ストームとは、
この項では5.について詳説する。
ストームは、スタック上で機能する誘発型能力である。「ストーム/Storm」は「あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにこの呪文より前に唱えられた呪文1つにつき、この呪文のコピーを1つスタックに積む。この呪文が対象を取るなら、あなたはそれぞれのコピーの対象を選びなおしてもよい。」を意味する。
ターンの間に他の呪文を唱えれば唱えるほど、コピーが大量生成されるキーワード能力。例として《苦悶の触手》というカードを挙げる。
Tendrils of Agony / 苦悶の触手 (2)(黒)(黒)
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。
ストーム(あなたがこの呪文を唱えたとき、このターンにそれより前に唱えた呪文1つにつきそれを1回コピーする。あなたはそのコピーの新たな対象を選んでもよい。)
このカード、単体で使うと4マナでライフを2点吸い取るだけの効率の悪いカードである。しかしストームがあるため、1ターンの間に9つ呪文を唱えてから使えば、9つのコピーが発生するので、本体と合わせて初期ライフの20点を吸いきることができる。その性能から、多くのストームデッキのフィニッシャーとして採用された。
ソーサリー
あなたのライブラリーからドラゴン(Dragon)・パーマネント・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
スタンダードで大暴れしたストーム呪文といえば《ドラゴンの嵐》が有名。9マナと重たいが、マナ加速呪文を使えばストームを溜めるのと同時にマナを増やせる。当時は《ボガーダンのヘルカイト》という、戦場に出たときに5点ダメージを与えるドラゴンがいたため、ストーム3で《ドラゴンの嵐》を唱えれば《ボガーダンのヘルカイト》が4枚出てきて試合終了である。低確率だが1ターンキルも可能。
ストームが登場する前のコンボデッキと言えば、特定のカードに依存していることが多かった。しかし、ストームの相方になる呪文は「マナを増やす」「カードを引く」呪文ならばなんでもよく、その環境で一番優秀なカードを使える。また、ストームは呪文のコピーを大量につくるため、《対抗呪文》や《意志の力》といった強力な打ち消し呪文でも対応しにくい。
特にエクステンデッドなどのカードプールが広いフォーマットでは、歴代の強力なマナ加速呪文・ドロー呪文を選び放題なため猛威を振るい、ストーム登場直後のタイプ1(現在のヴィンテージ)の『ロング・デック』は、当時制限カードがガバガバだったこともあり、MTG歴代でも最強クラスのデッキとして知られている。スタンダードでも前記の《ドラゴンの嵐》を使った『ドラゴンストーム』などが後の時代で活躍した。
現在でも、モダンの『けちストーム』やレガシーの『ANT』など、ストームを中核にしたデッキは活躍している。ストームデッキがらみでの禁止カード(特にマナ加速呪文)も多く、コモン限定構築のパウパーではまともに使えるストーム呪文はすべて禁止されている。特に酷いのが《精神の願望》であり、使用解禁からわずか0日でタイプ1で制限、タイプ1.5(現在のレガシー)で禁止カードに指定されている。
ストームという能力自体も、“発掘”や“アーティファクト・土地”などと並ぶブッ壊れシステムと認識されており、今後も本流のエキスパンション(=スタンダードで使える)での再録はほぼありえないと開発チームの偉い人からも釘を刺されている[1]。
掲示板
7 ななしのよっしん
2019/09/26(木) 10:31:20 ID: AcppBWpgSc
>>6
1年以上前のコメントへのレスはアレだが、
実際にストーム持ちのカードをコンセプトのデッキを使ったり対戦したりすれば分かる。
面倒云々(は否定しないが)よりも、適切に使うと盤面に関係なく圧殺可能な壊れカードが多すぎるんだよな。
8 ななしのよっしん
2019/12/24(火) 14:49:10 ID: EXaGKl9dkQ
9 ななしのよっしん
2022/02/02(水) 17:45:49 ID: k7SfOSgUlg
2マナ1/1クリーチャートークン生成とか2マナ1点火力でも禁止級になるあたり根本的に壊れたメカニズムとしか言いようがないよなぁこれ
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最終更新:2025/03/17(月) 06:00
最終更新:2025/03/17(月) 05:00
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