サイレンサーとは、
この記事においては(2)について説明する。
隠密作戦、潜入作戦、スパイや特殊部隊、殺し屋の良き相棒。
ゲームにおけるステルスミッションでは定番のアクセサリー。
漫画・映画などでもおなじみであり、多くは銃の先端部に取り付けるもの。
周囲に気付かれることなく、確実に敵を始末していく様子はロマン。
火薬の破裂音は一瞬だが200デシベル以上と非常に大きく目立つため、これ無しで撃てば周囲の敵に自身の存在や位置を明かして呼び寄せる、重要人物に逃走されたり人質を殺傷されてしまうといったリスクが跳ね上がるのは言うまでもない。
※消音効果には限界があるため、映画のように音がほぼ消えるわけではない。
発射炎が小さくなり射撃位置の特定を困難にするといった副次的な効果もある。
サウンド・サプレッサー、或いは単にサプレッサーとも呼ばれる。
日本語では消音器と呼ばれるが、文字通り完全に音を消せるわけではない。
そのことから一部では「減音器」と表記される場合もある。
近年日本では従来一般的だった"サイレンサー"より"サプレッサー"という呼称を用いる事が多くなり、しばしばそちらこそ正しい用語だと考える人もいる。しかし米国をはじめとした英語圏では"サイレンサー"も"サプレッサー"もどちらも日常的に使われており両方正しい。強いて言えば、近年米国の銃器関連企業は映画やテレビのシーンの様に音が殆ど消えるイメージを嫌ってか"サプレッサー"をよく使うが、法律用語では依然"サイレンサー"か"マフラー"のみで"サプレッサー"の呼称は無い。本項目では便宜上"サイレンサー"に統一する。
そもそも、銃声というのは以下の3つの要素から成り立っている。
この3つのうち、サイレンサーは(1)の破裂音を抑えることを主眼とした装置である。サイレンサーの形状は金属製の円筒で、内部は銃弾の通り道にそってバッフルやワイプと呼ばれる部品でいくつかの部屋(空気室)に分かれており、そこに銃弾を加速させた高圧燃焼ガスを逃がして拡散することで減圧し、燃焼ガスが大気中に放出された時の燃焼ガスと大気の圧力差から発生する破裂音を抑える仕組みになっている。また、減音効果を高めるために空気室にグラスウールなどの消音材を詰め込むこともある。
ちなみに火薬の破裂音は200デシベル以上。
一瞬ではあるがクラクションや飛行機のエンジンよりも遥かにうるさい。
(→騒音)
効果などは後述の関連動画をご覧いただきたい。
ちなみにサイレンサーさえ取り付ければ、無条件でどんな銃でも劇的に音が小さくなる…訳ではない。
サイレンサーの装着と同時に、音速以下の弾薬を用意する必要がある。
(2)の音速を超え飛翔する弾丸が大気とぶつかった際の大きな衝撃音は消すことができない。効果を発揮するには発射時の初速が音速(約340m/秒)未満になるよう調整した弾薬(亜音速弾/サブソニック弾)を使う必要がある。また通常弾と比較し弾速や弾道が変化、有効射程も短くなるため特に長距離の射撃では不利となる。
逆に元から音速以下の弾薬などは別途に亜音速弾を使用する必要がない。
(例としてM1911の.45ACP弾などは速くとも約320m/秒)
サイレンサーは銃への取り付け方で2種類に区別することができる。
マズルタイプは必要に応じて銃から取り外しが可能で、取り付け方式が同じ方式(要はネジで締める方式)ならば別の銃に同じサイレンサーを取り付けることも可能という利点があるが、取り付けが悪いと銃弾がサイレンサー内部の部品に直撃して非常に危険なことになる可能性や、銃によってはアイアンサイト(銃に固定されている凸と凹の照準器のこと)の前にサイレンサーがはみ出して狙いづらくなる、銃身が稼働する自動拳銃の場合には動作不良の原因となりうる、また装着時に全長が長くなるなどの欠点がある。
インテグラルタイプは銃に元からサイレンサーが搭載されているため、先にあげたマズルタイプの欠点は無い。また、銃によっては銃身にあけた穴から意図的に火薬ガスを抜いて減圧することで、銃弾の速度を音速以下にして冒頭であげた2の衝撃音を消す工夫が凝らされた機種も存在し、一般的にはマズルタイプより消音効果は高いとされている。ステンガンやスターリング・サブマシンガン、MP5などの軍・警察向け短機関銃にはこのインテグラルタイプのサイレンサーを装着したバリエーションが存在する他、最初から消音銃として設計された銃(AS-Val、VSS、ウェルロッド等)は基本的にインテグラルタイプだと言える。
基本的にサイレンサーは軍隊(それも特殊部隊)向けの装備品であり、どの国でも大なり小なり規制がかけられている。ここ日本においても銃を所持する許可を得ている者が、所持している銃に取り付け可能なサイレンサーを所持することが違法とされている。
歩兵全員に配ると音が小さくなって良さそうだが、亜音速弾を別途に配布するだけで兵站の負担になり、有効射程・威力・貫通力は落ち、弾道まで変わってしまうため、かえって混乱する羽目になる。
日本においては軍事から離れ、エアガンに装着するアクセサリとしてのサイレンサーが流通している。外観は軍用のサイレンサーを模し、内部にはウレタンなどの消音材が入っている、このため、キチンと消音効果もあるが、エアガンは基本的に機関部から発せられる作動音が最も大きいため、銃口部で多少消音しても全体としては効果が薄く、雰囲気を出すためのアクセサリと割り切って使用している者も多い。
完全に無音を目指すのであれば、クロスボウ、ナイフ、紐(絞殺)といった無音武器もある。
近年においては必ずしも隠密行動ではなく、通常弾薬と併用して装着し、射手の負担軽減と発射炎の軽減(発射位置特定の困難化)を狙って装着する場合も一応だがある。
気前よく消音武器でバスバス倒していくのもロマンなのだが、実際にやると呼びかけや連絡に応答しない、いるはず/戻ってくるはずの巡回(歩哨)が居ない、血痕や死体が見つかるといった異常がバレるなど目標達成や脱出は時間との戦いとなる。
FPS・TPSなど対戦プレイにおいては装着すると射撃時にレーダーに表示されないといった特性を付与され裏取りや隠密行動に特化する場合も多いが、単純威力や距離による威力減衰が早くなる=有効射程が短くなるといったデメリットも付与されている場合がほとんど。
定期的な騒音、雷鳴や砲爆撃のタイミングに合わせて射撃するといった演出も稀によくある。
プレイが下手だと見事に外したり目の前で仲間が倒れる事で敵が厳戒態勢に入ってしまうのもあるある。
戦車の主砲などに用いられる超巨大サイレンサー - GIGAZINE
左の動画ではサイレンサーを取り付けることによる消音効果、右の動画では超音速弾(最初の3発)と亜音速弾(それ以降)による銃声の違いを聞くことができる。
掲示板
47 ななしのよっしん
2023/12/10(日) 10:06:59 ID: AtXFtOraPS
fuel filterとSolvent Trapでググるとおもろい
48 ななしのよっしん
2024/02/07(水) 05:44:39 ID: 4n8awhju08
今の主流はサブソニック弾使わずにサイレンサーで撃つ。
射手の負担軽減と発射炎を軽減して敵からの位置バレをしにくくするのが目的。
この記事も古くなっちゃったね。
49 ななしのよっしん
2024/10/19(土) 17:13:30 ID: d+j4qDzpFl
初弾1発だけならラップをかけるだけでも効果がなくはない
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急上昇ワード改
最終更新:2025/03/17(月) 18:00
最終更新:2025/03/17(月) 17:00
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