デスサイズ (Deathscythe) とは、死神 (Death) の持つ大鎌 (Scythe) のこと。片手で持つ小さな鎌 (Sickle) とは異なる。
その名の通りの大きな鎌であり、農具である。小さい鎌と同じく草を刈るためのもので、大きさに物を言わせてごっそり刈り取っていくことができる。鎌の柄の中ほどには取っ手が付いており、利き手でこの取っ手を持ち、逆の手で柄の後方を持って、てこの要領で動かして使う。当然だが重い。小さい鎌と違って中腰にならないで済むのは利点。
フィクション作品に出てくる大鎌は基本的に武器扱いだが、現実の大鎌も武器として使われてきた実績がある。鎌は農具であるため農民にとって身近な金物であり、農民が蜂起するときの武器としてよく使用されてきた。また農具は農作業に必要なため、刀狩りなどで接収できないという点も大きい。
とはいえ、刃が内向きである点は武器としてデメリットも大きく、実用性において剣や槍に敵わないので、メジャーな武器とはなり得なかった。実際に蜂起に使われた大鎌の写真がwikipediaに掲載されているが、鎌と言うより薙刀のような形状に打ち直されている。
現代においては農業も機械化が進み、大鎌が使われる機会も非常に少なくなった。ただ完全になくなったわけではなく、現代でも途上国などの機械化が進んでいない地域において使用されている模様。
ヨーロッパ文化圏においては、この大鎌を死を司る死神の持ち物としてよく描かれる。これは魂を刈り取る(収穫する)ためのもので、時折小さい鎌を使っているものもあるという。農具としての大鎌が廃れた現代においても、この「死神の持ち物」という形で大鎌の存在は人々の記憶に残り続けた。デスサイズという名前もここに由来する。
死神が持つ死の象徴としてのイメージが強いが、大鎌には農耕のシンボルという一面もある。古代ギリシアでは、農耕の神クロノス(時空の神クロノスとは別人)の持ち物として大鎌が描かれている。もっとも、当のクロノスはその大鎌を、父親に叛逆してそのチンコを切り取るというトンデモナイことに使用しているのだが…
先述のとおり、剣や槍などのメジャーな武器に比べて使い勝手の劣るマイナー武器の鎌であるが、フィクション作品だとしばしば見掛けることになる。近接武器が遠距離武器に強い世界はマイナー武器にも優しい。
そして、デスサイズは中二心を掻き立てられる色んな要素を内包している。見た目がゴツくて派手なのもそうだが、なにより死神の象徴という点が俺の邪気眼を疼かせる。元ネタ通りのホネホネな死神に持たせるもよし、大剣でも大金槌でもイケそうなゴツい兄ちゃんに持たせるもよし、不釣り合いな線の細い女の子に持たせるもよしと、誰に持たせても映えるビジュアル面最強クラスの武器である。
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最終更新:2025/03/14(金) 17:00
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