オオスカシバ(学名:Cephonodes hylas)とは、空飛ぶエビフライスズメガ科の蛾の仲間である。
体長6cm、開翅長(前翅の長さ)は3cmほどの、スズメガ科ホウジャク亜科オオスカシバ属に属する蛾。スズメガの仲間は戦闘機のようなフォルムが特徴的で、高速飛行やホバリングが得意であり、オオスカシバもその例に漏れない。
オオスカシバは昼行性で、日中にホバリングしながら花の蜜を吸っている所を見ることができる。昼に活動するため蛾としてはカラフルで、黄緑色の胴体(腹側は白い)には赤褐色の帯があり、お尻には黒い毛の束が生えている。翅は透明で、これが名前の「スカシバ(透かし羽)」の由来。実は羽化直後は白い鱗粉が付いているのだが、すぐに自分で落としてしまう。花に止まることなく蜜を吸うため口吻(口)は2cmと長いが、スズメガの仲間にはもっと長い種が沢山いるので相対的には短い方だったりする。
その姿からしばしばエビフライ蜂に間違われるが、実際にスズメバチなどの蜂に擬態していると思われる。ちなみに毒は持っていない。
幼虫は主にクチナシなどを食べる。スズメガの仲間の幼虫は大食漢として知られ、オオスカシバの幼虫も蛹になるまでに大量のクチナシの葉を消費する。
オオスカシバは中東、アフリカ、オーストラリア、インド、中国、東南アジアなど広く生息しており、日本のものは中国やスリランカと同じ亜種(学名:Cephonodes hylas hylas)だとされる。
オオスカシバの属するホウジャク亜科には他にもホシホウジャク(学名:Macroglossum pyrrhosticta)など昼行性の蜂に擬態している種がいる。ヒメクロホウジャク(学名:M. bombylans)は色もオオスカシバに似ており、小さめのオオスカシバといった感じである。また、日本のオオスカシバ属には、他にも四国、九州、奄美大島、沖縄などに生息しているリュウキュウオオスカシバ(学名:Cephonodes xanthus)がいる。
スカシバガ科という蜂に精巧に擬態した蛾の仲間もいるが、オオスカシバは前述したとおりスズメガ科でありスカシバガ科ではない。
もふもふの体やあまり昆虫らしくない顔つき、複眼が(●)(●)のようなアニメ風に見えることもあり、可愛いと評判。虫好き以外からも支持を集めており、創作でも人気の虫である。また、蜂よりもエビフライに似ているとのことで空飛ぶエビフライという別名がついてしまった。
トラツリアブがモチーフだとされるポケモン、アブリーが公開された時にはオオスカシバモチーフのポケモンに進化するのではないか?と一部で予想されたが、別にそんなことは無かった。
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最終更新:2025/03/14(金) 00:00
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