ジグムント・バウマン(1925~2017)とは、「リキッド・モダニティ」でおなじみの社会学者である。
ポーランドのポズナニにいた貧しいユダヤ人一家に生まれた。第二次世界大戦時にはソ連にのがれ、ソ連軍として従軍している。戦後ワルシャワ大学に入学し、社会学で博士号をとるが、冷戦の影響で解雇され、イギリスにわたりリーズ大学で教授となった。
初期の彼はポストモダンに属する存在であり、1989年に発表した、近代合理社会がホロコーストの原因であるとする『近代とホロコースト』以来90年代はポストモダン分析家として名を博すが、2000年に発表した『リキッド・モダニティ』以降独自の境地に達する。つまり近代社会は前期の「ソリッド・モダン」社会から後期の「リキッド・モダン」社会、つまり明確な秩序を持って安定した社会とみられた古い個体的なものから、軽くて融解した新しいものへと移った、とするのである。
そしてその先に待っているのが、2004年に発表した『廃棄された生―モダニティとその追放者』で描かれる、あらゆるものが使い捨てになる「廃棄物の文化」であり、人間も使い捨てにされるようになる、というのが彼の主張である。
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最終更新:2025/04/27(日) 11:00
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