ダノックス

ダノックスとは、実業家・野田順弘の資産管理会社で、日本中央競馬会の馬主。

「ダノン」冠名を用いることで知られる。本項では野田氏の馬主活動について記述。

概要

㈱オービック代表取締役会長・野田順弘の馬主としての名義。野田氏は2000年から個人馬主として競走馬を所有するようになったが、2002年から法人名義に移行した。

勝負服の柄は白、赤一本輪、赤袖白一本輪。

野田氏は2022年の世界長者番付で日本10位に入る資産家で、馬主としても億単位の高額馬をどんどん購入する馬主として知られる。2010年にダノンシャンティでGⅠ初勝利を挙げて以来、毎年のようにGⅠ級の活躍馬、クラシック有力馬を輩出していたが、活躍馬は総じて短距離からマイルに偏っており、なかなかクラシックを勝てなかったことでも有名であった。2024年、ダノンデサイルが東京優駿を制し、25年目で悲願のクラシック初制覇を達成した。

これまでに200頭を超える所有馬のほぼ全てに「ダノン」冠名を用いている（冠名がつかない所有馬は、キングオブカルト、セントラルコースト、ナイスミーチュー、ヴェルデホの4頭のみ）。「ダノン」の由来は苗字の「野田」を逆から読んだもの。香港では「野田○○」という馬名になる（ダノンスマッシュ→野田重撃、ダノンキングリー→野田賢君、など）。

一風変わった血統の馬を海外から連れてくることもある。アメリカの傍流血統ヒムヤー系の末裔ダノンレジェンドや、セントサイモン直系のロシア産馬ダノンブリッジなんかが有名。

所有馬は川田将雅が主戦騎手を務めることが多い。

妻の野田みづきも馬主として活動しており、ミッキーアイル、ミッキークイーン、ミッキーロケットなど「ミッキー」冠名を用いている。

主な所有馬

太字はニコニコ大百科に記事のある馬。
勝ち鞍は最も格付けの高いもののみ記載。青はGⅠ(JpnⅠ)、赤はGⅡ(JpnⅡ)、緑はGⅢ(JpnⅢ)。

• ダノンゴーゴー（2005年産、主な勝ち鞍：2008年ファルコンステークス）
• ダノンヨーヨー（2006年産、主な勝ち鞍：2010年富士ステークス）
• ダノンカモン（2006年産、主な勝ち鞍：2014年名古屋大賞典）
• ダノンブリッジ（2006年産、ロシア産馬）
• ダノンシャンティ（2007年産、主な勝ち鞍：2010年NHKマイルカップ）
• ナイスミーチュー（2007年産、主な勝ち鞍：2012年シリウスステークス、2014年マーキュリーカップ）
• ダノンバラード（2008年産、主な勝ち鞍：2013年アメリカジョッキークラブカップ）
• ダノンシャーク（2008年産、主な勝ち鞍：2014年マイルチャンピオンシップ）
• ダノンレジェンド（2010年産、主な勝ち鞍：2016年JBCスプリント）
• ダノングッド（2012年産、種牡馬）
• ダノンプラチナ（2012年産、主な勝ち鞍：2014年朝日杯フューチュリティステークス）
• ダノンプレミアム（2015年産、主な勝ち鞍：2017年朝日杯フューチュリティステークス）
• ダノンスマッシュ（2015年産、主な勝ち鞍：2020年香港スプリント、2021年高松宮記念）
• ダノンマジェスティ（2015年産、アルアイン・シャフリヤールの全兄弟）
• ダノンファンタジー（2016年産、主な勝ち鞍：2018年阪神ジュベナイルフィリーズ）
• ダノンチェイサー（2016年産、主な勝ち鞍：2019年きさらぎ賞）
• ダノンキングリー（2016年産、主な勝ち鞍：2021年安田記念）
• ダノンファラオ（2017年産、主な勝ち鞍：2020年ジャパンダートダービー）
• ダノンザキッド（2018年産、主な勝ち鞍：2020年ホープフルステークス）
• ダノンスコーピオン（2019年産、主な勝ち鞍：2022年NHKマイルカップ）
• ダノンベルーガ（2019年産、主な勝ち鞍：2022年共同通信杯）
• ダノンデサイル（2021年産、主な勝ち鞍：2024年東京優駿）
• ダノンマッキンリー（2021年産、主な勝ち鞍：2024年スワンS）

関連項目

• 競馬
• 馬主
• 川田将雅