑惑は過去にも多数あり、KOF98UMOでは特定キャラクターの排出確率を実際より高く表記して景表法違反の「有利誤認」にあたるとして消費者庁に措置命令を食らった、グランブルーファンタジーでは特定のキャラがいくら回しても出ないため返石∔天井設置に発展等、多くのゲームでガチャは沼・闇と言われる所以でもある。
そんな中でも公式が内容が明確な操作だった不正を認めたというのは前代未聞の出来事であり、この一件が与えた業界及びユーザーに与える影響は大きいと言える。
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最終更新:2025/03/24(月) 05:00
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