ダイオード(Diode)とは、一方向にしか電流を流さない半導体電子部品である。
主に電子回路で「ここだけ電流を一方通行にしたい」というときによく使われる。これはダイオードの持つ「整流作用」の代表的な応用例である。
だが、用途はそれだけにとどまらない。
例えば、最近、次世代の電球として注目されている LED も「発光ダイオード」の名が示すとおりダイオードの一種である。→ 詳細は別記事「発光ダイオード」参照
また、ものによっては逆方向電圧をかけると急激に電流が流れやすくなるという性質を持つ「ツェナーダイオード」と呼ばれるものもある。この性質を利用して電源の電圧を安定化(例えば、10Vくらいの高くて不安定な電圧を、5Vくらいの低めの安定した電圧に変換)させるために活用される。ツェナーダイオードを含んだ安定化電源回路を一つのパッケージに収めた「3端子レギュレータ」と呼ばれる部品が使われることも多い。 USB端子からも5Vの電源が取れるが、この5V電源も3端子レギュレータを通して容易に作ることができる(実際に作ってみた例:フリスクでUSB電源を作ってみた sm8424178)。
このほかにもさまざまな用途がある。詳細は Wikipedia の記事を参照(こちらのほうがずっと詳しい)。
電流の流れる向き(順方向)に接続したとき、+極につながるほうをアノード(Anode : 陽極)、-極につながるほうをカソード(Cathode : 陰極)と呼ぶ。これらの呼び方は真空管時代の名残である。
回路図であれば、ダイオードの記号(左の図)を「電流の流れる向きの矢印」だと思って読めば容易にわかる。
実際の部品ではカソードのほうにバーが描かれていることが多い。
テスターで区別する場合、単純に「Ω」に合わせて抵抗値を比べても、赤と黒で逆の電圧がかかっていることがあるため注意が必要(赤が+だと思っていたのに黒に+の電圧がかかる)。テスターによってはダイオード専用のモードがあるので、そういったモードで調べてみるなどの対応が必要。
発光ダイオードの場合は、(保護抵抗をつけたうえで)光らせてみることで簡単に区別できる。
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最終更新:2025/03/24(月) 10:00
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