ウェスタディアの双星

『ウェスタディアの双星』とは、アスキー・メディアワークスから電撃文庫レーベルで刊行された、小河正岳著作のライトノベルシリーズである。全8巻完結。表紙・挿絵イラスト担当は『迷宮街クロニクル』を手がけた津雪（アイディアファクトリーの社員、『アガレスト戦記』『スペクトラルソウルズ』などのキャラクターデザインを担当した平野克己の別名義）。ジャンルはＳＦ・スペースオペラ。

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概要

銀河にその巨体をもって覇を唱える、ルフェール共和国とロアキア帝国。その二大強国に挟まれたいくつもの小国の中の一つ、ウェスタディア王国の存亡を賭けた星間戦争を描いたノベル。小河正岳にとっては電撃文庫デビュー作『お留守バンシー』の次の著作に当たる。

2010年前後のライトノベルとしては比較的珍しいジャンルであるスペースオペラ（宇宙戦争もの）であり、宇宙艦隊が列を並べて撃ち合い、戦略・戦術を駆使して敵を撃滅するかたわら、大国小国を巻き込んだ政略・策謀が銀河を渦巻く。しかし基本はライトノベルであり、若きウェスタディア女王ルシリアの可憐さや、少年（外観）軍師アルファーニをめぐる三角関係など、押さえるべきポイントは押さえている作品である。

設定的にも『自分の指揮下の艦隊を一色に染め上げる突撃戦法の得意な武将』や『発言すると相手に驚かれるほど寡黙な武将』など某宇宙戦争ノベルを知ってるとニヤリとするようなキャラクターも……。

4巻で打ち切り気味に一応の終了をしてしまったお留守バンシーと異なり、後半少々駆け足であったものの、全8巻をもって完結している。

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関連項目

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