コウモリ(蝙蝠)とは、コウモリ目(翼手目)に属する動物の総称である。
翼をもち、自由に飛行ができるため、一見鳥類にも見えるが、実際は哺乳類の仲間。鳥類の翼と異なり、コウモリの翼は伸縮性のある膜でできており、空飛ぶネズミのような外観を持つ。
コウモリの仲間は約1000種類ほどいるとされ、何と哺乳類全体の4分の1を占めている。極地や高山などの特殊な環境を除いて、世界中どこでも見ることができる。
哺乳類内部の分類ではローラシア獣上目に位置付けられている。また2006年の研究では奇蹄目(ウマ・サイ・バク)・食肉目(イヌ・ネコなど)・鱗甲目(センザンコウ)に特に近縁とされ、ペガサス野獣類(ペガソフェラエ)というパワーワード分類群も提唱された。が、その後の分子系統解析からは否定的な結果が出ている。
なお、一般的にコウモリというと動物の血を吸うイメージが強いが、実際に生物の血を吸うコウモリは、約1000種のうち、たった3種類に過ぎず、しかもそのうち2種は鳥類の血液のみを吸うため、哺乳類の血を吸うコウモリは、チスイコウモリ一種しかいない。
英語では「bat(バット)」だが、果実食のオオコウモリ(の仲間の幾つかの種)は「flying fox(フライングフォックス、空飛ぶキツネの意)」と呼ばれる。
イソップ物語の一つとして「卑怯なコウモリ」というお話がある。
昔々、獣の一族と鳥の一族が争いをしていた。ずる賢いコウモリは「自分は全身に毛が生えているから獣の仲間」「体に羽があるから鳥の仲間」とどちらかが有利になる度に使い分けていた。しかし最終的に何度も寝返りを繰り返したことによって獣からも鳥からも嫌われて、居場所を無くし、洞窟に身を潜め夜にしか飛ばなくなった。という話である。
この話から転じて、どんな人にもいい顔をする人、その場その場で発言を変える人のことを「コウモリみたいな人」と表現するようになった。
だが同時にこの話には獣と鳥が争いを始めたのに、その中で生き残りをしようとしたコウモリを責めてもいいのだろうかという教訓も含まれる。
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最終更新:2025/03/14(金) 00:00
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